死の幻覚から復活した俺
この内容は、自分が若い頃、実際に思っていた実体験に基づいています。精神病だと思いますが、今は復活しました。
少々汚い言葉が含まれますので注意して下さい。
いつもの帰り道。
もう一人の俺が、俺という人間を操っている。
目の前にシールドがあって、風さえ感じない。
瞼は重く。
頭の中で何も考えず、体が一人で動いている。
このまま衝突したらどうなるのか?俺は知らない…。
高所で街を見下すと、空を飛べる気がしてくる。本当の俺が奥深くで
「飛んではダメだ」
と叫んでいる。
目をつぶってみる。タンポポのわたのように、ふんわりと飛んでいる。
何度心の中で自分と戦った事か。
朝、目を覚ますと、昨夜ふとんについた時と同じぐらいの疲れが襲う。
日光が目の奥をつつく。
あぁ、俺は何をしているのだろうか。
あぁ、俺はドコへ向かってるのだろうか。
何もかもがメチャクチャになってしまえばいい。何もかもが…。
螺旋階段を昇る夢を見た。遠心力に逆らわず、投げ出された。
もう、終わりなのか…。
もう…。
「負けるな俺」
「負けるな俺」
「生きろ」
「生きろ」
タバコをふかす。
うまいかは、わからない。
ただ吸いたいだけだ。
肺が真っ黒になってもいい。
欲求が満たされれば…。
何もかもが、どうでもいい。
殴りたい…。殴られたい…。脳ミソが痒いから。
愛想よさげな顔で挨拶する人はいい。心に安心感を持てるから。
挨拶もできないヤツは、飛んでいけ。
どこまでも飛んでいけ。
潰してくれる。
毎日が楽しければいい。友達は楽しい。
辛いことがあっても、忘れられる。
型にハマった先公は、うざい。ヤツがルールになるから…
イってまえ。
夕日が沈む頃、落ち着いてくる時がある。
夜はいい。涙を隠してくれるから。
暗がりに君を抱いて。全てが吹き飛ぶから。
夜と共に、消えていく。
「消えてはダメだ」
「消えてはダメだ」
「強く…生きろ」
「世界は俺の為に回っている」
「世界は人間一人一人それぞれの為に回っている」
「俺の為でもあんたの為でもある」
それぞれが、それぞれの物語を読んでいる
このページを捲ると、その先に何が書いてある?
先の見える物語はつまらん。
だから進むんだ。
だから生きるんだ。
「よっしゃーっ!」