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What the happiness me.

作者: 吹上 香
掲載日:2011/07/24

あなたのごめいふくをおいのりします

その日は旧友の葬式だった。


喪主は彼の父親でその横には母親が泣き崩れていた。

無理もないだろう、まだ彼は20歳だ。

そして、いきなり飛行機事故に巻き込まれ死んでしまった。

遺体すら見つかっていたかった。

すると、式場に制服姿の少女が入ってきた。

真面目そうなその少女はまっすぐと焼香の場まで向かった。


「死んでしまったのですね。」

少女はそう呟いて、式場から出ていった。


気がついたら少女を追いかけていた。

「ちょ、ちょっと待って!」

「何ですか?」


無理矢理笑って死んだ目でこちらを振り返った…。


「彼とはどういう」

「恋人…彼女だったんです。」


少女は笑いながらこちらを見ていた。


「恋人…?」


「歳がちょっと離れているからあまり公には出来なかったんですよ…はは、こんなことになったからみーんな知らないんです。

彼が帰ってきたら言うつもりだったんですけどね…」


少女は笑って笑って泣いていた


「なんでここに?」


「お別れに来たんですよ。

死んでしまったんで。死体はなかったけど、」


「それだけ?」


「違いますよ。可能性を信じてたんです。

もしかしたら私も死んでいたんですよ。そっちの方が幸せだったかな…

私もあの時飛行機に乗っていたんです。もしかしたら一緒に死ねたんですよ。でもね運命はそこまで優しくない…


本当に死んだか確かめに来たんですよ。

割りきって、受け入れて逃げずに彼を探しに来たんですよ。

だけど、実感もなにもなかった

虚無感が増えた」


「そっか…、残念だったね」


少女は制服を翻した…


「残念とは違いますよ。

私にはもう不幸しかないんです。

私には彼が必要で全てだったんですよ。

人間は愚かでね、失ってから'もの'の大切さを知るんです。

だからもう遅い。


私は死ぬしか幸せはないんです。私の幸せってなんでしょうね。」


それだけいい放って、少女はそのまま夕闇に消えていった。


静かに彼に黙祷した。


死ねたかよ、

鬱だ、重い

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― 新着の感想 ―
[一言] 執筆お疲れ様です。 せっかく生き残ったんだし、割り切って新しい人生を歩んでほしいものですが……やっぱり死んじゃうのかな? これからもがんばってください!
2011/07/24 09:44 退会済み
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