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6 旅に出よう

俺がこの世界に転生してから3ヶ月が経過した。


日頃からの膨大な魔力量を生かした魔法の修行が功を奏してか、魔法系のスキルは軒並みレベルが上がっていた。



【名前】コウ 【性別】男 

【称号】転生者 不運な死を遂げた者


【年齢】超越 【魔力】104521/104521

【体力】52016/52016


【レベル】15


【加護】幸福神の加護 Lv.10


【スキル】???

     ???

     ???

     無属性魔法 Lv.6

     水魔法   Lv.9

     光魔法   Lv.6

     体術    Lv.4

     鑑定    Lv.-



毎日ぶっ倒れるまで魔力の放出をするのが日課になっていたため、魔力量も順調に上がっている。

体術とレベル、体力に関しては食料調達も兼ねた狩りでかなり鍛え、今となってはシーニーボアを素手で倒せるまでには成長した。


ここまで鍛えたところで俺は、だんだん森の外に行ってみたいと思うようになり始めた。


どうやら家の周辺の森にはシーニーボア以外の魔物、もとい生き物はいないようで、くそまず……野性味溢れる猪肉ばかりの食事に飽きてきたというのが本心でもある。


とまあ、そんなこんなで少し遠くに行ってみようと思い立った。

だが、家を捨てるわけではない。どうやら俺も、3ヶ月生活してこの家に愛着が湧き始めているようだ。


とりあえず俺は最近地図を見ていて見つけた、森の南の方をずっと進んだところにある街?のようなところに行ってみることにした。

2週間ほどで帰ってくるつもりではあるので、その時にはお土産を袋一杯に持ってきていることだろう。



俺は幸福神から貰った袋に地図とナイフ、燻製にしたボア肉(シーニーボアの肉)を詰め、ワクワクとした気分で家を後にした。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


途中何度かシーニーボアに遭遇しながらも、俺の旅は順調に進んでいる。


もう森を出るまで半分というところまで進み、ここから先は俺もまだ探検したことのない未踏の地だ。


そんなことを考え恐る恐る進んでいるうちに、聴き覚えのある鳴き声が聞こえた。



「ピギャーー!」



またシーニーボアか。

そう思いながら鳴き声の方を見てみると、そこには姿形は一緒だが見たことがない色のイノシシが佇んでいた。



「あ、赤色のシーニーボアだ!」



そう、このシーニーボアは情熱的な赤色をしていた。

いや、これはシーニーボアとは違う魔物なのか?


そう思いながらも俺は、目の前のイノシシを鑑定してみた。



【種族名】ロッソボア 

     猪型の魔物。獰猛な性格で好戦的。

     繁殖力が高く大量に生息している。

     肉は食べることができ、日持ちするため

     冒険者には重宝されている

【レベル】7 【スキル】炎魔法 Lv.2



この魔物はロッソボアと言うらしい。

シーニーボアとの違いは色と魔法属性だけのようだ。


だけど炎魔法を使えると言うことは、魔石も炎属性なのだろう。

これは習得するしかないな!!


新しい魔法属性の発見にワクワクしていると、ロッソボアもこちらに気づいたようで、シーニーボアそっくりの鳴き声をあげながら突進してきた。



「ピギャーーー!!!!」



俺はロッソボアに向き直ると指を銃のような形にして突き出し、魔力を練り始めた。



『水魔法 水弾撃(ウォーターバレット)



ロッソボアが飛びかかろうとした瞬間、俺の指先から高速の水弾が発射され、その頭を貫いた。



「ピギャッッッッッ!!」



最後に短く断末魔を上げ、ロッソボアは地に倒れ伏した。



「あ、危なかった〜」



今俺が放った魔法は、水属性中級魔法の【水弾撃(ウォーターバレット)】だ。

毎日のように【洗浄(ウォッシュ)】を使っていたことで、水魔法は特にレベルが上がっている。

今となっては、魔力の消費を抑えられるようになるほどまで魔力の操作は上達し、水属性中級魔法も使えるようになって狩りの効率が飛躍的に上がった。



「お、これが炎の魔石か……」



炎の魔石は水とは対照的に鮮やかな赤色のようだ。


これは、炎魔法も修行のしがいがあるぞ……!

そんなことを考えながら魔石を袋にしまい、俺は再び歩き始めるのだった。


読んでいただきありがとうございます。

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