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4 はじめてのまほう

人生初の狩りを終えた俺だったが、とりあえずシーニーボアの死体を家まで運び、解体することにした。


もちろん俺は解体の知識などないので、そこは鑑定が役に立った。


何と鑑定を使うと、食用の部位と食べられない部位を見極めることができたのだ。


それでも肉の三分の一ほどは無駄にしてしまったが初めてにしては上々だろう。


それより、解体をしている中で気になるものを見つけた。

心臓の隣に、鳥の卵ほどの大きさの青く透き通り、淡い光を放つ宝石?のようなものが埋まっていた。


まさか外から体内に入ってきたことはないと思い鑑定してみた。



【水属性魔法石】

水属性の魔力が封じ込められた石。

水属性の魔物の体内から取ることができる。

略して水魔石と呼ばれることもある。



ほう…魔石か。


シーニーボアは水属性魔法が使えるようだったが、水属性の魔物だったのか。


使い道はわからないが保管しておこう。

俺はそう思い、袋にしまった。


さて、そろそろ肉を食べよう。


捌いてみると、あんな見た目をしていたシーニーボアだが、ごく普通の生肉のような見た目をしていた。


程よい大きさにカットし、いつまで経っても何故か消える気配のない家の暖炉に数分突っ込むと、俺ははしたなく口を大きく開けてかぶりついた。


「…………」


日本生まれ日本暮らしで肥えた俺の舌には、味付けなし&生焼けのジーニーボアはレベルが高すぎたようだ……。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


翌日


昨日狩りを終えた後、家の中で本を何冊か見つけた。


その中で、2冊気になる本があった。


『初級魔法大全』


『魔の森の魔物とその生態』


やった!ついに魔法が使える!


まあ、光魔法と無属性魔法はスキルの中にあるのだが使い方がわからず、宝の持ち腐れ状態だったのだ。


浮き立つ心を抑え、『初級魔法大全』をじっくり読み始める。



…………なるほど。

まず、魔法というのは、体内にある魔力を操作し様々な現象を起こすことで、属性魔法というのはそれぞれの属性の魔力、つまり火の魔力や水の魔力を操作することで使えるようだ。


そして光属性魔法や水属性魔法といったスキルは、主に純粋な魔力をそれぞれの属性の魔力に変化させるために使うらしい。


属性魔法のスキルに関しては、魔力の変換だけでなく、魔力によって起こる現象を決める効果もあるようだ。


ここまで読んだが、無属性魔法に関しての表記が一切なかった。無属性魔法は他とは違う魔法なのだろうか。

まあそれはおいおい調べていくしよう。



「よし!魔法を試してみよう!」



俺はそう呟くと立ち上がり、外の森に向かって歩き始めた。







「むむむむむ…………」


俺は1本の木の前に立ち、これまでにないほど集中していた。


傍から見れば変人だが、俺は至って真面目である。


目をつぶって集中していると、体の中と空気中に、前の世界では無かった暖かい何かが感じられた。



「これが、魔力か……?」



俺は試しに、体の中の魔力を動かしてみた。



「おお!動くぞ!」



今度は手のひらに集めてみよう。


お、集まってきたな。

ここから光魔法を出すことは出来るのだろうか。


えい!光魔法!



『光魔法 光球(フラッシュボール)



頭の中にそんな言葉が浮かび、手のひらから、ソフトボールほどの光る球体が出てきた。


シュボッッッッ


激しい音と共に球が手のひらから打ち出され、目の前の木に当たり弾けた。



ドゴォォォーン!!



激しい閃光と爆発音が鳴り響き、先程まであったはずの木とその周りの土が、ぽっかり球体の形で消滅していた。



「ええ…………?」



何だこの威力は?

初級魔法のはずなんだけど……

あ、魔力はどれくらい消費したのだろう。



【名前】コウ 【性別】男 

【称号】転生者 不運な死を遂げた者


【年齢】超越 【魔力】1/100000 

【体力】50000/50000


【レベル】1 


【加護】幸福神の加護 Lv.10


【スキル】???

     ???

     ???

     無属性魔法 Lv.1

     光魔法   Lv.1

     体術    Lv.1

     鑑定    Lv.-




い、1しかない!

まずい!!


そう思うが最後、俺は気を失った。


タイトル回収にはまだ時間がかかりそうです……

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