近くて遠い二人の距離
頑張ってまともなもの書いてみました‼
「部長、今から自販機行ってくるけど何かいります?」
と、俺は自販機に行くついでに画面の前でマキ⚪ンをしてる彼女に聞いた。
「んー、イチゴオレ。」
「いや、うちの自販機そんなのないよね?」
「コンビニに行けばいいじゃん。」
「はいはい、わかりましたよ。」
「あ、いってらっしゃい、副部長。」
「はいはい…はぁ。」
部室を出た所でつい、溜め息が出てしまう。
「…雪ねぇ、やっぱりオレのことなんか目に写ってないよな…はぁ…。」
「センパイ?何また落ち込んでるですか?」
「おわ、ビックリさせんなよ‼」
「えー、別にいいじゃないですか?ワタシとセンパイの仲じゃないですかー?」
「どういう仲だよ?」
「こーユー仲じゃないですか?」
と、片方の手を筒状にして出来た穴に指を突っ込みながら言う。
「そんな仲になった覚えは一ミリも無いんだがな。」
「いづれなるからいいじゃないですか?」
「誰がなるか‼」
「えー、あ、センパイ、どこ行くんですか?」
「コンビニー。」
「じゃあ、タピオカミルクティーお願いします。」
「は?」
「勿論センパイの奢りで‼」
「じゃ。」
とだけ言って部室に入っていった。
「しゃあねぇなぁ。」
「はぁ、またワガママ言っちゃったな…ふゆ君起こってないかなぁ…」
本当、何やってんだろ、私。
「何時になったら勇気出せるのかな?私…」
はぁ、と、溜め息ばかりが出る。
ガチャ
「え?もう。」
「ざーんねーんでーした‼私でーす‼」
と、無駄に元気よく私の頭痛の種が入ってきた。
私の恋の敵、私とふゆ君の1つ下の後輩清水呉羽
「なに?貴女来たの?お子さまは早く帰りなさい。」
「私の何処がお子さまですかー?部長の方がお子さまじゃないですかー?え?」
確かに私の方が背が高いが胸がない…はぁ、男の子は胸が大きくて背が低い子が好きだって聞くしふゆくんもそうなのかな?はぁ、そんなの嫌だな…
「だからー、そんなぺったんこな部長はお呼びじゃないんですよ。わかったら早く部室から出ていってください。」
え?今なんて?このガキはなんて言った?私に部室から出ていけって?
「…なんで私が出ていかないといけないの?」
「だってぇ.私と秋津先輩のハートフルな日常のじゃ「じゃあ、貴女が出ていけばいい。」」
「なんで私が出ていかないといけないんですか?」
「逆に私が出ていかないといけない理由もないけど。」
「はぁ?私の邪魔になるって言ってあげてんじゃないですか?」
そう自信満々に言うが、
「私とふゆくんが0から作った部活なのになんで貴女なんかに命令されないといけないの?」
「え?そんな?」
「それとも今ここで決めてあげてもいいよ?どちらがここを去るかをゲームで」
「良いですよ。部長負けても知りませんよ。アッハッハッハ‼」
というわけで突然対戦が始まった
「あんた、そこまでするの?」
「何がですか?普通にゲームしてるだけじゃないですか?そんなことより先輩よわーいアハハハ‼」
当初2on2でお互いの相方が動かないと言う擬似的な1on1のはずが、戦闘開始と同時に後輩の相方が何故か動きだし、正直私は追い込まれていた。
「このままじゃ負ける…」
「負けちゃえ‼あ、私が勝ったらもう2度と秋津先輩と会わないで下さいね♪」
「え?そんなの、うわぁ。」
「はい、そこ隙だらけですよ‼負けてもいいんですかー?」
嫌だ、絶対に負けたくない。でも、こんな卑怯なことされて私負けちゃうんだ…嫌だな、あれ?なんで涙が…
ガチャ。
「部長、ただいまですー…あれ?雪ねえ何泣いてるんだ?ってこれなんだよ?こんな1対2ありかよ‼おい、クソ後輩」
「なんですか?先輩、今部長を血祭りに上げてあげますからねー‼」
「だまれ、ゴミカス女、部長?」
「ひゃい。」
「部長の相方は俺にしてる?」
「うん。」
「じゃあ、巻き返すぞ‼」
「うん‼」
「え?先輩?」
そこからはいささか一方的な試合となった…本当、ふゆくんの戦い方でよくこんな一方的なゲームが出来るわね…ほぼ攻撃ばっかしてたわよ今…
「え?何々?そんな取り決めでバトルをしてコイツが不正をした?へぇ、そこまでして勝ちたかった?」
「はい、そこの女が邪魔だったので‼」
「「お前が邪魔‼」」
「え?」
「いや、前々から思ってたけどさ、お前邪魔だったよ。」
「え?」
「飲み物買わせに行くくせに金は払わんし」
「それは部長も…」
「毎回色付けて払ってもらってるけど?」
「あ、イチゴオレ。」
私はふと思い出した。
「はいはい.どうぞ。」
「ありがと、はい、お釣りは要らないわ。」
と、千円札を渡す。
「と、まぁ、こんな感じで。」
「え?」
「しかも、俺らが作った場所にズカズカ入ってきて、出ていけってなんだよ?頭沸いてる?それともウジでも湧いてる?」
ここまで辛辣なふゆくんも中々いないな…なーんて考えていると…
「うるさい、うるさい、うるさい‼全部パパに言ってあんたらのことなんか滅茶苦茶にしてやるんだから‼」
とだけ言い残しバタンと力任せに扉を開けて出ていった。
「…これってもしかしてヤバイ?」
「大丈夫よ、後は私に任せて。」
「あ、うん。」
「あ、もしもし?お父さん?ちょっと話したいことがあるんだけど…」
つぎの日から、件のウザい後輩こと宇佐美華は学校から消えた。どうやら、父親の宇佐美議員の悪事が明るみに出て逮捕されたらしい。理事長もよくやる。
あーあ、それにしてもふゆくんかっこよかったな…また、惚れ直しちゃった…
「私、こんなので自分の気持ち伝えられるかな?」
これは私立御伽高校ゲーム部の愉快な日常の一幕だ。
何がまともなのかはおいといてもろて、いつもに比べればまともな小説ですよ。
いやぁ、ファフナーのラジオ聞いたり、犬山たまき二周年配信やらを見ながら書きあげましたよ。
10月からまたファフナーのラジオが帰って来るんですってね‼めちゃめちゃ嬉しいです‼ヤッターパチパチパチ‼
と言うわけで、この小説が面白いと思った方は、ブックマーク、評価、感想、レビューの方よろしくお願いします。
あ、「蒼穹のファフナーTheBeyond」8,9,10話の前売券が発売になりましたね、私は発売とうじつにちゃっかり、しっかり買っときました‼