第二百九十三話『冗談はお顔にゃけにしてにゃん』
第二百九十三話『冗談はお顔にゃけにしてにゃん』
《にゃあんで最後にミストにゃんがお顔を出すのにゃん?》
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『神秘だから、じゃないかしら』
「ふにゃっ。
ミストにゃんったら、
最初にも、
割り込んでくるにゃんて。
にゃあんで?
どうしてにゃん?
これから始まる、
『お話』のどっこにも、
かかわっていにゃい、
っていう冷酷にゃる事実が、
目の前にあるっていうのにぃ」
「ホント、不思議ね。
答えをあげるとすれば」
『神秘だから、じゃないかしら』
《とアホの一つ覚えで洗脳される前に、お話を始めるのにゃん》
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「うぅぅん。
気持ちいい風が吹く、
この中で、
アタシはしばし、
とぉってものても、
な」
『詩的な気分』
「になっているのわぁん。
なもんで……てへっ。
——と照れくさいんだけど——
ちょいとばっかし、
口ずさんでみるのわん。
ええとぉ、出だしは……うん。
これがいいのわん」
『若葉、芽吹き、
そよ風、唄う、
自然の真っただ中。
ふとフり返ってみれば、
そこには』
くるりっ。
「にゃんにゃの?」
「……ぶふっ。
きゃははっ。
きゃあっはっはっはっ。
痛烈にダメなのわぁん!」
『のんべんだらり、とした、
緊張感のかけらもない、
しかしながら、
愛想だけは抜群のお顔』
「と」
『もわんもわん、
としたお身体の、
一体どこからどこまでが、
体毛なのか、
当のネコ自身にも、
さぁっぱりのぱり、
っぽく感じられるくらい、
ごくごく自然に毛並みが、
「アホユれ」に波打つお姿』
「との二つが競演するさま、
を目の当たりに、
してしまっては……きゃはっ。
んもう、ミアンったらぁ」
『冗談は、
お顔だけにするのわぁん!』
「きゃあっはははっ」
「ミーにゃん。
にゃにネコのお顔を見て、
笑っているのにゃん?
ウチのにゃにが、
おかしいというのにゃん?」
「きゃははっ。
だあってぇ、だあってぇ。
きゃはははっ。
せぇっかくの」
『詩的気分』
「が、
いともカンタンに、
メッチャクチャ、の、
バッラバラ、に、
蹴り散らされて、
しまったんだもん。
笑わずには、
いられないのわぁん。
きゃあっはっはっはっ」
《親友にゃというのにぃ。失礼にゃんよ。ぷんぷん!》
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「なるほど。
ミアンは天性の」
『お笑い』
「だった、
ということかしら」
「ミストにゃん。
にゃらウチと、
コンビを組むのにゃん?」
「どういう意味よ」
「いって欲しいのにゃん?」
「……ううん。
もうそれ以上はいわないで。
わたしが悪かったわ」
『ごめんなさい』
《と神秘の妖精は、心静かに『わび』を乞うたのにゃん》




