第二百七十七話『ほっ、としたのにゃん』
第二百七十七話『ほっ、としたのにゃん』
《聴いてる間、ネコにゃのに冷や汗もんにゃったんよ》
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「知ってる知ってる」
『これこそ、
近未来の開拓なのわん!』
「とかなんとか、
そりゃあもう、
声高らかにほざいて、
イオラの森のあちらこちらで、
『山崩れ』
『崖崩れ』
『土砂崩れ』
ええと、それからそれから、
『森林倒し』
『荒地化』
『焦土』
『焼け野原』
などなどなど、
ホント、
数えあげたらきりがない」
『果てしなき暴力』
「を繰り広げてきた」
『破壊神ミーナ』
「が実は」
「聞いた聞いた」
『世界はアタシを中心に、
くるくる、
と回っているのわん』
「とかなんとか、
そりゃあもう、
声高らかに口走って、
……いたのに」
『これだって、
「相対性理論」的には、
正しいはず、なのわん』
「とかなんとか、
おそらく自分でも、
わけのわかんないことを、
これまた、
声高らかに口走って、
みずから、
くるくる、
と回ったあげくが」
『ほぉら。
いわんこっちゃない。
あんまりにも、
急いで回るもんだから、
どうにも、
ついていけないのわぁん』
「ってぇんで、
目を回して、ぶっ倒れた」
『意味不明なミーナ』
「が実は……ほらほら。
みんなで一緒に。
せぇのっ!」
『アレなんだってねぇ。
あぁっはっはっはっ』
《ミーにゃんの評判って……》
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「なぁんて、
笑われないとも、
かぎらないのわん」
「ほっ。
現実じゃにゃくって、
さいわいにゃん。
……んれにしても意外にゃん」
「なにが?」
「ミーにゃん。
あんたって思いのほか」
『想像力豊か』
「にゃのにゃあ」
「——うわん。
アタシも意外や意外。
まさかほめられちゃうなんて。
よぉし。んなら久々に、
腰に手を当て、
んでもって、
肩をそびやかして——
えっへん!」
《にゃあんて安心と感心と慢心が交差する中、つづくのにゃん》




