第二百七十五話『じゃあるのにゃん』
第二百七十五話『じゃあるのにゃん』
《にゃあにいってんのにゃん》
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「アタシは」
『ネコをおどかす』
「なぁんてしないし、
あり得ないしぃっ。
んでもって、
確かに」
『イオラの森のお姫さま』
「っていっちゃあ、
『お姫さま』ではあるけどぉ」
『恐れ多くも、な、ご身分』
「なぁんて、
実際には」
『誰にも』
「思われていないしぃ」
「にゃあるほろぉ」
《思わず、ぷにっ、と肉球をたたいたくらいに、納得にゃん》
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「とまぁ、
『おしゃべり』を連ねたように、
アタシって妖精はね」
『ネコをダマす悪いヤツ』
「でもなんでもないのわぁん」
「ほっ。
ミーにゃん、
ありがとうにゃん。
ことごとく、
否定してくれたもんで、
ウチとしても一安心にゃよ。
……ああでもぉ」
『見かけによらず器用』
「も、とはにゃあ。
こればっかは」
『残念無念の極み』
「にゃん。
せっかく、数少にゃい」
『ミーにゃんのいいとこ』
「を掘り当てた、
と自分で自分を、
ほめたくにゃっていたのにぃ」
「——ミアン。
『数少ない』
は、よけいなのわん。
……とのツッコミは、
ひとまず置いといて——
違うのわん違うのわん。
そこを」
『否定』
「したんじゃなくって、
その判断に至る、
きっかけとなった」
『声がうんぬん』
「のちょっと前なの。
アタシが一番、
訴えたくって」
『コウフンのるつぼ』
「と化していたのは。
ミアン。
アタシはね。
ぜぇったいのたい、
に」
ひそひそひそ。
《にゃんにゃの? この期に及んで内緒話にゃんて》
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「ふむふむ。
あっ、そっちにゃん。
にゃあんにゃ。
つまんにゃい」
『じゃないのわん!』
《んれって、いつの間にか口グセににゃっていにゃい?》
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『じゃあるのわん!』
「ミーにゃんたら、
にゃあにムキににゃってるのにゃん?」
《反抗期っぽいもんで、熱冷ましにも、と、つづくのにゃん》




