第二百六十五話『すみませんのにゃん』
第二百六十五話『すみませんのにゃん』
《こっちのせいにゃったにゃんて》
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「こちとら懸命に」
『同好会への勧誘活動』
「という」
『崇高なる使命』
に、いそしんでる、
っていうのに。
ホント、泣くに泣けませんよ。
早く終わって欲しいものです」
『精霊の間』
「の修繕なんて」
《すみませんでしたのにゃん。ぺこり》
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「と頭を下げてもらっても。
別にミアンさんが悪いわけじゃなし。
気にしないでください。
それよりも」
「んにゃ。
みにゃまでいう必要はにゃいんよ」
「でしたら……いっきますよぉ。
せぇっのぉっ!」
『とおぉっ!』
びゅうぅん、くるくるくるぅっ。
『ダブルネコ、
スーパードライブシュゥゥト!』
ドガドガッ!
ひゅううぅっ……。
「落ちていったにゃ」
「落ちていきましたね」
「んでもミリアにゃん。
ホントのホントに、
このすきま穴から」
『洋間』
「にたどり着けるのにゃん?」
「洋間じゃありません。
何度も繰り返すようですけど」
『妖魔』
「です」
「んにゃら、
妖魔が妖魔にたどりつけるのにゃん?」
「じゃなくって。
どうもなにか」
『こんがらがってる』
「みたいですので、
ここできちんと『おさらい』を」
「にゃんと!
ミリアにゃんったら」
『皿洗い』
「にゃんてするのにゃん?
ネコの身で大変にゃのにゃあ」
「——なにか一言いえばすぐに……。
『おしゃべりでしか、
成り立たない世界』
の宿命とはいえ、
キリがありません。
こうなったら心を鬼にしてでも。
おっ立てたネコ差し指を、
口元に当ててでもぉ——
しっ。
ミアンさん。
私の」
『おしゃべり』
「がすむまでは、お静かに」
「……はい、にゃん」
《ネコがネコに、たしにゃめられたもんで、つづくのにゃん》




