第二百十一話『夢のまた夢にゃん』
第二百十一話『夢のまた夢にゃん』
《これぞファンタジーにゃん》
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『ミアンさん。
夢の向こう側にこそ、
「愛」
があるのです。
さぁ行きましょう。
生きとし生けるものから、
次第に失われゆく、
心の一番大事なモノを、
私と一緒に取り戻すのです』
「にゃあんて、
ミリアにゃんに」
『夢の中』
「でいわれたもんで、
さらにさらに」
『夢のまた夢』
「へと入ってしまってにゃ。
んでまぁ出るに出られず、
右往左往。
困りに困ってしまったのにゃん」
「へぇ」
「んでもにゃ」
『ウチはあきらめにゃい!
あきらめてたまるか、
にゃのにゃん!』
「にゃあんて」
『怨念』
「じゃにゃくって」
『執念』
「のかいあってにゃ。
見ん事、奇跡の生還。
今みたいに」
『たわいもにゃいおしゃべり』
「にうつつをぬかす、
いつもの生活に、
戻れたって次第にゃん。
にゃもんで、ミーにゃん。
親友としてウチの」
『涙ぐましい奮闘努力』
「を力一杯、
ほめたたえてにゃん」
「——ふぅぅむ。
『黙って聴いてりゃ、
図に乗りやがって』
なぁんて、
イヤミの一言でもいって、
『おしまい』としたいところ、
ではあるんだけどぉ。
『だがよ。
あまっさえ、
「ほめたたえて」とまで、
ぬかしてくるなんざ、
てぇした度胸じゃねぇか』
なぁんて、
ミアンの望みどおり、
ほめたたえちゃう、っていう、
逆転劇も、なきにしもあらず。
はてさて。どっちを?
……って、
んなもん、あれこれ考えたって、
しょうがないんで、
とりあえずは、
誰もがすると思う、
ごくごく自然な質問の返事で——
ねぇ、ミアン」
「にゃに?」
「んれが、
お昼すぎまで」
『お寝坊』
「に、はげんでいた」
『いいわけ』
「なのわん?」
「ふにゃっ。
にゃあんてことを。
ミーにゃん。
あんたって……あんたって……」
『大当たりにゃあん!』
《いやあ。ファンタジーって大変にゃん》




