表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/10

幼少期編その2

本日ラスト投稿!

一応短いですが、前二話投稿してます。

幼少期越えてるって突っ込みはなしでお願いします!

 『剣聖杯』それは、世界一の剣士を決める戦いである。

 一年に一度、ソーディアの東西南北それぞれの街で行われる予選トーナメントと、予選を勝ち抜いた上位二名ずつ、合計八名が参加することが出来る、中央の街で行われる本戦に分けられ、本戦の優勝者には剣聖の称号が与えられる。

 本戦のみにはなるが、テレビを通して全国に中継される為一種の娯楽としても扱われている。

 



「えっ!? 何でだよ!」


「······どうして?」


 テレビを前に二人して叫ぶ。

 俺とローズであの決勝の舞台で戦おうと誓いあってから早三年が過ぎた。

 俺もローズも今年で十歳となり、この剣聖杯のシーズンが終われば二人して剣学校に入学することも決まっていた。

 そんな俺達が揃って絶叫した理由は、


「剣王がいない······」


 そう、その一言につきる。

 剣王とは、俺達が三年前に見た十連撃を放つ剣聖の事で、名前をグランというらしい。

 彼は、その十連撃をもって、この三年間一度も負けることなく剣聖の座に収まり続けた。

 そんな彼が本戦参加者の中にいなかったのだ。エクス達の動揺が伝わったのか、大会の会場にもざわめきがはしっている。

 恐らく、この会場の殆どの人が剣王グランの華麗な十連撃を見に来たのだろう。

 しかし、本戦出場者の中に剣王はいない。

 

「エクス!」


「―――っ!? ······なんだよいきなり」


 いきなりローズから呼び掛けられ、驚いた。


「僕らは剣聖になるんでしょ? なら何時かはあの剣王を越えなきゃいけないんだよ。だから気にしなくてもいいんだよ」


「······フン」


 何を言っているのか一瞬理解できずに思考が止まったが、気を使われていると理解して顔を背ける。

 そして、立ち上がると気恥ずかしさを誤魔化すために、壁に立て掛けられている傷だらけの木刀を二本掴むと片方をローズに投げる。

 木刀の使用を親に許された三年前からずっと使っていたせいか、もう随分とボロボロに見える。しかし、まだまだ使えるだろう。


「行くぞ! オラァ!」


「来い!」


 俺の横薙ぎをローズが大きく後ろに下がって回避する。それと同時に突進、上から木刀を叩きつけられる一撃を木刀を斜めに寝かせることでそらす。

 

「隙ありィ!」


 すかさず木刀を振り払う。木刀をそらすことで体勢を崩させたのだ。この一撃は必ずあたるは······ず? 何で体勢を崩していないんだ!?

 

「ぐぁっ!?」


 何故か体勢を崩していなかったローズの木刀が俺の脇腹に突き刺さる。

 すかさず、追撃を行おうとしているローズを木刀を大きく振ることで後退させる。


「くっ、何で体勢を崩していなかった······?」


「簡単な話さ。反らされた後、反撃の横薙ぎが来ることまで読んで、重心を後ろに置いてただけだよ。僕の攻撃をキチンと受けていたら、今の攻撃が腰の入っていない腕だけの攻撃だってわかったはずだよ」


「チッ!」


 つまり、俺の攻撃、受け方を予想して、ただ対応しただけだった。そんなもんに引っ掛かってしまう自分にいらっとしてしまう。

 

「それで? もうこれで僕の勝ちってことでいいのかなぁ?」


「ふざけろ! まだまだ俺はやれるっての!」


「そうこなくっちゃ!」


 二人の木刀が交差する。

 

「グググ······」


「ギギ······」


 お互いに力を込めて押し合うが、力では男である俺の方が上だ。徐々に押していく。―――途端に嫌な予感がして体重をかけて押すのをやめる。

 それと同時にローズが力を抜いて体を半身にする。どうやら俺の力を利用して体勢を崩そうとしていたらしい。

 しかし、俺は体重を使って押していた訳ではなかった為、バランスを崩していない。お返しとばかりに一本深いのを入れてやる。


「お返しだ!」


「ぐっ!?」


 これはもろに入ったはずだ。

 だが、ここで油断はしない。きっちりと、


「トドメをさしてやるぜ!」


 掛け声と同時に木刀を叩きつけるが、直前に転がるようにして距離を取られたのを確りと見ている。


「ぐほっ―――。エクスってば、言葉通りに容赦なくトドメを刺しにきたよね」


「そりゃお前······以前あんなことされたらな」


 以前に、今と同じようなクリティカルヒットが入ったことがあった。同じ様にうずくまっていたローズを見て、流石にもう戦うことはできないだろうと思って手を貸したのだが、


「助けに来た手を掴むと同時に、隙ありって言いながら俺の脇腹に一撃を入れるようなやつには、確りとしたトドメが必要だとは思わないか?」


「あはは」


「笑ってごまかされるとでも思ってんのか! 動けるのはわかってからな!」


 木刀を構えてローズに襲いかかると、やはりというかなんというか、距離を放して普通に構える。

 その後、俺達は体力が尽きるまで戦い続けたが、結局どちらも負けを認めることは無く、模擬戦を終えるのだった。

本日は一旦これで筆を置こうかな?と思います。次回は出来るだけ早く投稿したいと考えてますが、何時になるかわからないです。

ノリと勢いだけで文章を書いているため、おかしな場所も多いとは思いますが、よろしくお願いいたします。


後、まともな剣と剣のみの戦闘シーンって初めてかいたんじゃないかな? ちょっとうまくかけていない気がする。。。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ