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川田巡査の日常


「おかしいな…」

おまわりは首を傾げていた。

「どうしたんです?凡田警部」

「いや、この少年なんだが…てっきり酔っぱらいか変質者だと思って通報があったんだが、どうもそうじゃないらしいんだ」


少年…?

川田巡査は周りを見回した。尋問を受けているはずの少年がどこにもいない。


「警部、その少年というのは」

「あ、ああ。容疑も晴れたし、家に帰したよ。最近暖かいからな。変な気分にでもなったんだろ」


「名前はなんて言うんですか?」

「素面しらぞう…だと思う」

川田は呆れた顔で尋ねる。

「だと思うって…ちゃんと尋問したんですか?職務怠慢ですよ」


居場所の悪そうな凡田は持っている定期券を渡した。

「なんというか…我々の管轄ではない気がするんだ。彼は、多分極度のコミュニティ障害だろう。会話が成り立たなかったよ」


川田はその男に興味を持った。彼には隠している趣味がある。

気に入った美少年を拉致監禁し、自分に従順させるといった変態だった。

彼の職業はそう言った裏の生活を隠すのに都合が良かった。


なかなかそそるな。コミュ症の少年か。

「ちょっと外回りしてきます」

川田の手にはしらぞうの定期券入れが握られていた。その中には運悪くしらぞうの免許証まで入っている。

川田はコミュ症の少年をしらぞうだと思い込んだ。

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