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社会は何かを否定しないと成り立たないのだ。
そして、その対象が私なだけで。
運が悪かった、ただそれだけなのに。
何がおかしい。
何が悪い。
『普通』になりたい。
日常を楽しみたい。
ここに存在したい。
だけど、それは『普通じゃない』私には叶えられなくて。
泣くことしかできない。
そんな無力を嘆いて。
言語化できない気持ちは胸の中を渦巻いて。
全てを押し潰す。
私は、知っている。
これは何度も繰り返していて。
『私』とは、ただの一度も理解されず。
周りから馬鹿にされ続けた奴のなれの果てだ。
なんて格好つけたところで何も変わらない。
どうせ心の中だ。
何を言ってもバレやしない、取り敢えずこれまでのまとめを簡潔にしておこう。
私は不幸を押し付けられるために生まれた天使である。
性別や名前を与えられず、気づけば『世界の調和』のために各世界へ飛ばされて不幸を押し付けられる。
それが私の役目。
期間は一つの世界で凡そ20年間。
毎日が精神を削る生。
さて、次の仕事が入ったようだ。
また、生まれるとしようか。