寮生活の始まり
そして僕は寮に連れて来られた。
「あなたのその鍵は何色だい?」
そう言われ俺は鍵に目をやった。
「黄色だよ」
「じゃあC棟だ、それで百の位が階数で残りの二桁はエレベーターを出て何個目かのドアとこに行けばいいよ。まぁどうせ部屋番号書いてあるはずだから大丈夫だよ」
「ありがとう女騎士さん、この際聞いてもいいかな?君の名は」
「私か、私はエーミル・シュペハイルだ因みに私は二年だぞ」
「あっ先輩だったんですか…」
俺と身長ほぼ変わらないのに俺より上なのか…あっ俺女体化してから身長変わってなかったのか。俺がでかいだけなのか
「まぁ、ではまた」
そしてエーミル先輩に手を振って俺はC棟に向かった。
ここが俺の部屋か、なんか可愛らしくデザインされているな。そして俺はドアノブに手をかけようとした時、中からドスンッと音がした。その後ドタバタと駆けつけるような音がして少しドアが開いた。その隙間から顔を覗かすように、部屋の主は言った。
「あなた男ですか?」
不安が詰まった声で、部屋の主は言った。
「まぁ、中はそうだけど…」
そう言うと、部屋の主は出てきた。出てきたのは可愛くて幼らしい青い髪をした女の子で、紫紺の目をしていた。その容姿を俺がじっくり見ていると彼女は
「かわいいです…か?」
顔を赤らめながらそう言った。そんな顔で言われたら誰でもかわいいって言っちゃうよ。もちろん即答で
「かわいいよ」
「ビクッ」
彼女は、少し跳ね上がった。その仕草を見られたことが恥ずかしかったのかさらに、顔を赤らめていた。そして彼女はモジモジしながら口を開き
「おっ、襲いたくなっちゃいばすか!?」
顔が真っ赤っかで聞かれた。恥ずかしいことを言って顔が赤いのかそれとも、噛んでしまったことが恥ずかしいのか、まぁ両者だろう。そして俺は何故か緊張しながら
「まっ、まぁ君が誘ってきたら襲っちゃうかもしれないねぇ」
冗談交じりで答えてしまった。そして彼女の頭でボンッ!って音がして彼女は倒れた。彼女抱えて俺は部屋に入った。
部屋も、ドアに飾られてたようにかわいい感じでアレンジされてる、女子って感じだ。そして彼女をベッドに寝かせた後部屋を物色させてもらった。部屋を把握した後彼女は目が覚めた。彼女はまたもや真っ赤な顔で
「いっ、いまっ襲おうとしましてねっ」
呂律が回っていないようだ。どうやら不審者だと思われてるらしい。悲しい。俺は誤解を解くために
「違うよ、部屋を物色させてもらってただけだよ!」
ボンッ!また彼女の頭で爆発音がした。より一層顔が赤くなった。また間違えてしまったようだ。今度こそ答えという答えを言った。
「安心しろ!俺はロリコンじゃないぞ!むしろ年上のお姉さんの方が好きだ!」これで大丈夫だろうと、決め顔で言った。すると彼女かりひゅぅ〜と空気が抜ける音がした後に、またボンッ!と音がした。
「私は幼女じゃにゃい!これからおっきくてスレンダーで美人なお姉さんになるんぎゃ!」
噛んでるところがかわいい。そして重要なことを思い出した。
「それより、君が俺のルームメイト?」
彼女は冷静な状態に戻った。
「君が光原くん…ですか?それならそうなんですが…」
「おぉそれ俺だよ!っで君の名前は?」
「わ、私ですか?私は富良野咲、咲って呼んで下さい」
「わかった、じゃあ咲頼んでもいいかい?」
「なっ、何をですか?」
咲はいきなり名前を呼ばれて驚いたのか、また少し跳ね上がった。
「俺と友だちになってくれないか」
そして、こういったあとも跳ね上がった。咲は真っ赤な顔でありながらも笑顔で
「もちろんです。」
俺を受け入れてくれた。
さき