魔力は辛いよ
「ありがとう、お姉さん。」
去年の8月川で遊んでいたら、川の流れに負けて溺れそうになったが、美しいお姉さんが助けてくれた。どうやらそのお姉さんは、私立羽坂高校の一年生で水泳部だそうだ。羽坂高校はかなり賢い学校で、僕みたいに勉強もろくにできないやつが太刀打ちすることすら認められないけど、僕は決めた、今から約6ヶ月死ぬ気で頑張って、羽坂高校に入学すると
8ヶ月後…
僕は見事に羽坂高校に合格した。嬉しい。僕はあの水泳部のお姉さ…いや、先輩に、これからは毎日のように会える。
入学式が終わり、先輩を探しに行こうと思ったけど、明日のオリエンテーションに部活紹介があるし、またその時に探せばいいかと思った。なぜなら今日は桜を見て帰りたい気分だからだ。この羽坂高校の近くには、たくさんの綺麗な桜が新入生達を迎えてくれてるようで、心地がいい。お弁当も持ってきたしひとりでお花見でもして帰るか…ん?なんか黒い物体が見えたぞ、なんだあれは?恐る恐る近づいてみたら、黒毛の柴犬の赤ちゃんのようだ。
「うぅっ…」
どうやら大分弱っているようだ。
「お前のせいでひとり花見が台無しじゃないか。」
まぁ、ひとりの時点で台無しなんだけど。今日は花見をやめて明日花見をしよう。そうだ、ついでに先輩も探して誘おう。うん、この犬のおかげだ、高いシャンプーで洗ってやろう。
家に着いて弱っているわんこを洗って上げる前に、自分の手洗いうがいだ。よし、わんこ洗おう。
「おーい、わんちゃん洗ってあげるからこっちにおいで。」
歩いてくる気配はないな。
「あっ、弱ってんだ。すまねぇ。いいこと考えてたからさ、忘れたわ。」
ええっと、まずお湯で泥っぽいもの全部流すぞ、とその時
「ボンッ!!」
風呂場が煙に包まれて、何も見えなくなったが、どこからか声が聞こえてきた。
「ふっふっふっ、ようやくわらわの魔法を解くことができたな。少年。」
ん?魔法?お湯かけただけじゃ、すると換気扇のおかげで煙はなくなり、中から出てきたのは、全裸の幼女だった。あっ、俺捕まるかもっと思った。
「なんだ、少年?もしかして裸だから目のやり場に困っているのか?心配するでない。わらわはこう見えてもかれこれ3000歳は生きてるからな!」
はっ!?合法ロリかっ!よし捕まらない!!!
「じゃねぇよ!!なんで、うちの風呂場にいんの!!?」
「あっ、それかわらわは2ヶ月くらい前から君の壮大な魔力に気づいてな、ずっと動物の姿をしてつけていたんじゃ。」
なんだ!?この合法ロリ!!ストーカーなのか!!?なんだ、殺されても構わn
「って!はぁ!??つけてた?てか俺に魔力ぅ??えっ、待って、待ってよ。」
俺に魔力がしかも壮大な…!?よくわからん。
「待ってって、かれこれ2ヶ月は待っとるんじゃ、まずこっちの話を聞け」
「あっそうだな、悪かった。」
黒い柴犬の赤ちゃんから化けた合法ロリは全裸のまま俺に、説明してきた。
「なるほど、壮大な魔力を生かして魔法学校に来ないかって?冗談じゃない!大体僕はもう高校に通ってるんだぞ!なんで魔法学校とかいうのに転校しなきゃ行けないんだよ。」
「まぁ落ち着け、君の親御さんにはもう許可をとってある。」
唖然、許可?うん聞こえないかなぁ。俺高校入った理由って、美人の先輩のためなんだよな。こんなことしてる場合じゃないよな。
「許可をとってるからいいってもんじゃないの!!」
「まぁ、話あっても無理ね、あと言い忘れてたけど、君おっぱいの大きさはどれくらいが好き?」
なんだこいつ全裸でわけのわからないこと言って
「とりあえず形が綺麗なCぐらいですかね。」
「わかった。」
彼女は全裸のままその場で正座し、何か唱え始めた。唱え始めて30秒がたった今、俺は謎の光に包まれた。俺はそのまま倒れたようだ。
目が覚めると、合法ロリも服をきて前に立っていた。それよりなんか、肩が重い。とりあえず、体を起こして立ってみると。なんか胸部が重い。胸を触ってみると、とても柔らかい感触があっt…
「おっぱいだぁああ!!おっぱいがあるぞ!!俺におっぱいが!!!あれ?なんか俺の声じゃないな、まさか声までもか!?」
「ふっふっふっ驚いたか、これで君は魔力を制御できるようになったよ。」
ん?制御…?
「あれ?言っとらんかったかの?お前さんは壮大な魔力の持ち主じゃ、つまり制御できなかったらただの危険物質なんじゃ」
「あれ?それじゃなんで女に?」
「わらわ達の昔からの教えじゃ、女じゃないと魔力は制御できないとのことじゃ、つまり貴様は女になったんじゃ!!」
女になったのか、わぁーい、鏡見てこよう。可愛くなかったら嫌だな。可愛くなかったら俺の魔力で無双してやるぜ☆彡
「あっ、案外可愛い。」
「ふっ、わらわのセンスを舐めるでない!ってことで、君は魔法学校魔那坂高校に入学が決定しました。まぁこれからもよろしく。」
もう憧れの美人の先輩も諦めるしかなさそうだ。あれはきっと儚い夢だったんだ。
「もう、入学するよ…入学すればいいんでしょ」
俺は諦めて、半強制てきに魔那坂高校に入れられた。