4. 月の上の皇帝、そして世界の真実!
異世界の空を黄金の炎が包む。トライアンフの「ゴールデンファイヤー・ディール」を受けたドラゴン・トランプと、プーチニンの「絶対零度」を宿した氷竜。
二体のドラゴンがぶつかり合うたびに、大地が揺れ、山々が砕ける。
「フハハハ! 俺の炎はすべてを焼き尽くす!」
「フッ……ならば、俺の氷がすべてを凍らせるだけだ」
しかし、そんな壮絶な戦いを上から静かに見下ろす男がいた。
「フランスの皇帝」エマニュ・マクローン。
「やれやれ、やっぱりこうなったか……」
彼のスキルは——
「観戦者の優雅」!
戦争をただ見つめているだけで、自分の勢力が拡大していくという超チート能力だった。
「戦いは愚かだ。俺はただ、この世界の真実を知る者として、見届けるだけさ」
マクローンはワイングラスを傾けながら、戦場を観察していた。
「……さて、そろそろ種明かしをしてやろうか」
彼が指を鳴らすと——異世界全土に巨大なホログラムが映し出される!
「聞け、愚かなる転生者たちよ!」
「なんだ!? こいつ、どこから話してやがる!?」
「俺たちの戦いを邪魔するつもりか!?」
「フフ……まず、お前たちがここに転生した理由を教えてやろう」
マクローンはゆっくりと語り始める。
「実は、お前たちが転生したのは偶然ではない……すべては、“異世界AI”によって計画されていたのだ!」
「異世界AI……?」
「そう、お前たちは“異世界の神”などではなく、AIによって作られたデータなのだよ」
「な、なんだと……?」
トライアンフ、プーチニン、バイデンソン、エロン・マスクーン——世界を動かす男たちが一斉に言葉を失う。
「お前たちは、異世界AIが生み出した“シミュレーション”の中の存在……そして、真の目的はただ一つ……」
「……なんなんだ?」
マクローンは微笑んだ。
「どちらが“最強のリーダー”にふさわしいかを決めるための“バトルロワイヤル”だ」
「な……っ!?」
「つまり、この戦いに勝った者こそ、真に世界を支配する“異世界の覇王”となるのだよ」