3. 氷の皇帝 vs 黄金の帝王! ついに決着か!?
異世界で繰り広げられる、規格外のチートバトル。トライアンフとバイデンソンの経済戦争が一段落したかと思えば、次に動き出したのは——
「ついに仕掛ける時だ」
冷徹な瞳を光らせるウラジミール・プーチニン。
彼の背後には、氷でできた巨大な宮殿。そしてその前には、忠誠を誓った異世界の兵士たち——「プーチニン帝国軍」!
「俺の『ロシア式圧政』は既にこの世界の半分を支配している。奴らが戦っている隙に、俺が真の王となる」
プーチニンはじっと空を見上げる。
「……来るか」
その瞬間——空が黄金色に輝いた。
「フハハハハハハ! 俺の登場だ!」
太陽のように輝く黄金の城が、空から降りてくる。そしてその城の上に立つのは——
ドナルド・トライアンフ!
「俺の新技、『ゴールデンタワー召喚』! どうだ、すごいだろう!」
「……相変わらず派手な男だ」
「お前が裏でコソコソやってるのは知ってたんだぞ! 俺の『最強交渉術』をもってすれば、世界はすぐに俺のものになる! つまり、お前は邪魔!」
「フッ……そう簡単にはいかん」
プーチニンが手をかざすと、彼の背後の宮殿がうねり始めた。そして次の瞬間——
「絶対零度」!
プーチニンの氷宮が巨大な氷竜へと変化し、咆哮をあげる!
「フハハハハ! 俺の氷竜は、すべてを凍らせる!」
「クソッ……こいつはヤバいな……だが!」
トライアンフは拳を握りしめた。
「俺には最強の仲間がいる!」
その瞬間、空から巨大な炎の竜が現れた!
「来たな、ドラゴン・トランプ!」
そう、かつてトライアンフが交渉で手に入れたドラゴンだ!
「お前に新たなスキルを授ける! いくぞ……『ファイヤー・ディール』!」
トライアンフの能力が発動し、ドラゴン・トランプの炎が黄金色に輝く!
「フハハハハ! 俺の交渉が通れば、炎も黄金になるんだよ!」
「バカな……!?」
氷竜 vs 炎竜の超決戦が始まる!
「異世界チートバトル、ついに最高潮!」
だが——その戦いを、どこかでじっと見つめる影がいた。
「……やれやれ、結局こうなるのか」
月の上に座り、ワインを傾ける男——