2. 宇宙開発 vs 経済制裁!? チートバトル勃発!
異世界に降り立ったチート大統領たち。彼らは一時的に手を組むことにしたが、それをよしとしない者がいた。
「フッ……彼らの考えは浅はかだ。この世界の覇者は、俺だ」
暗闇の中、冷たい笑みを浮かべる男。エロン・マスクーン。元の世界では宇宙開発や電気馬車を作りまくった天才起業家。だが、ここでは異能の力を持つ最強の男だった。
「この異世界、テクノロジーが遅れすぎている……俺がすべてを革新する」
彼のスキルは——
「次世代革命」!
一度でも触れたものを、最新技術に変えてしまう。木製の馬車を触れば、それが電動スポーツカーに。ボロい家を触れば、超近未来的なタワーマンションに。もちろん——
「この世界の金貨、もう古すぎる。俺が新しい通貨を作る」
金貨に触れた瞬間、それは《エロンクイン(EronCoin)》へと変化。異世界通貨経済を根底から覆してしまう恐るべきスキルだった。
「異世界の経済は、俺のものだ」
だが——それを許さぬ男がいた。
「フッ……貴様、俺を誰だと思っている?」
黒スーツに金のネクタイ。男の名は、ジョー・バイデンソン。
「この世界の経済を支配するのは俺だ! 俺のスキル——」
「経済制裁」!
彼が指を鳴らした瞬間、異世界全土の金融機関が機能停止! EronCoinの価値は一気に0.00001ゴールドまで大暴落!
「なん……だと!? 俺の仮想通貨が……!!」
「フッ……異世界の金融システムは、そんなに甘くはないんだよ」
「くそっ……だが、これで終わりだと思うな!」
エロン・マスクーンはロケットを召喚し、大気圏を突破!
「この世界に銀行があるなら、俺は宇宙に逃げるだけだ!」
「何ィ!? そんな手が!?」
「異世界の経済は終わった……俺は新たな惑星で『マスクーン帝国』を築く!」
エロン・マスクーンのロケットが飛び立つ。しかし、その瞬間——
「フッ、待たせたな」
ロケットの前に立ちふさがる影。赤い帽子をかぶり、金髪をなびかせた男——
ドナルド・トライアンフ、再び登場!
「交渉しよう。お前のロケット、俺のものだ!」
「ふざけるな! 交渉が通るわけ……」
「通るんだな、これが」
トライアンフのスキル「最強交渉術」が発動! なんとロケットそのものがトライアンフのものになってしまう!
「うおおおお!? 俺のロケットが勝手に動く!? まさか……ロケットが俺を裏切ったのか!?」
「フッ、俺の交渉スキルの前では、物だろうが意志を持つんだぜ」
「バカな……!」
「これでお前の宇宙計画は終了だ。帰って農業でもしてろ!」
トライアンフの一言で、エロン・マスクーンは異世界の片田舎へと吹き飛ばされた——!
ーーー
「フフフ……バカどもが派手にやり合っているな……」
戦いの様子を、冷たい目で見つめる男がいた。ウラジミール・プーチニン。
「俺の『ロシア式圧政』をもってすれば、奴らなど一瞬で屈服させられる……だが、今はその時ではない」
彼の背後には、無数の戦士たち。異世界の騎士団、魔法使い、さらにはドラゴンまでが並んでいた。
「俺の計画は順調だ……奴らが戦っている隙に、俺がこの世界の王になる……!」
次なる戦いの幕が上がる——!