ホントありがとう
なんというか
ボクにはなにもないと
おもったこともあるよ
なにも持たずに生きてきてしまったなぁと
とくにガンバるでもなく
あえてウシロをむくでなく
なだらかな平凡な日々を
ゆっくりと歩きながら
のんびりと
のんびりと
生きてきたなぁとそんな
ことをおもえる極上のしあわせを
この手に入れたいもの
なんていうか
ボクには
なにもないから
生きること
生きつづけること
生きぬくこと
なんかがなにかの間違いかというくらい
マイナスの青さにまとわりつかれて
とにかく息をするだけで
せいいっぱいの
必死で決死の日々
そんなひきつったケロイドみたいな
自業自得の脆さまた弱さまた醜さ
生きてゆくのが辛いだけ
生きているのが怖いだけ
生きてきたのは気まぐれで
死ぬのが怖くて生きてきただけ
寒い
青い日々あまりにも硬いとき
を踏み越えてきた
歩いて
きたよちゃんと前をめざして
じぶんを偽らず
まっすぐに
まっすぐによろけながらもよごれながらも
這いながらも腹這いながらも
まっすぐに
ね
なんともいえないが
ボクにはなにもない
生きてきてなにもなかった
今日
振りかえってもなにもないなら
明日
へむかって
ゆこうとおもえる
ん?
そうおもおう!
ときには『!』なんて
使ってみたりして
使ってみても
よいよね?
なにもないからこそ
これからなにかがはじまるんだって
ありがとう
と
おもったって
よいよね?
だれに
ありがとう?
じぶんに
生きてきた
じぶんに
そして
ホントウのありがとうは
生かしてくれた
世界に