幸せから復讐心
これは数カ月前に書いたもので、ほぼ勢いで書いたので、クオリティーは期待しないでください...
世界観
2000 年代初頭に発生したカルト集団のテロによって、
異空 間から化け物が出るようになった世界、異空間から来た化け物を(DWM)と 呼び、
日本では「異界」と呼んでいる。この異界の化け物の姿は多種 多様で動物や植物
といった現世にも ある動植物の姿に酷似しているが、習性や攻撃方法などいったものは
全然当てはまらず、知性も低いとされている が、未知の攻撃手段を持っている。しかし、
それも多様 で、念力だったり、とんでも なく怪力だったりと、能力の 種類は不規則的な
のである。
エピローグ・タイトル「幸せ から復讐心」
テロ発生から約 10 年後、雪松一家と親戚の 愛尾一家と一緒に旅行の帰りの途中だった。
とある国道高速道路。
私は雪松 莉世(ゆきまつ り せ)、ピチピチの 16 歳である。
男性 A:いや~、楽しかったね ぇ。久しぶりにあんなにはし ゃいじゃったぜ、ハハハ!
こいつは私の父親、開薇47 歳
男性 B:だよな~、もしかする と子供達よりもはしゃいでい たんじゃないか?ハハ!
この人は親父の親友の愛尾 旭 (あきら)47 歳 そう、この二人は名前の読み方が一緒で、
中学の時に知り合い、そっから仲良くなったのだそう。同音には何を繋げる能力でもあるなだろうか…
女の子:親父。運転。
開薇:おっと、そうだな。すまん、おぉい~ あいおさぁぁ。
旭: なんで俺なん!?
そして開薇の娘、莉世である。
莉世:怖いなぁ…全く 女性 A:ねぇ~
女性 B:何が起きてからじゃ遅 いかね!
男性陣:ハハハ、大丈~夫!! そして、この女性二人は AB から順番に私の母、
名保 旭の奥さん、笑美さん(わら び)。である
莉世: はぁ…もう、いくら元プ ロでもねぇ…
父は元タクシー運転手であった為。運転能力は高いほうなんらしい。
莉世:あ、湊ちゃん~ 湊:…ん?(ヘッドホンを外しながら) 何~利世姉ちゃん。
この子は愛尾家の長男 8 歳の愛 尾 湊ちゃんである。かわいい。
利世:何聴いているの~?
湊:ん~こんな感じの曲。
莉世:お~どれどれ。 と、湊が莉世にヘッドホンを 渡そうとした瞬間。
「異界サイレン音」
皆:!!
開薇:!?なぁぁクッソ、マジ かよ。
次の瞬間、前方の車が急ブレーキをかけた。
開薇:な!ばっかやろォー ー!!! ガシャ!! ガッシャーン!!
車間距離もそんなに無かっ た。 避けたが少し接触。そのまま横転してしまった。
莉世達の車内は右に横転して いる。
莉世:ああ…痛った~頭打った ぁ~
名保:莉世大丈夫!? 笑美:湊大丈夫!?
莉世:ん~頭ちと打った程度で 平気~
湊:莉世ねぇと同じ~
旭:皆!急いで出ろ!!奴が 来るぞ!
開薇:おい、そっち開くか?
ドアが絶妙な所に変形していまい、助手席側のドアが開かない。
旭:開かねぇ!!変形しちまっ たみたいだ。
笑美:!こっち開くよ!
開薇:先に出ろ!こっちは後で 出る!!
笑美:莉世と湊!こっち!莉世:湊!
湊:うん! と私は湊の手を掴み。外に出 た。
莉世:!?
そこに広がっていたのは、 ギリギリまでに止まっていた 車と、
後方ですし詰め状態になって いる車と逃げ惑う人々。
名保:先に湊と一緒に行って て!!
と名保は莉世に向けて叫んだ
莉世:わ、わかった!
莉世が湊を抱え、車から飛び 降りた。 莉世が走った瞬間
ガァァァァァ!!!!!
遠くで奴の声がした。
莉世:!?待って、これ大型じゃない?だとしら、来るの早 くない?早く逃げないと!!
車内。
開薇:!?待て早くないか?ま だ 1 分ぐらいだぞ?しかも、声的に大型。おい、これ…
旭: いや、まだわからん。テロ にしては出現が遅いから多分 違う。テロならまず 1 分もねぇ、恐らく天然だ。
開薇:…なぁ、気のせいだと思いたいんだが 旭:うん。
開薇:なんか奴こっち来てね? 振動的に。
莉世:っ!車が邪魔すぎる…何車か衝突起こして放置されてるし人の渋滞も起きてるし…
特にガソリンタンク車が一番邪 魔。なんで横に停めてるの よ。
湊:莉世ねぇ、自分で歩く。
莉世: …わかった。けど、何か あったら抱えるからね。よっと、
莉世は湊を下ろした。そして 莉世達が車を乗り越えた瞬間。 ガシャガシャと車を跳ね飛ば
しながら近づいてくる奴の音 と人々の悲鳴が響く。と同時 に、
莉世:(!ヘリの音、自衛隊 だ!)
ガァアア!!!と奴がヘリの 音に気づいた瞬間、
莉世:今だ! と、湊を抱え、
数秒走った瞬 間。 ドドドドドド。ガァアア!! ドガン!! と爆発音が響いた。
人々A:自衛隊がやられた!! 逃げろぉ~!!
人々B:どけぇ!!俺はまだ死 にたくねぇ!!
人々C:邪魔だぁ!どけぇ ぇ!!
再び悲鳴が響く。 自衛隊のヘリが火を吹きなが ら墜落していった。
莉世達は咄嗟に車の下に隠れた。
莉世:(逃げられそうにないから 車の下に隠れたけど、どうか な)
と莉世達が息を殺している時。
逃げ遅れた男:ひぃ、た、頼 む。やめてくれぇぇぇぇええ え!
私は咄嗟に湊の耳と目を塞いだ、 男は泣き叫んでいる。 そして、
逃げ遅れた男:あ、あぁあ、 た、助けて…誰か、
男は首根っこを掴まれ、
逃げ遅れた男:ひ、やめ、う、 うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
車に叩きつけられた音 車の防犯ブザー音莉世は吐き気をギリ抑えた。 が、奴には気づかれ
ていたらしく。隠れている車に近づき。
ガァァ?と車を片手で持ち上げた。
莉世:(死んだフリ…はどうだ?) しかし、
莉世:っぐ!!がぁぁ…あぁ、 湊:ぬわぁ!?
湊は莉世の腕から離れた。 死んだフリは通用せず、首根っこを掴まれた
湊:莉世ねぇ!!
莉世:隠れ…きゃ!!ちょ、な ああああ!!!
どうやら、奴は湊に対象が移ったらしく、軽く放り投げ捨 てられた。
ガン!!
莉世は車に衝突。そのまま意識を失った。暫く時が経ち… 莉世は意識を取り戻した。
莉世:ぅぅ…イッタァ… 莉世はふらつきながらも立ち上がった。その時、莉世は気付いた。
莉世:っ!?何この臭い?
振り返ってみるとそこは。 ガソリンタンク車の近くにある車が炎上していた。
しか も、ガソリンタンクには大き な凹みがある。
莉世:っ!!不味い!離れない と…
しかし、奴が暴れたせいか、 来た道がほぼ塞がっていた。通れるには車を乗り越えるしか
ない。次の瞬間、莉世は気絶する前の光景を思い出した。
莉世: …そうだ!湊ちゃん!! 居たら返事して!!
周り見渡しても、湊らしき人 は見当たらない。あっても車と血まみれの死体。
莉世…ハハ、まさか、殺された とか言わないでよね…?
莉世: …まだ、生きているよ! そうよ!
莉世:湊ちゃんは…逃げれたはずよ。
莉世:私も…よいしょ…行かないと、
こうした瞬間。遠くから、 (銃声とヘリの音と爆発音)
莉世:アイツはあっちか…な ら、
莉世:こっちに逃げるか… と、振り返り、燃えている車 の方向に向かう。
莉世:親父達は…大丈夫かな? ついでに確認するしようか な、
と、燃えている車を通り過ぎた瞬間、車から
車のボンネット部分:ガタガタ ガタ…
莉世: …いやな予感がする。 と、駆け足で離れた瞬間。
ドッカーン!!バーン!! 車が爆発したのと同時に、 ガソリンタンク車も爆発し た。
莉世:きゃ!? グシャ!
莉世:っ!がぁぁぁぁああああ あああ!!!!
車の金属片が莉世の右後ろ太ももに刺さった。莉世はうつ伏せになって倒れる
莉世:あ、あぁぁ…
莉世、意識を持ってかれそう になる。
莉世:ぁぁ、カハァ…ハァ…ハ ァ…
なんとか耐えたが、一瞬でも油断すると意識を持ってそう な程の痛みである。
莉世:うぅ…ぁいた…
立とうしたが、足を負傷しているためが、 動けない。
莉世:ぅぅ…(声出すのもきつく なってきた…)
いつの間にか遠くの銃声も止んでいた。
そして、そのまま、莉世の意 識は遠のいていった。
ピ、ピ、ピ、 なにやら機械音らしき
音が聞こえる。
莉世:…ん、 莉世: …ここは…病室?ん?
体に点滴が付いていることに 気づいた。 右足にはぐるぐる巻きにされた包帯、
莉世は気付いてなかったが。頭も負傷していた為、頭にも包帯が巻かれている。
莉世が呆然としていなか、病室に看護師さんが入ってき て、驚いた様子で
看護師: 起きましたか!?
莉世:え…あ、はい 看護師さん: ちょ、ちょっと待ってね!先生呼んでくるね!
と看護師さんは走って病室を去っていた。
莉世は困惑していた。
5 分後… 2 人のお医者さんとさっきの看護師さんも別看護師数名来た。 点滴など外され、
色々と調べ挙げられた。名前とか、
医者 A: ええ~、まず、莉世さん。落ち着いて聞いてくださ い。
莉世: はい。 医者 A: まず、貴方は 2 週間。昏睡状態でした。出血多量によるものでね。
莉世: それよりも、皆は何処ですか
医者 A: … 莉世:な、なんで、何も答えな いのですか?
医者 A: 木村くん、彼は院内に まだいるか
看護師木村: います。もうすぐ 着くかと莉世:彼って!? コンコン。
医者 A:噂をすれば、ですね。 はいどうぞ。
ドアを開けた瞬間。莉世は困惑の表情をした。 何故らなら、
??: …こんな格好だが俺だ。 莉世、
莉世:お父さん…? 出てきたのは左の足と腕がない包帯男がいた。
開薇: すみません。顔の包帯だ けでも… と、顔の包帯を一部外した。
莉世:!?お父さん…その顔、 何があったの? 彼の顔には大きな引っかき火傷痕があり、
そして右眼がないのである。 莉世:お、お父さん…どうした のよ。その体…
開薇:すみません。こっからは 俺が話します。
医者 A:…わかりました。 と、言い。医者達は病室を去 っていた。
開薇:莉世、
莉世:な、なに?
開薇: …よかったよ。ほんと、 お前は生きてくれてて。
と泣き始める開薇。
莉世: …待って、お前「は」っ てどういう意味?
開薇は泣くのを堪え。
開薇: ……落ち着いて聞いてく れ。
莉世: うん。
開薇: 莉世と俺以外は全員…
開薇: 死んだ。
莉世:………はぁ?私とお父さん 以外は全員死ん…だ?
開薇: 湊に関しては、遺体がな いから行方不明扱いだが…
莉世: じゃ!!湊ちゃんはまだ 生きているかもしれないの に、なんで死んだ扱いに!!
開薇: 2 週間探しても遺体すら 見つかんないのは何故だ?
莉世: そ、それはもっと遠くに 逃げたんじゃ…
開薇: 半径約 50km 探しても か? 莉世: ならもっと遠くに!! 開薇: 途中に痕跡すらね
ぇの に?
莉世:そ、それは…
開薇: …警察は異界引き連れと 判断した。
莉世: 異界引き連れって…?
開薇: 異界に引きずり込まれた という事だ
開薇:過去にも何百件も異界引き連れ例がある。全員、生存 も確認されていない。現に、 特
殊異界能力らしき痕跡がお前の近く有った。しかもお前と一緒にいた湊はいくら探しても
見つからない。異界引き 連れ以外説明できん。
莉世: う、嘘よ…嘘だよね?お 父さん…
開薇: …… 莉世: なんか言ってよ!!開薇: …
莉世: 湊ちゃん…母さん…愛尾 さん…
莉世: ぁぁ…そんな… 莉世: 嘘よ…嫌だ。
莉世: あぁ…あ、あ
莉世: 嘘…嘘よ…
莉世は嘘と言いながら泣いている 開薇は聞こえないぐらいの声 で
開薇: ごめんな、なんも慰めに もなれない父親で…
開薇はとても悔しい顔と悲し さ混じりの表情を浮かべた。
数分後…
莉世: ……
ついに莉世は何も言わなくなり、虚ろな顔でボーっとしている。
湊を連れ去った奴は過去最強 の DWM だったらしく、
重軽傷者 116 名、死者は対 DWM 警察部隊、自衛隊、一般人、行方不明者を含め 108 名。
行方不明者は 6 名。身元不明者 39 人。 損害額は 4 億越えだと言われている 加えて、
自衛隊達と対 DWM 警察部隊は DWM は倒す事は出来ず、
DWM は暴れるだけ暴れて 異界に逃亡したという。
何故ここまで被害が出たのか は、 DWM の出現時間が早かったことなどがあるが、
被害を大き くした要因とされているのが 奴が異例の知性のある行動を したことで、 作
戦が一回白紙になり混乱し たという。 これは日本 DWM 史史上 最悪の DWM 事件とな
った。愛尾家の親御は死亡。湊は遺 体も生存も確認できず行方不 明。雪松家の母は死亡。
父は左足 左腕が破損、右目を失明し重度を負ったが生存。 莉世はというと。
あれから約数十分後
莉世: アハ、アハハ…湊ちゃ~ んだぁ~
開薇: ?おい。何処見てるん だ?
莉世?湊はいないぞ?
莉世:えぇ~いるじゃん。そこ に。ハハ、お父さん目悪くな ったんじゃない?
莉世が指指す方向には 誰もいない。
開薇:お、おい…莉世?
頭部、右肩を負傷、右後ろ太 ももに金属破片などが刺さ り、重度の PTSD と重度の妄想型統合失調症を
発症したが無 事。 その後、開薇が懸命に莉世の 治療を続け、稀に感情制御ができなくなるなどの後遺症は多少残ったも のの、治療は成功。 その後、莉世は母と愛尾一家 の仇を打つ為に対 DWM 警察組織の DWMET の入隊を決意。 この時、事件の
こともあり、 性格もとげとげしていたが、 高校時代に色々あり、少し性 格は丸くなって
いた。 因みに、何故 DWMET なのか というと、 自衛隊よりこっちの方が、 DWM を退
治する機会が多いからである。
好評だったら続きを考えます。