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ミソラ 王都に帰る その1

卒業試験に向けてミソラは王都に戻ります。

「皆の者ご苦労であった」領主のフォン・アルトハイム・ロレンシア公爵が皆を集めて言う。

「リルルご苦労、して報告を聞きたい」

「はっ当初バフフ30匹にワイバーンが3匹と聞いて領主軍100名と剣士5名に加えお嬢様の冒険者チーム「シャイニングスター」6名で出陣しましたが、着きました所、バフフ100匹程度にワイバーン6匹が現れ、全て討伐しました」

「ほぅワイバーン6匹とバフフ100匹とな」

「はい、お嬢様のチームで魔導士しているミルル殿とルナ殿が地上に落としてそれをお嬢様達と我々が討伐しました。またバフフはワイバーンに追い立てられていましたが街に近付いていますので全て討伐しました」

「なに、ワイバーン6匹を落として討伐したのか・・ミソラお前のチームは凄いな」

 ミソラは何も言わない。

「領主様、領主軍に魔導士を必要としています。今回の戦い方からするとワイバーン程度なら臆する事はないと感じました」

「なるほどのう、地上に落としてしまえば単なるトカゲであるか。ワハハ愉快だ。リルルそなたの案を採用しよう。早速魔導士の募集と編成を頼む」

「はっ」


「してミソラよ、そなた達の魔導士が一流と言うのは判った。しかもワイバーンを落として討伐するなど昔の儂のチームと同等だな。して今後どうする」

「はい父上、王都に戻り学園を卒業をしたいと考えます」

「うむ。まだ学生であったな。そうか西の魔女に会ってから王都に戻ると良い」

「はいそのように」

「では皆の者、折角狩ったバフフの肉は勿体ない。街で宴会を開こうぞ。酒代は全てロレンシア家が持つ、存分に楽しむが良い」

「ミソラもな」


 後にバフフ祭りがロリシア街の定番祭りとして定着した。

 因みに、バフフ100匹の内祭りで振る舞われたのは20匹程度で住民全てが味わえた。

 のこりは馬車が往復して回収し冒険者ギルドと商業ギルドの倉庫に保管した。

 ワイバーンは荷物持ちギルドにお願いして全て回収した。ドネルグは2匹確保していた。


 持ち帰れないバフフはドナに言って大きな穴に全て埋めるつもりだったが、街で宴会と言う話を聞いたリルルが全て手配して持ち帰ることにした。


 その日は冒険者ギルドと商業ギルドの解体チームがバフフ20匹を屋外で解体して、それをロリシアの食堂の店主たちが次々と料理にしていった。

 酒屋も領主が酒代を出すと言う事でソフトドリンクから酒迄全て放出していた。


 街の住人は飲み食いできる事に歓喜して暗くなっても人がいなくなることが無かった。

 ここに第一回ロリシアバフフ祭りが開催されたのだった。


 ロレンシア公爵も館の執事とメイドも全て祭りに参加している。

「お姉さま、外で食べるごはんも美味しいですよね」弟のリーブスだ。

 ミソラが屋敷を出て王都に向かった時、ドル・リーブス・バレンシアは8歳で祝福を受ける年齢ではなかったが、やがて10歳になり祝福を受けロレンシア流剣士として訓練を続けていた。またロレンシアを名乗る事が許されていた。

「むふ、この肉はバフフですよね。何時ものお屋敷の料理より美味しい」

「リーブスお屋敷の料理人に失礼ですよ、それに外で食べて街のみんなもいるから美味しいのですよ」

 とミソラは姉としてリーブスに接している。

「お姉さま、また王都に行かれるのですか」

「そうですね。学園は卒業しなければならないならないからね」

「リーブスはお姉さまが自慢です。10歳にして学園に入りしかも特待生。しかもしかも冒険者でBランク自慢です」

「リーブスも来年には学園試験受けるのでしょう。頑張りなさい」

「お姉さまの様に特進合格は難しいのではと思っています」

「でもロレンシア流の秘儀を習ったのでしょう」

「はい、ですがむずかしいです」

「リーブス。私は弟が私と同じように特進で学園に入学して最短2年で卒業するのを望んでいます。

 私も弟を皆に自慢したいのですよ」

「ミソラお姉さまは卒業したらどうするのですか」

「私は女ですから自由にさせてもらいます。例えば今の冒険者チームは学園生ですから、卒業したら人を探して新たなチームを作り、やがてお父様達の様にドラゴン退治して受爵されたいと思っています」

「すごい、お姉さま凄すぎます。いつまでも応援しています」

「リーブスも次期領主としてしっかりお父様を手伝って当主になってね」

「はい、頑張ります」

「そう、よかった」


 2年ぶりの姉弟に話は尽きなかった。


 翌日。


「おはようミソラ」ソラが起きて来た。

「おはよう」

「もう訓練終わったの」

「うん終わった。みんな起きている」

「多分」

「了解」


 そして朝食・・・

「みんな食事終わったら集まって話がある」

 ミソラのチームは応接に集まる。

「なんだい」とリソナ。

「うん。学園卒業試験受けるでしょ、それで戻ろうかなと思って」

「そうだね戻るのもいいよね」とドナ。

「錬金術科は卒業制作があるから戻るなら早い方がありがたい」とルーマ。

「そっか各科で卒業試験は違うのか、ごめんねこんな遠くまで」

「いや楽しい思い出だからあやまる事はないよ」とドナ。

「そうそう楽しいよね」とミルル。

「ミルルはケーキで幸せ」とドネルグ。

「もう!!」ミルル鼻息が・・・

「あはは。それで具体的にですが、ルナはユリ・ソル・ロータス子爵に会いたいと言っていたよね」

「うんうん」

「それで王都に戻るなら西周りで帰ろうかなと思っている」

「そうだね同じところ戻ってもつまらないから」とリソナ。

「賛成」とミルル。

「それでみんなも良い?」

「うんとても良い」とドナ。

「なら今日出発する?」

「ドネルグの買い物が大丈夫なら行けるよ」とドナ。

「大丈夫だよ。少ないけど西ロータスで仕入れるから」とドネルグ。

「なら午後出発しようか」

「「「「はーい」」」」


 こうして突然西ロータス経由で王都に戻る事が決定した。


 それからミソラは冒険者ギルドにて手続きしたり家族に挨拶して出発をした。


「さぁ西ロータスに向けて出発!!」ミルルは西ロータスはソルのお陰でスイーツが多いと聞いて張り切っている。

「ミルル太りたいのかな」リソナ。

 ミルルの手にファイアーバーストの火の玉が形成されていく。

「じょ冗談だって」

「死にたくなければ言葉に気を付ける事だな」とドネルグ。


 楽しい仲間である。だが王都で卒業試験を受けたら卒業となりチームは解散となる。

また西周りですね・・・水着が・・・南ロータスが楽しみです

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