ミソラ ロレンシアは怖い家だった
ミソラの話を投稿します。
ミソラは残ったチームの魔導士ルナとミルル、錬成士のドナとルーマに冒険者チーム「蒼の鉄槌」のメンバーの魔導士リカ、モンクのハザと一緒に応接でお茶をしていた。
そこに遅れてドネルグが到着する。
「お待たせしました」
「ドネルグお帰り、買い取りはできた?」
「勿論、えーとリカさんに渡せば良いかな。これ素材の買取金額ね」
「あーありがとうございます。うちの分までお願いしてしまってすいません」
「いえ、ついでですので大丈夫ですよ」
「それでも申し訳ないです」
「はは」
「ユーリス、ドネルグの分お茶お願い」
「はいお嬢様」ユーリスはトルマに言ってお茶とケーキを用意させる。
「ありがたい」
「そんなに喉乾いていたの?」
「ギルドから急いで来たからね。あれ?リソナは・・あー」
「その通りです。はははは」ミソラは笑う。
「あの三人生きているかな」とミルル。
「うーん、どうだろう」とミソラ・・それは。
・・
リソナと剣士のマリカ、ガーディアンのリキはリルルに鍛錬場に連れ去られていた。
「はぁはぁはぁ」「どうした。もう息が上がっているのか情けない」とリルル。
「少し休憩を」「魔物は待ってくれんぞ」とアルマ。
「はぁはぁはぁ」「仕方ない、まいる。トリャー」リソナは立ち上がり打ちこむ。
「馬鹿者、攻撃タイミングを声に出す奴がいるか、攻撃を悟られるな」リルルは体かわしで避けると、木剣で打ちこんできた。
リソナは息が上がるが、筆頭剣士のリルルの剣を懸命に打ち逸らし隙を狙う。
一方、アルマは剣士マリカと打ち合い、その隙にリキに対しても剣撃を与える。
「防戦一方だな」リキが感嘆する。
「喋る余裕もない」マリカも息が上がって来た。
「手ごわすぎる。こんな剣士がロリシアには大勢いるのか」
「まだ余裕だな。ここロリシアは北の森から魔物が多く現れる。冒険者と言えども毎年何人も命を落とす過酷な土地だ」アルマは簡単に説明する。
「さて少し本気を出そう」アルマは剣を銅剣に持ち帰ると、炎を纏わせた。
「ロレンシア流の総本山であったな」マリカは剣を構える。
「火傷するなよ」アルマは切り込む。
・・
「ン?何か悲鳴が聞こえた様な気が」とルナ。
「気のせい・・・と言う事にしておこう」とミソラ。
「うんうん。このクッキー美味しいね」とミルル。
「すいません私たち迄ごちそうになって」とリカ。
「気にしないで、美味しい物はみんなで食べるともっと美味しくなるから」とミソラ。
「でもミソラ。みんなが心配になって」とルーマ。
「うーん。そろそろ治癒が必要かな」
「そうかもね」
「だったらルーマ、鍛錬場見て来てくれる」
「あー、一人だと怖い」
「何言ってんの」
「えー、一人で行くの?」
「一人で見て来て」
「あっ僕も行くよ。薬草もあるし」とドネルグ。
「そっ、では二人で」
「はいよ」
ルーマとドネルグは応接を出て、鍛錬場に向かう。
次第に悲鳴が大きくなる。
「まだ死んではいない様だね」どドネルグ。
「何時もこんななの」とルーマ。
「来た時は毎回だね」
「そうか」
やがて鍛錬場の扉を開ける。
「えーと、薬草、毒消し、火傷に回復魔法の御用はありますか」とドネルグ。
「・・た・の・む。死にそうだ」マリカが息も絶え絶えに言う。
「ドネルグ、久しぶりだな」とリルル。
「リルルさんアルマさんお久ぶりです。ミソラがお茶の時間だと言ってますよ」
「そうか、では休憩だな」とアルマ。
ドネルグが見た光景は、床に座り込んでいるリソナ、リキ、そして寝そべっているマリカが見えた。
「きつい・・・」マリカがかろうじて喋る。
「では、ルーマはマリカさんへ、僕は二人を助ける」
「了解」
ルーマはマリカに回復魔法をかける。
ドネルグはリキの火傷に薬を出し塗る。リソナには水と体力回復の薬草を渡す。
「なかなか三人共良い腕をしている。もう少しここで鍛錬すれば一流になるぞ」とアルマ。
「そうだな。もう少し修行したら冒険者ギルドに口利きしてやるぞ」とリルル。
「はぁはぁ、ありがたいですが、どの程度鍛錬を」とマリカ。
「最低1週間」マリカは気を失った。
「マリカさん」ルーマが叫ぶ。
「死んではおらん」とリルル。
言うとマリカを担いで鍛錬場を出ていく。
残りのみんなも応接に向かう。リソナとリキは重い足を引きずる。
応接を開けると、空いているソファにマリカを横たえる。
「少々疲れている様だな」とリルル。マリカは疲れて寝ている様だ。
「リルルやり過ぎ」とミソラが注意する。
「いや手加減していたぞ」
遅れてリソナとリキが入ってくる。
「連れて来たよ」ルーマとドネルグが戻って来た。
「みんなお茶にしよう。トルマお願いね」
「はいお嬢様」
リルル、アルマ、マリカ、リキ、そしてリソナの分のお茶とケーキを用意する。
「はぁきつかった。魔物以上だった」リキが震える。
「ごめんね。ロレンシアの伝統なの」とミソラ。
「充分休んでくださいね」筆頭執事のユーリスは労う。
「はい・・・」リソナが答える。
アルマとリルルはお茶を飲むと、「お嬢も鍛錬場くるよな」
「いくよ。仇をとるからね」
「ははは・・・・」リソナは力なく笑う。
次はミソラの鍛錬ですね。




