ミソラロリシアに到着する
ミソラ編を投稿しました。
お楽しみください。
ミソラ達と道中一緒に旅する事になった商人ルーパンとその護衛、冒険者チーム「蒼の鉄槌」はロリシアに向かって旅をする。
街道に道路標識があり「ロリシアまで馬1日」と書かれている。
「うーん。ようやく到着する」とミソラ。
「うんうん。長かったよね」とルナ。
暫くすると馬車を操縦しているドネルグが叫ぶ。
「おーいみんなロリシアが見えて来たぞ」
「あっ本当だ」とミルル。
「あーようやく風呂に入れる」とルナ。風呂が恋しい様だ。
「うんうん。判るよルナ。私も入りたい、埃洗いたい」とミルル。
峠を越えた所からロリシアの港が良く見える。
ミソラが昔、鍛錬と偽って良く行っていた峠である。
ここは街道なので冒険者が定期的に魔物討伐を行って安全な状態となっている。
「みんな、ロリシアでは私の屋敷を使うよ」とミソラ。
「「「お嬢様」」」ルナ、ミルルとドナが叫ぶ。
「やめて!!」ミソラが恥ずかしがる。
「ははは」
「酷いドネルグまで」
「えーとリソナは鍛錬場でしごかれるのかな」とドネルグ。
「えっ」
「そうだね。多分お父様かアルマに捕まると思うけど」とミソラ。
「えーーー」
「リソナご愁傷様」ルナが手を合わせる。
「うへー」
「なってこった!!」リソナの叫びが空しく響く。
「前回ミソラの屋敷行った時はミソラが着いて草々に鍛錬させられていたからね」とドネルグ。
「ねっミソラ、私たちも挨拶したいけど」と剣士マリカが尋ねる。
「あっ鍛錬付きならいいよ」とミソラは笑う。
「勿論」
「よしきまり」
「私は後日改めてお礼を」ルーパンは伝える。
「あはは、気にしないで」とミソラ。
一行は港にてルーパンさんと別れ、ロリシアの冒険者ギルドに顔を出す。
「まーお嬢様」ギルドで受付しているアリンが真っ先にミソラを見つけた。
「あっ只今アリン」
「お久しぶりですお嬢様」
「またしばらく実家にいるから滞在登録をお願いね。それと途中で討伐したから素材の買い取りお願いね」
「勿論でございます。ロリシアギルド一同お待ちしていました」
なんかミソラは照れる「へへへ」
「ドネルグ素材買い取りお願いね」
「了解。お・嬢・様」
「もー」
「ははは」
「アリンさんギルド長いる?」
「はい、おります」
「では少し挨拶を」と言ってミソラはギルド2階に上がっていく。ドネルグ以外のみんなも一緒だ。
「失礼します」ミソラはギルド長の部屋のドアーをノックする。
「はいれ」
「お久しぶりですロバトン。暫く滞在するので挨拶を」
「おお、これはお嬢様。してそちらは新しいお仲間ですか」
「そう。学園の同級生です」
「はは。お嬢様もお仲間が出来たのですね。前回は荷物持ちとお二人でしたからね」
「うん、今回もドネルグは居るけど下で素材買い取りをお願いしているの」
「これはこれはありがとうございます」
「それと素材に冒険者チーム「蒼の鉄槌」の分もあるから時間はかかると思うよ」
「他の冒険者とご一緒に??」
「いえ、途中で商人のルーパンさんと一緒になって護衛の冒険者チームも一緒に」
「ルーパンと一緒でしたか、それはルーパン幸運でしたね」
「??」
「いえね。公爵令嬢とつながりが持てるなんて商人としては幸運以外の何物でもないですよ」
「そう言うものなの?」
「そう言うものです。ではミソラお嬢様の冒険者チームをご紹介ください」
「あっ忘れていた。ごめんね。こちらが剣士のリソナ。魔導士のルナとミルル。そして錬成士のドナと錬成士兼ヒーラーのルーマ」
「錬成士でヒーラーですか珍しい」
「「「「「よろしく」」」」」
「こちらこそよろしくお願いします。お嬢様が見つけたお仲間ですからロリシアをよろしくお願いします。
そして楽しんでください」
「ではロバトン滞在は御屋敷にするから困った事があれば使いを出してね」
「はいお嬢様。ロリシアは最近魔物も少なく平和ですよ」
「それは良かった。では行きます」
「いつでもいらしてください」ロバトンは礼をする。
「では行きましょう」ミソラは部屋を出る。
「うわー緊張した」リソナが漏らす。
「そうだよね。ギルド長なんて上の存在なのに」
「ミソラ凄いな」
「でも領地だから、みんな知り合いなの」
「それでも凄いよ」
ミソラ達は一階に降りるとルーパンと別れた「蒼の鉄槌」が揃っていた。
「あっミソラ。依頼達成の報告に来たけど、あれギルド長に会っていたの」
「あっマリカさん。うん滞在登録と挨拶にね」
「いい街だよねロリシアは、冒険者カード出すと宿屋1割引だって」
「うん。北の森が近いからね。冒険者は何人いても助かる」
「そうか。でもミソラのお父様はきっと良い方なんだろうと思う。だって冒険者に優遇しているくらいだからね」
「なるほどね。素材買い取り終わった?」
「うん。ドネルグさんに別けて買い取ってもらった」
「そっか、じゃ家でお茶でもする」
「おっ行きます。行かせてください」
「はい、行きましょう。でも覚悟はしていてね」
「やはり・・・」「ふふふ」
「ドネルグ屋敷にいこう」
「はいよ」
こうしてミソラ達と「蒼の鉄槌」は丘の上の屋敷に向かって歩き出した。
屋敷が見えて来た。
「とお」
「危ない」咄嗟にミソラは剣の鞘で薙ぎ払う。
「お嬢、危機感が足りないぞ」
「もういきなり。アルマなによ」
「いやお嬢が見えたから」
「それでいきなり襲うとか、ないわー」
「ははは。ゆるせ。んっそちらは」
「アルマ私のチームと「蒼の鉄槌」の皆さんよ。屋敷でお茶するから」
アルマは剣士と思われるマリカと大楯のリキにリソナをちらっと見てニヤと笑う。
「突然殺気が・・・」マリカが漏らす。
次に筆頭剣士のリルルと女中筆頭のトルマが走って来た。
「アルマお前また」
「また?」
「そうですお嬢様。アルマは最近魔物ばかり狩って屋敷警備を疎かに」
ミソラはアルマをジーと見る。
「お嬢様お帰りなさいませ」とトルマ。
「戻りました。お父様に知らせて。それからこれは私のメンバーと「蒼の鉄槌」のメンバー。お茶用意してくれる」
「畏まりました」トルマは走って屋敷に戻る。
「凄いなおまえの実家は」
「どういう意味」
「なんて言うか武闘一家だなと」
「否定はしないよ」
一緒歩いているリルルとアルマは「さっお前達訓練しようか」とリソナ、マリカそしてリキに伝える。
「やっぱり」リソナはため息を漏らす。
やがて屋敷入口の門にたどり着き、「えーとリソナとマリカさんリキさんはあっちね」そこは鍛錬場がある。
「みんなは屋敷に行こう」「はーい」ミルルだけ元気の良い返事をする。
「バイバイ」ルナは手を振る。
「あーやっぱり」リソナは諦めたようだ。なぜならリルルとアルマに囲まれて鍛錬場に連れていかれたから。もちろんマリカとリキも一緒だ。
屋敷に戻ったミソラは残りのみんなを連れて父の書斎に挨拶に行く。
「お父様只今戻りました」
仕事中の父、フォン・アルトハイム・ロレンシア公爵は手を止め扉を見つめる。
「お帰りミソラ、して紹介してくれるかな」
「はい、お父様。こちらが私の冒険者仲間で学園同級生で魔導士のルナとミルル。そして錬成士のドナと錬成士兼ヒーラーのルーマです。剣士リソナは鍛錬場に、次に道中で一緒になった冒険者チーム「蒼の鉄槌」のメンバーで魔導士のリカさんとモンクのハザさん。リーダーで剣士のマリカさんとガーディアンのリキさんはリルルに鍛錬場に連れ去られて。あは」
「ふむ。ミソラのチームはバランスが良いな。「蒼の鉄槌」は少し偏って戦闘力不足の様だね」
「初めまして公爵閣下。魔導士のリカと申します」ガチガチになりながらリカは話を続ける。
「公爵のお話は良く分かります。私たちもミソラさんのチーム見て人数を増やそうかと話をしていた所です」
「そうですか。皆さんも王都からですか。ロリシアは港が近く食べ物もおいしい風光明媚な所です。楽しんで頂ければ幸いですよ。それに魔物討伐依頼も多いし冒険者も沢山おりますしね」
「有難うございます。突然の訪問失礼します。少しロリシアに滞在して満喫させて頂きます」
「そうですか。もし困った事があればミソラに言ってください」
「ではお父様。今日から私のチームは御屋敷に泊まらせて頂きます。それとみんなでお茶する予定なので後ほど」
「うむ」「失礼します」
ミソラは公爵の書斎兼執務室から出て応接に進む。
「はー緊張した」とミルル。
「うん。凄く」とリカ。
「お父様も元冒険者だから、冒険者には優しいと思うけど」
「王都の貴族とは違う雰囲気が」とハザが言う。
「そうそう、それ」とルナ。
「ところでリソナとマリカさんリキさんは生きているかな」
恐ろしい事を言うミソラであった。
ありがとうございます。




