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ミソラ王宮に呼ばれる

王宮に呼ばれたミソラ達。


 世紀の大発見から1週間が経過した。

「おはよう。トルマ」何時もの朝が来たとミソラは思っていた。

「おはようございます。お嬢様。朝食の用意ができています」

「うん。ありがとう」


「お嬢様。今日もいつも通りですか」

「そのつもりだけど」

「はい畏まりました。では夕食をご用意しておきます」

「お願いね。また夕食までには戻るから」

「はい」


 ミソラはいつもの通り学園に行き、午後からはギルドに向かう。

「ミソラお嬢様、すぐにギルド長の所にお願いします」とアリンは急用だと言うように言う。

「あっはい。チームで?私だけ?」

「すいません。説明不足で、チーム「シャイニングスター」の皆さまでお願いします」


「「なんだろう」」ルナとミルルは不思議がっている。


「お邪魔します」とミソラはドアを開けて入っていく。

「おお、待っていたぞ」とギルド長のハンクが机に座って迎えた。


「なにかお呼びとか」とミソラ。

「うむ、実は例の古代遺跡の概要が判明したので連絡だ」

「何か判りましたか」

「お前達の言っていた通り、古代錬成術師のネドフルが研究していた遺跡だと判明した」

「「やはり!」」ドナとルーマが同時に叫ぶ。

「うむ、優秀な学園生だな。紋章から推測したと思うが、その通りだった」

「で、では800年前の遺跡だったのですか」ドナが興奮しながら聞く。

「うむ。概ねその通りだ」


「それで、魔道団と錬成団の見解なのだが、当時のスリスム王国に言われ研究していた施設だと、王宮文献に残っていた。それで戦争用の兵站の為に自動化馬車と戦車と呼ばれる魔道機械を研究していたとある」


「戦争の道具だったのですね」

「そうだ。それで荷馬車を魔道具として開発が依頼され、当時の王宮文献では完成したと書かれていない様だ」

「未完成だったのですか」とドナ。

「あくまで文献上での話だ」


「そうでしたか」とミソラ。

「それでどんな事がありました」とルーマ。二人の錬成士は興味津々だ。


「いや詳しくは王宮で聞くと良い。王からお前達「シャイニングスター」を王宮に寄こすように言われている。すぐに行けるか」

「えっ王宮ですか」とルナ。

「どうしよう」とミルル。

「なにが?」とミソラ。


「だってさ、スメタナ王に会うのでしょ。この姿は冒険者なのに、寮に戻ってドレスに着替えて・・」

「いやすぐ行かないとダメでしょ。それに舞踏会がある訳では無いからそれで良いでしょ」とリソナ。

「リソナ、乙女心判っていない」

「そうだ!リソナ嫌い」とルナとミルルに文句を言われた。


「うへーしょうもない」とリソナ。


「「なんか言った??」」ルナとミルルに睨まれた。


「ジャレテないですぐ行け。国王を待たせるな」とハンク。


「ルナ、ミルル、行こう。待たせて断頭とかいやだよ」とドナ。

「そうだね。行こう」とミソラ。

 ルナとミルルは本当に着替えたかったようだが、しぶしぶ承知した。


 一行はギルドから直接王宮に向かう。


 王宮正面の正門に着く。

「王の呼び出しに、「シャイニングスター」が来ましたと伝えてください」とミソラ。

「入ってよろしい」と門番が言う。


「あっ、ありがとうございます」とミソラ。

 ついでに門番は言う。

「公爵令嬢は宮殿に入るのは自由だ」


「公爵令嬢・・・凄いね」リソナは感心する。

「いや、やめて」とミソラ。


 ミソラ達は王宮入口で武器を預け、宮殿に入る。

「謁見の間で良いのかな」とミソラ。

「ミソラ宮殿詳しいの?」とミルル。

「たまに遊びに来ているからね」とミソラ。

「ソフィア王女様だよね」とルナ。

「うんうん」


「あっ、タイラグ宰相」ミソラは宰相を見つけた。

「来たな、ミソラ。国王は今会議しているから待たれよ」

「あっ、控室で宜しいですか」

「うむ。一緒に行こう」

 謁見の間の隣にある控室に入る。

「宰相、会議は謁見の間ですか」とミソラ。

「いや、その奥の会議の間でやっている」

「入った事無いから助かります」

「そうか、謁見の間に入って、左の扉奥が会議の間だ」

 タイラグ宰相は控室に務めている王宮女中2名に伝える。

「ミソラ達は王の呼び出しだ、この場で待機させる」

「畏まりました」と礼をして王宮女中1名は奥の扉に入っていく。


「ミソラこちらで呼び出しがある迄待ってくれ。王は例の古代遺跡についての会議だ」

「はい」

 すぐに王宮女中が4名でお茶とお菓子を持って入ってくる。

「皆さま、こちらにお座りください」と女中は案内する。

 皆は座ると、すぐに目の前にお茶にお菓子が並べられる。


「何の話だろうね」とミルルはお菓子を食べながらもぐもぐ言う。

「ミルル行儀悪い」とルナ。

「僕としては古代遺跡について聞かせてもらえると嬉しいけど」とドナ。

「うんうん僕も」とルーマ。


「僕も錬成できないけど古代技術には興味はあるねー」とドネルグも言う。

「そうだね」リソナも同意する。


 ・・

 一行はしばらく控室で待っていると呼ばれた。

 女中について行くと、やはり会議室に通された。

 そこには、騎士団長のバイアルムと魔道団のサエルにスメタナ王と知らない老人が座っている。

「よく来たミソラ。そしてお前達が「シャイニングスター」のメンバーだな。自己紹介を頼む」

「はい、私は剣士しているリソナです」

「私たちは魔導士のルナとミルルです」とルナが言う。

「私はドナ、錬成士です」

「えーとルーマと言います。錬成士ですが聖魔法が使えます」

「荷物持ちのドネルグです」

「私たち7名で「シャイニングスター」と言う冒険者チームしています」

 全員でお辞儀する。

「有難う。こちらの騎士団長と魔道団長は知っているな、こちらは王立錬成団長のドル・アーマン老師だ。

 なかなか人前に出ないのでな、知らないと思う」


「あっいえ有名です。錬成士では」とドナが改まって言う。


「ははは、学園の錬成士も優秀ですな」と老師が笑いながら言っている。

「それでだ、お前達が発見した古代遺跡なのだが・・・」

「スメタナ王、私が説明しましょう」とサエルが替わって説明を始める。


「お前達の発見した古代遺跡は、こちらの老師と協議した結果、やはりネドフルの研究施設だと結論が出た。それでだ、この発見は武器を含んでいるので、他国に知られてはならない。

 よって一部貴族以外には秘密にするつもりだ。お前達もそのつもりでいて欲しい」


「やはり武器だったのですね」とミソラ。

「大砲積んだ鉄馬車がありましたから、そうだと思っていました」とドナ。

「うむ。その通りだ。それで他国が知れば、お前達も危ないのだ」とサエル。

「そこでだ、国民に知られると広まるのは明白、なのでこの発見は秘密とさせて頂く」とバイアルムが説明する。

「だがな、この発見はそなた達の功績である。だから、そなた達「シャイニングスター」は国立ギルドに加盟しないか」とスメタナ王は苦しそうに説明した。

「国立ギルドに入れば、Bランクを保証するそうだ」とバイアルム。


「・・・少し考えさせてください」とミソラ。


「悩む必要があるのか」とバイアルム。

「ええ少し。提案は嬉しいのですが、偶然発見した遺跡で王立ギルド加盟とか、実績も無いのに、それに西の森にも討伐で入っていません。これでは形だけで何かあれば私たちは役に立たない事になります」とミソラ。

「はい、ミソラの言う通りです。私も卒業したら騎士団に入りたいのですが、ここで王立ギルドに入っても騎士団の中では実力も足りないと思います。なら、手順に従って功績を上げて正々と騎士団に入りたいと思います」とリソナ。


「そうだな」とドナ。


「お前達、考えているな」とバイアルム。

 あらためてバイアルムはスメタナ王に向かい。

「スメタナ王。先ほど話した褒賞としての王立ギルドは無理の様です」と述べる。

「そうですね。これ程しっかり考えているとは思ってもいませんでした」とサエル。


「ふぉふぉ。若いのに頼もしい事だわい。王よ秘密にするのであれば、この者達に何か変化を起こしてはならない。それは賢い者ならばすぐにわかる事。なら、この者達に将来に渡って褒賞として王宮は分割で賞金を渡すのは如何かな」と老師。


「老師、それで解決しますか」とスメタナ王。


「そうさな、一度に大金が入ると良くない噂も生まれる。だが身の丈に合った褒章なら疑われる事も無くなるじゃろうて」


「ところで古代遺跡はどうするのですか。近くを通った冒険者達は見つけると思いますが」とリソナ。


「それなら問題ない。例の遺跡から半径2kmは、騎士団、魔道団の合同演習場として王命が出た。だから近くに立ち入り禁止の柵を作るか錬成で壁を作る予定だ」とバイアルム。


「ふぉ。錬成団もお手伝いするでのぅ」と老師。


「なら、僕にも手伝わせてください」とドナ。「学園AAクラスの錬成士です」


「ふむ。ならドナとやら手伝ってくれるか」と老師。


「よし、ここは老師の提案通り王宮は分割でそなた達の功績に答える事とする。全員に月金貨20枚を支給する」とタイラグ宰相。「宜しいですね国王」

 この報奨金は、王国貴族として男爵クラスである。


「えーーーそんなに」と驚くリソナ。

 ミソラ一行は喜んでいる。スメタナ王としてはそんな少額で良いのかと思っているが喜ぶなら良いとする。


 ミソラ一行はドナを残して王宮を引上げて、いつもの喫茶室に寄る。

「あの話は禁句で」とミソラ。

「そうだね。命狙われると嫌だよね」とルナ。

「金貨20枚なら、毎日ここのケーキ食べられるよね」とミルル。

「太るぞ」とリソナ。

「リソナ対決したいの」とミルル。

「いや本当の事だろう」

「知っても触れないのが優しさだよ」

「いや、太ってはダメだろう。冒険者としても」

「これはミルルの負けだね」とルナ。

 みんなは騒いでいるがミソラは考え込んでいる。


「そんなに重要な発見なら・・・」独り言が大きい。

ありがとうございます。

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