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ミソラギルドを見学する

オークを倒したミソラが初めてギルドに行きます。

「いやー凄かった。ミソラ将来は立派な冒険者となる素質に溢れているな。」

「デルあまり褒めるな。その気になって冒険者始めると失敗は死につながるからな。」


「アルトハイム、その通りだ。だがミソラならやれるのではないか。ミソラこれからどうするのだ。」

「はいデル伯爵様。私は10歳で祝福されてから3か月しか経っておりません。

 いろいろ魔物の討伐方法を勉強したいと思っています。」


「そうかそうか、アルトハイムもちろん王都の学校には入れるのだろ。」

「うむ、デルそのつもりだ。同時に冒険者登録も。だが12歳になるまでの辛抱だな。」

「父様、冒険者の学校があるのですか。行きたいです。」

「いや、冒険者学校ではないのだが、普通の学校で、剣と魔法と錬成の各学科あるぞ。生徒は冒険者登録も認めてるから、冒険者と学業両方が学べるのだが、しんどいぞ。」


 ミソラの目が輝く「お父様。ミソラは学校行きたいです。冒険者登録もしたいです。」


「アルトハイム。良い娘を持った。」

「デル、そうだろう。我が一族自慢の娘だ。ははは。」


 やがて料理人の作る豪華な昼食を食べると、


「ミソラ、この街のギルドを見に行くか?」


「はいお父様。ギルド見学したいと思います。」

「そうか、この街は魔物が平原に現れるので冒険者が多く登録されている。逆に王都の方が少ない位だ。

 ギルド見学にはちょうど良いところだぞ、この中央ロータス街は。

 アルマについて行って貰いなさい。」


「そうかミソラはギルドに行きたいのか。ちょっと待て。ギルド長に手紙を書こう。」


「デル。あまり変な事は書くなよ。」


「あははは。バレたか。中央ロータスの冒険者に推薦しようとしたのだが。オークも実力で倒したしな。

 だが、これから王都に向かうのだろう。なら、ギルド長の推薦状があった方が10歳から登録できるぞ。」

「えっお父様。冒険者も学校も12歳からではないのですか。」


「うーん。ミソラ実は12歳以下でも魔物を倒すとギルド長の推薦が得られ、それがあれば何才だろうと登録が・・・出来るのだが・・・」


「お父様。先に言ってください。学校はどうなります。」

「学校は試験を受けて合格すれば10歳から入学を・・・」

「お父様。」


「儂としては、まだ子供のミソラに遊んで欲しくてと言うよりロレンシア家として領民とだな、ふれ合いをして欲しく思っておったから、早くなくても良いのではと思っている。」


「お父様。冒険者となっても領民との触れ合いはできます。それに魔物退治出来る様になれば領民はもっと喜ぶでしょう。なら冒険者と学校に、学校はたった3年ですよ。」


「いやミソラ。口出し申し訳ないが成績優秀なら2年で卒業できるぞ。」

「デル。余計な事を」


「すまんな。やる気のある娘に道を示すのも父親の務めだと思うぞ。」

「デル。それはそうなのだが・・・。」


「おっアルトハイム、まさか元冒険者のお前が、娘大事なのか。変わったな。はははは。」

「うむ、ミソラがロレンシア流剣技が出来る様になって手放すのが・・」

「ははは。おやじだな。そんな思いと別に娘は成長しているぞ。成長無いのは親父の方だ。」

「デル。俺と決闘したいのか。んっ。」


「ははは。いまは辞めておくぞ。それより娘の将来を考えてやれ。」

「はぁ、そうだな。ミソラ良く聞きなさい。お前には2ついや3つの道がある。どれを選ぶかはお前次第だ。」

「はい。」


「1つは今までの様にロリシアでロレンシア流剣技の練習と勉強して12歳で王都学院に入学して冒険者にもなる。

 2つ目はデルの言うようにギルドの推薦を貰い王都で試験を受けて10歳で入学と冒険者して2年で卒業。

 3つ目は試験が難しければ12歳で学院へ10歳で冒険者になる。

 さっどれが良い。」

「お父様、試験勉強は殆どしておりません。試験は自信がありません。」

「ミソラ。口をはさんで申し訳ない。学院の剣技学科は簡単な計算と剣技が試験科目だぞ。」

「その通りだミソラ。今のお前にとって難しい物ではないぞ。」

「はい。お父様、デル伯爵様。ミソラはこのまま学園に行き入学をさせて頂きます。」

「そうか、ミソラ後悔はないな。では王都の屋敷を使うと良い。」

「はい。ありがとうございます。お父様。デル伯爵様。」


「そうと決まればギルド長宛の手紙を書くから持って中央ロータスのギルドに行ってきなさい。」

「デル伯爵様感謝申し上げます。」

「あはは。アルトハイム良い娘を持ったな。王都で泣くなよ。」

「うむ。デルいろいろ手配ありがとう。だがな王都で泣くぞ多分。」

「お父様・・・」

「アルトハイムもそんな歳になったか。ははは。儂の娘もそんな事があれば大泣きする自信があるぞ。」

「デル伯爵様もですか。まぁ」


 ・・

「さて、ミソラ、ギルド長宛の手紙だ。落とさぬ様に。またギルトは荒くれ者もいるから家の者と行きなさい。」

「はいデル伯爵様お手配感謝いたします。」

「ミソラ。予定通りアルマと共にギルドを見てきなさい。」

「はい、お父様。そうさせて頂きます。失礼します。デル伯爵様本当にお心遣いありがとうございます。」

「おぅ気を付けて行けよ。」

「お父様行ってまいります。」「うむ。しばらく伯爵と話があるからギルドからはここに戻ってまいれ。」

「はい、いってまいります。」


 ・・・

「アルマ。ギルド何処なの。」

「お嬢。ギルドは西門に近いところだ。」

「あら入って来た門の近くなのですね。」「そうだ・・あれだ。」

「「冒険者ギルド「フロンティア」と書いていますね。そうだ各ギルドは独自の名前を持っているぞ、ロリシアの冒険者ギルドは「海と森の支配者」と言う名前のギルドだ。

 ここ中央ロータスは草原と森に魔物がでるから「開拓」と言う意味ではないのかな。」

「良く解りました。入りましょう。」

 ・・

「お子様が来るところではないぞ。ははは。」

「良い服着た子供だな。」「ねえちゃん1杯飲むか。奢るぞ。」


「アルマ、いろいろな方がいるのですね。」

「お嬢大丈夫か。」

「あはは。ギルド楽しいです。」

「受付でギルド長を呼んでもらうか。・・すまない。ギルド長を頼む。ロレンシア家の娘ミソラが来たと伝えてくれ。」

「あれがオーク倒した娘か。」「凄いよ。見てたが、あの年でロレンシア流の達人だぞ。」

「へー、まだ見た所10歳以下だよな。」「一人でオーク倒した娘か。」


 ミソラは恥ずかしくなって顔が赤くなってきた。


 その時、受付嬢が戻ってきて「どうぞこちらです。」と案内をしてくれた。

 2階の大きな扉がある。「失礼します」案内嬢は声を出し扉を開ける。


「どうぞ、こちらにお座りください。」

「有難うございます」アルマと一緒に座る。

「ちょっと待っててくれ。書類終わらせるから。」とギルド長が言う。

「はい構いません。お忙しいところお邪魔してすいません。」

「はいよ。」

 ・・

 3分くらいして受付嬢がお茶を持ってきた。

「よし終わった。」ギルド長は書類の山になった机から応接椅子に来た。


「待たせてすまない。ギルド長のバルトだ。」

「ロレンシア・ミソラと申します。初めまして。こちらは」

「ロレンシア家家臣のアルマだ。」

「ロレンシア家・・公爵様のお嬢さんか。これは。貴族対応になれていないのですまない。

 デル伯爵が気さく過ぎてな。すまない。」

「いえいえ、私も気さくな方が宜しいので、そのままでお願いします。」


「で、今日は何の・・あっっっ。思い出したさっきのオーク。お嬢さん一人で倒したんだってな。

 ギルドは噂で持ち切りだぞ。10歳にも満たない子供がオーク倒したと言って。」


「あは。運が良かっただけです。それでこれを。」

「おっデル伯爵の手紙だな。どれどれ・・・・うむ。妥当だろう。ちょっと待ってくれ。」

 バルトは再び机に戻ると、羊紙に手紙を書き始めた。あて先は王都のギルド宛だ。

 中央ロータスでロレンシア・ミソラ公爵のお嬢さんが一人でオークを倒した事。ギルド長バルトがお墨付きを与えた。

「これで良しと。王都のギルドに出してくれ。Cランクの魔物討伐なのだが、ここではCランクで登録できるが、王都だとDランクスタートになるから注意してくれ。」


「はい。気を付けます。」

「まっお嬢さんの実力ならすぐにCやBに上がれるだろうよ。」

「バルド様ありがとうございます。」

「公爵の娘がお礼なんて言うなよ。バルドで良いよ。また遊びに来たら寄ってくれ。」

「はい寄らせて頂きます。」

「ではすまんな。ギルド長は事務仕事が多くて冒険者達と話もできないのだ。」

「お忙しい中ありがとうございます。バルド様」「はははは。気を付けて王都に向かってくれ。」

「はい。失礼いたしました。」


 ギルド長の部屋から1階に降りて来たミソラは冒険者達に囲まれてしまった。


「お嬢ちゃんオーク一人で倒したんだってな。凄いな」

「お嬢。冒険者やるなら俺たちのチーム入ってくれ。」

「いや俺たちの」「女の子でしょ。私たち女の子だけのチームにはいってね。」

「私たち魔導士だけのチームなのよ。女剣士が欲しいの。」


「みなさんありがとうございます。これから王都で学院に入ってきます。

 中央ロータスに寄った時はギルドに顔出します。ありがとうございます。」


「すげえな貴族様なのに良い娘だ。きにいった。困った事があれば、ここの冒険者全員が手助けするぞ。」

「そうだな。お嬢ちゃん遠慮しないで言ってくれよ。」

「パーティー組みたければいつでも声かけてね。」女冒険者チームが言う。


 名残惜しいがミソラは王都を目指している。

 デル伯爵家に戻って行った。

「アルマ凄かったね。ギルド好きになったわ。」

「お嬢。冒険者は実力勝負だ、歳や地位は関係ない。だから若くてもオークを討伐したミソラを冒険者は認めたのだよ。よかったな。」

「うん。冒険者になる強い思いが出来た。」


ありがとうございます。

ミソラ話が楽しくて本作の書き込みが遅くなっています。

今日中に投稿できるか心配です。

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