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ミソラ古代遺跡調査 その2

遺跡調査は大規模となって行きます。

ミソラ達は戻って行きます。

 ミソラは王立騎士団長のフォン・バイアルムと共に騎士団駐屯地にやって来ていた。

「ミソラ、少しここで待ってくれ」バイアルムは一人で駐屯地に入っていく。

 ミソラは駐屯地前で馬に跨ったまま待機していた。


「待たせたな。出立しよう」とバイアルムが言うが、騎士団は来ていない。

「あの、騎士団は?」と言うミソラの後ろでラッパの音がする。

「直ぐに来る」


 少し待つと、王立騎士団の第3中隊が馬と馬車を引き連れて、やって来た。

「今月の緊急当番は第3中隊だから、すぐに出立できるぞ」

 王立騎士団は当番制で待機をしている。

 王立騎士団は第1中隊から第5中隊まである、約500人の部隊である。今月は第3中隊が当番だった。

 第1中隊は普通に「近衛隊」と呼ばれ、王族護衛の任務があり、王宮に住み込みで勤務している。

 通常、稼働できる部隊は第2から第5の4中隊であり、この4隊が順番で待機状態に入る。

 勿論、王都周辺の緊急事態に対処する為に、約15分で出発できるように待機しているのだ。


 騎士団長も緊急事態だとの認識で騎士団待機隊を出立させようとしていた。


「よし来たな。ミソラ行くぞ。西門で良いな」

「はい、西門にお願いします」


 ミソラとバイアルムが並んで先頭を馬で走る。

 やがて王都を横切り大きく回ってメインの通りに出た。

 王都民は「なにごと」かと道を空け、騎士団が通り過ぎるのを待つ。


 やがてギルド前を通過して、西門に到着したミソラ達は、そのまま王都を出て北に街道を走り、やがて草原に入り遺跡迄案内していく。

「こちらです」


 そこには大きな丘の下で錬成した壁を背に、お茶をしている仲間が見えた。

「うむ」バイアルムは手を上げて、隊を止めると馬から降りる。

 ミソラも馬から降りて、みんなの元に走って行く。

「騎士団連れて来たよ」


「凄い人数だな。騎士団は待機していると聞くけど、これを見ると本当だなと思った」

 とドナが感想を言うが、ミソラはバイアルムをこちらに呼ぶ。


「早速で悪いけど、ドナ壁を開けてくれる」

「まかせて」

 ドナは壁に手を当てると、何かを呟く。

 壁はドロドロと液体になり、やがて地面となる。

「錬成士が居て助かるな」とバイアルム。


 騎士団の一部は手慣れた様に馬車からテントを出して設営を始めている。


「こちらが、通路と思われる出入口です」とミソラ。

「広いな」とだけ言うバイアルム。


 やがてバイアルムの元に一人の騎士が寄ってくる。

「準備できています」

「うむ。では1個小隊を同行させる」

「ただちに」

 騎士は走って行く。

 少し待つと騎士団15名が来た。


「よし、この騎士団と内部に入る。案内してくるか」とバイアルム。

「ええ」とミソラ。

 その頃になると、警備する騎士と設営する騎士に別れ作業している。


 一行はミソラと仲間、そしてバイアルムを加えて騎士団16名と言う構成で入っていく。

「多分、なにも出てこないと思いますが、警戒だけはお願いします」とミソラ。

「心得た」とバイアルム。

 ミソラとバイアルム、そしてミソラの仲間と騎士団と言う順番で歩いて行く。


 一通り案内して古代遺跡を見て回ったバイアルムは、

「これだけの古代遺跡が未発見で残されている事にまず驚いたが・・ミソラお前のチームいい仕事をしたな、スメタナ王に報告するから後日何等かの知らせがあるはずだ」


「お話しした通り、ゴーレム討伐のオマケですよ。それに入り口の階段はもう出てこないので内部から外に出るしかなかったのですよ」


「うむ。それもそうだが、お前の判断は良い、見事だ。アトラム王国に古代技術を蘇らせる事が出来て、王国の技術も革新が起きると思う」


「はい、期待しています」


「それと、ここは王立騎士団が警備する。魔道団と錬成団に協力して解明するから、ミソラの仕事はここまでだ。以後は我々が引き継ぐから安心して欲しい」


「わかりました。戻ろうみんな」


「それはいいけど、リソナは?」

「あっ忘れてた。リソナは魔道団連れて戻る予定だから。暫くすると戻ると思うけど」

「それ・・・リソナ可哀想」とミルル。

「私もそう思う」とルナ。

「チームなら待つべきだと思うよ」とドネルグ。

「うっ・・・解った待とうと思う」とミソラ。


 一行は歩きながら外に出る。


「バイアルム団長。リソナをここで待っても良いですか」

「勿論だ。そこにゲスト用テントあるから、それ使って待っていると良い」

「有難うございます」


 バイアルムは忙しそうに、あれこれ指示して騎士団も羊皮紙に書き込んでいる。


 やがて夕方になった。


 リソナは魔導士団と思われる馬車の一段を案内してやってくる。

「リソナお疲れ様」

「ああ待ち時間の方が長かったよ」

 リソナはギルド長室で魔道団を待っていたのだ。


 早速、バイアルムと魔道団のサエルが何かを打合せしている。

 やがて二人は古代遺跡に入って行った。

「ねえミソラ。もう仕事無いなら戻ろうよ」とミルル。

「そうだね、ここで出来る仕事無いと思うから戻った方が良いかも知れない」とミソラ。

「そうだ、討伐報告正式にはまだだった」とリソナ。

「なら急いで戻ろう」とルーマ。

「そうだね。騎士団が来たなら問題ないでしょ」とドナ。


「よし戻ろう」とミソラは決断する。

 近くの騎士団韻に王都に戻る事を伝えると一行はドネルグが出した馬に跨り出発する。

「もう夜だね」とドネルグ。

「だね、ギルドに行って解散しよう」とミソラ。


 やがて王都に戻ったミソラ達は、ギルドに入る。

 昼間と違って酒臭い。

「うわ、お酒臭い」とミルル。

「すぐ報告だけするから待ってて」とミソラ。


「アリンさん、ゴーレムの討伐報告だけお願い」

「あっミソラさん。畏まりました、こちらにどうぞ」

「はいこれ」ミソラは魔石を出す。

「大きいですね。これがゴーレムの魔石ですか」

「そうです。遺跡の件でゴタゴタとしましたが、最初の依頼は完了です」

「はい、確認しました。お疲れ様です。今ギルマスも出てしまって話できないですが、明日伝えておきます」

「普通で宜しいですよ。それに遺跡は直ぐには終わらないと思うので」

「そうですね。ギルドも一時は大騒ぎになりましたしね」とアリンは笑う。

「あっ疲れたので、チームはここで解散します。何かあれば私は屋敷にいますのでお願いします」

「はい、お疲れさまでした。何かあればですが、屋敷の方に行きます」


 ミソラ一行は長い一日を終え、ギルドで解散をする。

「皆、戻ってゆっくり休んで。何かあれば私が屋敷で対応するから」

「ミソラ。了解だ。みんな寮に戻ろう」とリソナ。

「うーん。何か疲れた」とミルル。

「いや、普通に大発見だから眠れないでしょう」とドナ。ルーマも目が輝いている。

「明日も呼出あるかもだから、今日は無理にでも寝よう」とドネルグ。


 こうして古代遺跡大発見はしばらく王都に流れて、その発見者であるミソラ達は秘密にされた。


大変でした。

遺跡から発見された車は貴族のステータスに、戦車は王立戦車団設立に役立ちます。

「戦闘国家日本」の「神々の洞窟」ではアトラム王国の戦車が現れます。

発見から6年後の事です。

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