ミソラ古代遺跡を調査する
古代遺跡・・戦車に自動車があるようです。
王都は大騒ぎ。
「うーん。どうしよう」ドナが悩んでいる。
「ドナ。大丈夫??」とルナ。
「うーん。うまく錬成できなくて悩むぅ」
「そっか、なら場所変えてみたら」
「でも一面石畳だけど、レンガや石は錬成できなくて困る」
「うーん。だったら扉から表出て素材運んで来たら。ドネルグがいるから可能だと思うけど」
「それだ。ありがとうルナ」
「ドネルグ障害物の素材運びたいけど手伝ってくれる」
「お安い御用だね」とドネルグ。
「ミソラ、ドネルグと素材運びたいから協力して」
「うんわかった」
一行は外に通じる通路を開けて、外に出る。
「このあたりの土をお願い」とドナ。
「どの位?」
「うーん。土壁作れる程だから・・・いっぱい」
「えー」
ドネルグはそのあたりの土を収納していく。
およそ馬車3台分もの土を収納した。
「おっおもい」
「えっ収納って重さあるの??」とミルル。
「ないよ」とミソラ。
「えーー」
「雰囲気です」とドネルグ。
「へんなの」とミルル。
「ドネルクありがとう。戻ろう」とドナ。
「ミソラ、どの辺に作る??」
「うーん。向こうの扉開けて何か飛び出すと嫌だから・・・ここが良いかな」
「了解。ドネルグここに出して」
「ほい」
山盛りになった土にドナは手を当てて、なにか気を入れている。
土の塊は一度溶けて、広がり、次に野営で見た様な土の壁に形を変える。
「次は石にするよ」
ドナはまた手を当てて、土の壁を石の塊に変えていく。
「完成!!」
「ふーむ。草原でやった時は解らなかったけど、こんな風に出来るんだ」とミルル。
「ほんと、凄いね」とルナ。
「ねぇドネルグ。さっきの土の量は持ち運べる??」とミソラ。
「常時は無理だけど、一時的なら可能かな」
「だったら、先に行くとなにが有るか解らないから。予備で土を運んでおこうか」
「うむ。なら、外から運んで、ここに置いとこうよ。この土の量は収納がいっぱいになるから」
「そうだね。いざとなったらドネルグがここに戻って収納してきてくれれば可能だよね」
「うん。時間はかかるけど大丈夫だよ」
「みんな、土のお替り」
「うへー」
ミルルは不満そうだが、何もしてないぞミルル。
結局、外から土を2回運び、土の山を2つ作った。
「これなら大丈夫かな。ドナ」
「何とかなるでしょ」
「よし、休憩も終わったし、先に進むとしよう」とミソラ。
・・
「では再度、大きな城門の様な扉を調査しよう」とミソラ。
一同は広さ5m程度高さ3m程度の扉がある。王都の城門の様な扉とその付近を調査始めた。
「ミソラ、ここ見て手形があるよ」とルナは扉から5mも離れた位置に発見した。
「これ扉を開ける為に手を入れると開いたりして」とドナ。
「そう言えば、東にあるルミー湖の古代遺跡、地下2階には手形があって手を入れると扉が開いたと聞いた事があるけど」とドネルグ。
「ドネルグのその知識は何処で、興味あるな」とルーマ。
「いやギルドの荷物持ち学園で教えてもらった。王国の歴史の時間だね」
「そっか。王都学園ではそんな事教えてもらっていないな。荷物持ち学園は実戦的だね」
「そうだね。王国の歴史や過去の神話なども教材として教えられるよ」
「そうそう、それにドネルグは魔物の素材にも詳しくて、それもギルドの学園で教えられるらしいよ」
ミソラは自分の事の様に自慢する。
「そのおかげで、魔物狩っても無駄にならなくて助かっている」とミソラ。
「そうか。冒険者にとっても貴重な情報だよね」とリソナ。
「うん。ツインドラゴンと一緒に狩りしていた時、リーダーのサーラさんにも感謝されたね」
とミソラ。
「そうだね、冒険者を推薦している王都学園で教えない事が不思議だけど」とドネルグ。
「校長に提案してみようよ」とルーマ。
「うむ。知りたいな」とリソナ。
「でっ誰が手を入れるの??」とミルル。
「えっ手が無くなると困る」とミソラ。
「それは、みんな嫌でしょ」とルーマ。
「それ多分だけど、手形に手を入れて魔力流すと開く仕組みだと思うよ」とドネルグ。
「それも授業で??」とルナ。
「うん。古代遺跡の歴史で教えてもらった」とドネルグ。
「そっか。なら魔力強いどちらかだな」とリソナ。
「どちらかって、ルナとミルルかな」とミソラ。
「「うっ」」
「手が無くなったら責任取ってもらうからね」とミルル。
「ミルル。どんな責任??」とミソラ。
「決まっているでしょ。ミソラに一生養ってもらう」
「うぉ」
「はいはい、ではミルルで決定って事で」とリソナ。
「リソナ、あんたも私を養いなさい」
「へいへいお嬢様」とリソナ。
「よろしい。今回は特別だよ」と言いながらミルルは手形に手をはめ。魔力を流した。
「ゴゴゴゴ」と音がして、大きな扉がゆっくり開く。
「成功!!感謝しなさいよ」とミルル。
「警戒!!」ミソラは号令をかける。
一斉にミソラとリソナが前に出て、後衛の5人は下がる。
扉からは魔物が出る事は無かったが、いままでいた空間の上が開き、やがてキラータイガー3匹が現れた。
「なにこれ」とドナ。
「ミソラ、うしろ」とドネルグ。
キラータイガーは威嚇している。
「扉があると不味い、少し横に移動して」とミソラ。
リソナとミソラは剣を抜き、キラータイガーに向かう。
なんかおかしい・・・
キラータイガーの色と形なんだが、動きがぎこちない。
「いくぞ」リソナが両手剣でキラータイガーを付き刺す。
「カキーン」と音がして剣が弾かれる。
「これ鉄みたいだ」とリソナ。
「下がって、私がやって見る」ミソラは剣に炎を纏わせ斬りかかる。
「カキーン」またしても剣が弾かれる。
「剣が通らない」とミソラ。
「二人とも避けて」とルナが言うと「アイスランス」と唱えた。
キラータイガーの体に触れると氷の槍は弾かれた。
「だめだ」とルナ。
「ルナ、鉄ならミストサンダーは??」とルーマ。
「ミストサンダー」
ルナが唱えると、キラータイガー3匹は体から青白い放電して動かなくなった。
「やったの??」とミルル。
「動かないね」とミソラ。
「成功で良いのかな??」とルナ。
「動かないから良いのでは」とリソナ。
「やったー」今頃になってルナは喜ぶ。
「これ、ミソラ、機械だよね」とリソナ。
「うん、そうだね。ドネルグなにか解る??」
「うーん。そう言えばさっき言ったけど、古代遺跡では機械が見つかるとか」
「でもさ、機械のキラータイガーが現れるとか、古代遺跡はどれだけ未来なんだ。古代遺跡なのに」とリソナ。
「学園の古代遺跡話では、現れ方は聞いていないし、教科書にも書かれていないよ」とドネルグ。
「不思議な遺跡だね」
「これ、不思議だけど、王都持って行ったら売れるのでは」とミルル。
「そうだね。とりあえず収納しとく」とドネルグ。
「この先、こんなの出るのかな」とルナ。不吉だぞ。
「でるだろうね。それに相手が鉄だと剣が使えない」とリソナ。
「なら、ルナの魔法は有効だと判ったから、ルナは魔力温存でお願い」とミソラ。
「りょーかい」とルナ。
一行は大きく開いた扉に入っていく。
中は、通路に薄明かりが灯り、見えなくもない。
30m位の通路が続き、先にまた扉が見えている。今度の扉は人一人分位の小さな扉だ。
「また扉」
「今度は小さいね」
「みんな左右と下、上も警戒ね。」とミソラ。
「ここで左右が開いてさっきの機械が現れたら、全滅だな」とリソナ。
「上も怖いよ。さっきの部屋は上からだったから」とルナ。
「いや落とし穴があったら全員落ちるし。それに落ちたら錬成は無理だから」とドナ。
「そうだね。石造りだから錬成できないね」とミソラ。
「そんな訳で、ミソラゆっくり進もう」とリソナ。
「心得た」とだけ返事をする。
「扉に近付いたけど、普通の扉だよ」とリソナ。
それは木の扉で、ドアノブ代わりの鉄の輪が付いている。
「さっきから不思議だったけど、古代遺跡だよね。なぜ鉄の輪が錆びていないの」とルナ。
「そう言われればそうだね」とルーマ。
「錬成士の立場で言わして貰うと、失われた古代錬成に鉄の錆びを防ぎ長持ちさせる事が可能だったと習ったよ」とドナ。
「あっ僕も聞いた。古代錬成は現代では失われた技術なんだけど、それを今研究している錬成士もいるとか」
ルーマも思い出したようだ。
「でもさ、なぜ古代の方が錬成が進んでいたり、機械の魔物を作れたりしたのかな」とミルル。
「ミルル、古代遺跡は一定じゃないんだと思うよ。一般に古代遺跡は1000年前以上だと言われているけど、この世界はそれよりもっと長く、何度も人が生まれ、何度も文明も生まれていたみたい。でもその時代の人間は神の怒りをかって、神によって滅ぼされたとか聞いているよ」とドネルグ。
「えっと言う事は、祖先は1つではなく、沢山いたとか。それなら遺跡も沢山あるの不思議ではないね」
とミルル。
「うん。とにかく、機械の魔物まで作れる文明だから、なにか書物でも見つかると大発見だと思うよ」
「そうだね。ドネルグの言う通りだね」とミソラ。
一行は通路を慎重に進み、小さい扉に到着する。
「これ引けば良いのかな」とリソナ。
「やってみて」とミソラ。
リソナは力を入れ、扉を引く、すると扉は何の抵抗もなく開く。
「あれ??中明るい」とミソラ。
扉の中は明るく、書物やベッドに奥の扉の無い部屋は調理スペースらしい。
「みんな慎重に調査しよう」とリソナ。
一行はゆっくり、謎の部屋に入った。
「あれ??特にランプとかないけど、なぜ明るいの??」とミルル。
謎の部屋は天井全体が光を発して、そこには柔らかい光があふれていた。
「この部屋不思議だね、さっきの通路より狭いし、それに生活した痕跡があるし、なんの部屋だろう」
とミソラは不思議がる。
「うーん、良く解らないけど、この遺跡を作った本人とか??」とドネルグ。
「でもさ、広い通路に大きな、なにも無い部屋に外に通じる大きな通路・・・なんの研究をしていたのだろう」
ミソラは書庫に入った書物を1つ手に取り、パラパラとめくるが、見慣れない文字を見て諦めた。
「読めない・・・」
「もう少し調べよう」とドネルグ。
「ねっ、こっちの部屋、調理場と倉庫があるよ。なにも無いけど」とミルル。
「食材倉庫なのかもね」とドナ。
「うーんとっても不思議」とミルル。
「ねっ、この絵、後ろにボタンがあるけど」とルナ。
「触らないでね。床が落ちたら死ぬから」とルーマ。
不思議な絵が壁に掛かっていたが、絵は蝶番で壁に付いていて、引けば開く様になっている。
その後ろには壁に変な模様とボタンが幾つかついている。
ルナは絵を大きく開きみんなに見せる。
「「あっ」」ドナとルーマは同時に叫んだ。
「その紋章・・見た事ある」とドナ。
「それ教科書に載っていた古代の有名な錬成士の紋章」とルーマ。
「そうだ、確か錬成士ネドフル。今から800年前位の錬成士で、未来につながる技術を残したと言われているけど、その住居や資料は見つかっていない」
「そうそう、ネドフルの紋章だね」
「ネドフル・・・なにした人??」とミルル。
「言い伝えでは、「魔力で走る馬車」とか、「機械のペット」とか」
「ふーん。聞いた事もない」とミルル。
「もしさ、それが見つかったら大発見だよね。それとここ住んでいた跡があるから、その人の住居だったのでは」とミソラ。
「だとしたら・・・どこかに工房が有る筈だし、そんな機械の倉庫も」とルーマ。
「もしそんな機械があるとしたら、外に出られる通路とかあって当たり前だよね」
「ドナ、と言う事はこの遺跡のどこかに、工房と倉庫があると言う事??」
「そうだよ、ミソラ。錬成士は工房で研究するし、そんな大きな機械なら倉庫も必要だし、それと今思ったけど盗人から作品を守る罠とか警備の機械とか」
「「「「!!」」」」
「あっあれか」とリソナ。
「錬成士ネドフルについてもっと教えて」とミソラ。
・・
一通り探したミソラ一行は、部屋の真ん中にある大きな机に座って、ドネルグが入れてくれた紅茶を飲んでいる。
「あれ便利だよね。捻ると火が付く仕組みなんて、もっと小さくすると野営に使えるね」
ドネルグは簡単にお湯が沸かせる機械をほめる。
「でも火魔法あれば良いのでは」とミルル。
「考えてみてよ。魔導士が必ずいる訳ではないよね」とドネルグ。
「そっか。魔導士少ないものね」
「そう言えば思い出したけど、ネドフルの生きていた時代は、魔法あまり使われていなく、人々は不便な生活していたと聞いている」とドナが思い出したようだ。
「それは魔法なしで魔物と戦ったと言う事??」とミルル。
「いや、その時代は強力な「火薬」と言う物が作られて、その威力で魔物退治していたと聞くよ」
「そんな強力な武器があれば魔物退治出来ると思うけど・・・なぜ今に残っていないのかな」
「それは解からない」
「それに魔力で動く馬車って魔導士いないと無理だよね」
「なぜ残っていないのかは謎だね」
「あの古代文字が読めればわかるかもしれないけど」とミソラ。
「さて一服したら、あのボタン押してみようか」とドナ。
「そうだね、古代の工房とか見てみたい」とルーマ。
「でも。襲われたら嫌だよね」とリソナ。
「ここに住んでいたなら、ここに罠は無いと思うけど」とルーマ。
「そうだよね。やってみよう」とリソナ。
突然ルーマが立ち上がって、絵の後ろにある全てのボタンを押してしまう。
「ルーマ、何してんの」とミソラ。
「あっごめん。古代の錬成考えていたら、つい」
「ゴゴーーー」と振動と音が部屋に伝わってくる。
「何か動いている」
「部屋の外だよね。あれ」
「うんそうだね」
「みんな警戒態勢。私が扉開けて見てみる」とミソラ。
ミソラは剣に炎を纏わせ、ソーと扉を開けて見る。
「あーーー通路が無くなっている」とミソラ。
危険が無いかミソラは見て、みんなを扉の外に呼ぶ。
通路は無くなり、部屋の外は大きな空間になっていた。
入った部屋と違うのは、両方に解らない機械が並んでいる事だ。
「あれ馬車?人しか乗れないけど」とドネルグ。
「変な形だね」とルーマ。
「あれ、機械の人形かな。角の無い一角兎だよね」ドナ、それが普通の兎だよ。
「あれなんだろう」馬車?が並んでいる反対側には、鉄でできた何かが並んでいる。
それは変な鉄のベルトが付いた大きな鉄の馬車で、みんな中に入って何かをする様に見えた。
「あれなに??」ミルルが何かを見つけた。
それは長さ20センチくらいの円筒で、全部鉄で出来ている様だ。
「重い、もてないよ」とミルル。
「危ないから勝手に触ったらダメ」とミソラ。
そんな円筒形の筒が、その大きな鉄馬車の近くに並んでいる。
「それだけあるのなら、何かの兵器だよね」とドネルグ。
そう言われると、鉄馬車の上に回転できそうな大きな筒がついた物が乗っている。
その大きな筒は、下に並んでいる筒より少し大きく、入れて何かをする様だ。
戦車なのかも知れない。
「ブーン」「あっこれ動く」とルナ。
馬車らしい機械の乗り物にルナが座り、操作していたら、床の飛び出た板を踏むと前に進んだ。
「これ、伝説の馬車では無いのかな」とルーマ。
「さっき言っていた、魔力で動く馬車?」とミソラ。
「ミソラ、これ回すと方向が変わるよ」とルナ。
「あらま、なんだろうね」とミソラ。
「馬を使わないで、自分で操縦できる馬車・・・大発見だよ」とドネルグ。
そんな馬車らしき物が5台並んでいる。
形は殆ど同じなのだが、大きさがいろいろある。自動車なのかも。
「ミソラ、少し操縦してみる」とルナ。
元通路から最初の大きな部屋に向かって走り出す。
ルナは少ししか板を踏んでいないので、馬車はゆっくりと進む。
ルナはそのまま扉を抜けて、大きな部屋に入り、一周回って戻って来た。
「あははは。便利だよ、この馬車。でもさいっぱい踏んでも人が走る程度しか速度出ないけど」
「ふむ。こっちの馬車は前が開く様になっているから見てみるね」
ルーマは馬車の出っ張った所にベルトがついているので、そのベルトを開けてみる。
前を持ち上げると中が見える。
「ドナ、これ魔石だよね」
ドナが近寄って「うん魔石だ」
「これが古代の馬車で間違いないね」
「魔力で走る馬車か、便利だね」
「これ魔石取り替えたら魔力が無くなるまで走るのでは」
「そうだね。魔石は一般に使い道がないけど、魔導士が結界張るのにつかわれる程度だから、これが走ると役に立つね」
「うん。でも。これって国宝級だよね」
みんながルーマを振り向く。
「いや、どう見てもそうでしょ。アトラム王国には無い技術だから、それと向こうのあれ、魔物退治に使う鉄馬車なのでは」
「ふむ。そうだね」
「ねっルーマとドナ。あれどうやって使うの」とミルル。ミルル危ないぞ。
「解らない。けど王国魔道団とか王宮錬成士とかが研究すると使えるのでは」とルーマ。
「そうだね。私たちが勝手に触って爆発でもすると嫌だから、王国に任せるのが良いのかもね」とミソラ。
「なら、ギルド通して王宮に報告してもらおう。それと盗人とかに見つかるのは嫌だから、みんなで見張る?」
「ドナの言う通りだね。王宮に任せよう」とドネルグ。
「どうする」とミソラ。
「うーん。一旦外に出てドナの錬成でその通路塞いでしまうと言うのは」とルーマ。
「それが良いかも。入って来た階段は無くなっているから。そこしか出入りできないよね」とリソナ。
「ミルル。それ触らない。爆発するよ」とミソラ。
ミルルは筒から手を離し飛びのいた。
「早速みんなで行こう」とミソラ。
「これ、このまま」とルーマ。
「それが良いと思うよ。爆発させたくないし」とミソラ。
一行は最初の部屋に戻り、横の通路の扉を開け、通路を通って外に出る。
「シャバの空気は旨い」とリソナ。
「しゃばってなーに?」とミルル。
「なんとなく」
ドナは外に出ると、通路を錬成の壁で塞いだ。
「さて、ギルドには・・・ミソラとリソナで行きなよ」とルナ。
「私たちはここで警戒しているから」とミルル。
「いや食事したいだけだろう」とリソナ。
「あっバレた」とミルル。
「ドネルグお願い」とミルル。
「少し待って、馬出すから、その後食事作るよ」とドネルグ。
「流石ドネルグ様」とミルル。
「様」ドネルグ。
ミソラとリソナはドネルグが出してくれた馬に跨り王都に戻って行く。
残されたみんなは、ドナが作ったテーブルと椅子に座って、ドネルグが作る食事を待っている。
ミソラとリソナは馬を走らせ、王都西門から入り、ギルドに行く。
「アリンさんギルマスいるよね」とミソラ。
「あっ上におります」とアリン。
「ちょっと急用で行くよ」とミソラ。
「お待ちください。ストーンゴーレムはいかがなりました」
「あっ討伐したよ」
「他の皆さまは?」
「現地で見張っている」
「見張っている?」
「うん、それが急用」
「あっ解りました」アリンは伝声管でギルマスにミソラが来た事を伝える。
「失礼します」ミソラとリソナは2階のギルマスの部屋に入った。
「急にどうした」と冒険者ギルトマスターのハンク。
「できれば、ロバトンギルドマスターもお願いします」
「そんな大事な話か」
「はい、とっても。それに秘密にしたくて」
ハンクは無言で立ち扉から出て行った。
やがて王家ギルドマスターのロバトンを連れて部屋に戻ってきた。
「それでミソラ。内容を教えてくれ」とロバトン。
「はい、ギルドの依頼で西の石柱4本がある所にストーンゴーレムが現れたと、そして討伐したら階段が現れて、下に進むと大きな空間が」
「まて、それは」とハンク。
「間違いなく、古代遺跡だな」とロバトン。
「そして中に扉が2つ、大きい扉は外に出られました。王都城門の様な扉は中に続いていて、進むと通路があって、先には部屋が。昔住んでいたような感じで書物もありましたが、読めませんでした。知らない文字で書かれています」
「古代遺跡なのかな」とロバトン。
「そしてその部屋に絵があって、後ろに紋章とボタンが隠れていました」
「どんな紋章だ」とハンク。
「えーと錬成士2名いたのですが、二人とも古代の錬成士ネドフルだと」
「ネドフルと言うのは、今から800年前に生きていた伝説の錬成士だぞ」とロバトン。
「それで、ボタンを押したら、通路だと思っていた所が倉庫になっていて、見た事無い馬車とか鉄馬車とかが現れて、それでギルドに」とミソラは一気に説明した。
「それは一大事だ」とロバトン。
伝声管に近寄り、ロバトンは下のアリンに伝える。
「今すぐ王宮に使いを出してギルドマスターの部屋に使いをよこして欲しいと王国の一大事だと伝えて」
「はい、すぐに手配します」
アリンはギルドを飛び出して、隣の馬舎に寄り、ギルド専用の馬を出して王宮に向かって走らせた。
「すこし待て、王宮から使いが来る。もう一度説明して貰う」とロバトン。
・・
受付のリリアンが紅茶を出してくれて、ミソラ達は雑談しながら使者を待っている。
「こちらです」アリンが使者を案内してきた。
「何事だ」と宰相のタイラグが現れた。
「宰相自らですか」とロバトン。
「王国の一大事だと聞いたぞ」
「はい、その通りですし、宰相でよかった」とロバトン。
ミソラ達は古代遺跡の説明を最初からした。
「なっ、なんと。古代錬成士ネドフルの遺跡だと」宰相は驚いている。
「そうです。宰相。これは王国騎士団と魔道団を動かして警備する必要があると思います」とロバトン。
「それに加え、王宮錬成団に調査をさせる必要があります」とハンク。
「そうだな。すぐに両団長と錬成団長を呼ぶとする」と宰相。話が早い。
またしばらくして、ギルドの前は大騒ぎとなった。
「こちらにおります」とアリンは騎士団長のフォン・バイアルムと魔道団長のトルム・サエルを案内してきた。
「おおよく来た。バイアルム殿、サエル殿。実は古代錬成士ネドフルの遺跡が発見されたのだ。
驚くことに古代の機械類が手つかずで残されているのだ。至急に付近一帯の立ち入り禁止と錬成団と協力して、魔道団が調査を実施して欲しい。アトラム王国にとって重要な仕事だ」と宰相。
「宰相。了解しました。早速騎士団は移動と警戒をします。現地案内は、ミソラだな。」
「はいご案内します」とミソラ。火竜事件で知り合った騎士団長が指名した。
「ところでミソラ。遺跡は現在どうなった」とバイアルムが聞く。
「はい私のチームが5名で警戒していますし、メンバーの錬成士が出入口を岩で塞いでいます」
「なるほど、よくやったミソラ」と宰相。
「なら直ぐに出発できるか、そなたは」とバイアルム。
「はい、リソナと申します。剣士です」
「うむ。リソナ殿は魔道団の案内をしてくれるか」
「はい、ここでお待ちします」とリソナ。
「よし騎士団は非常招集して出発します」とバイアルム。
「我々魔道団は少し時間かかりますが今日中に出発します」とサエル。もう夕方だ。
「二人とも頼むぞ。世紀の大発見だからな。アトラム王国にどんな見返りがあるか測れないだろう」と宰相。
「ミソラ案内頼むぞ」とロバトン。
「はい、バイアルム伯爵と騎士団に向かい、現地に案内します」とミソラ。
「私たちは、一度ここに来るのでリソナ殿は案内を頼む」とサエル。
「ロバトン。王家命令だ。ロバトンは現地までミソラと一緒に行って、その後錬成団を連れて行って欲しい」
宰相のタイラグは指示している。
「私は王宮に戻ってスメタナ王に伝える」と宰相。
みんなは一斉に動き出す。
ミソラはバイアルムと一緒に馬で騎士団兵舎に向かった。
なにか大変な事になってしまったミソラだった。
ありがとうございます。
調査にはミソラは参加しないので、報告は後日されます。




