ミソラ狩を続ける
あれ、ストーンゴーレムが現れたようです。
翌日も快晴であった。
「おはよう」
「おぅおはようミソラ」
「昨日はごめんね。折角ランク上げのチャンスだったのにね」
「うん大丈夫だよ」とリソナ。
授業は進み、早くも放課後となる。
学園の3年生は冒険者ランクを上げる為に、6月から午後の授業は無くなり、研究とか冒険者とか、卒業した後の進路固めに費やす事がよしとされていた。
ミソラとリソナは食堂で昼食取る。
「みんなー今日も行くでしょ」とルナが入って来た。ミルルも一緒だ。
「うん行こうと思っているよ」とミソラ。
「みんなおはよう」ルーマが入って来た。
「ルーマどうするの今日」
「うーん研究したいかな」
「ルーマはどんな研究しているの」とミルルが聞く。
「今はね、温水の出る蛇口」
「えっ便利なんだけど」とミルル。
「うん。体洗うのに便利だよね。お湯を沸かさなくていいし」
「そっか研究するか」
「別にいいよ。付き合わなくて、それより研究の方が役に立つでしょう」
「うんありがとう」ルーマは昼食を終えると帰って行った。
「今日は6人のチームだね」
「うん。無理しないで狩しよう」
ギルドに集まる。
「昨日のドラフマどうなったかな。あっアリンさんドラフマどうなりました。」
「ミソラさん。あれはツインドラゴンが」
「あっそうですか。仕方ない他を探します」
掲示板を見ているミソラ。
何時ものアタックシープとか一角兎が目立つ。
仕方なくミソラ達は、幾つかの依頼を受け、狩に向かった。
そんな事で毎日狩をしていたが、何気ない魔物ばかり・・・
そんな週末に終わった狩の事をギルドで話していた。
「うーん。時間早し明日も休みだから、遠出する?」
「いいよ」
「うーん何かないかな」
・・
「ミソラさん、みなさん、ギルド長からの直接依頼です」
「アリンさん何かあったのですか」
「はい、昨日冒険者からの発見が報告されまして、それがストーンゴーレムがいたそうです」
「えっストーンゴーレムですか。前に報告した通りハイエルフと一緒なのでは」
「それが・・ストーンゴーレム1体だけだったらしいのです。」
「それは不思議ですね」
「はい、なのでギルド長からの指名調査依頼です」
「はい」
「それで調査報告でお願いしたいと、報告で金貨3枚、もし倒しましたら魔石は大きさにもよりますが最低金貨2枚でと言う事です。もし他に何かあれば報告してほしいと」
「ふむふむ」
「発見場所は西の草原から北に行ったところで、4つの石柱が建っている場所です。
普段は何もない場所なのですが・・・」
「はい行きます」
「ミソラさんお願いします。
ミソラ達はギルド前で馬を出して7頭で出発した。
因みにルーマも参加している。
王都西門から出て、地図通りで進み、石柱が見えて来た。
「あそこだね」
「うん。馬収納するよ」
一行は馬を降りて、徒歩で石柱に近付いていく。
石柱は丘にあり、石柱のある場所は石畳みとなって、一角は階段となり下の広場に繋がっている。
その下の広場にゴーレムがいた。
「あれ、ストーンゴーレムだよね」
「そうだねミソラ、鉱山で見たゴーレムと同じだよ」
「話せないかな」
「うーんゴーレムは話せないよ。ハイエルフ様が居ないと」
「でも念話聞くことはできるよね」
「そうだけど」
「でも、何の為にいるのだろう」
「解らないけど・・・倒そう」
「ドナ、障害作れる?」
「うーんどうだろう。土なら出来るけど」
「下の広場は土みたいだからね。お願い」
「仕方ない」
一行は階段を降りて下に行くと、ドナは地面に手を付き錬成する。
ゴーレムの3方に土地壁が出来て、それが岩に代わる。高さは2mとなる。
「ファイアーフレア」ミルルが唱える。
ストーンゴーレムは岩の壁と炎の帯で閉じ込められる。
だが・・・ストーンゴーレムは動いていない。
「動かないけど」
「だな」
それでもミソラとリソナは剣を抜き、対峙する。
「炎が消えたらいくよ」
「了解」
炎は消えかけている。
「そろそろだね」
ミルルの炎は消える。
「いくよ」
二人は走ってゴーレムに切り込む。
突然ゴーレムは動きだして、腕を振り回す。
リソナに当たる。
ゴンと音がしてリソナは飛ばされる。
「いてて」
ミソラは炎を纏った剣を振りかざし、腕を切ろうとする。
「ガシ」と音がするが切れていない。
ゴーレムは腕でミソラを払う。
ミソラは飛ばされる。「いて」
「ドネルグ切っても生えるのだっけ」
「ミソラそうだよ」
「そっか」
「ドナ止められない?」
「やってみる。「アースホール」」
ストーンゴーレムは突然3m位の穴に落ちた。
ルナとミルルが走って来て魔法を投げつける。
「ファイヤーボール」「ウンドカッター」「アイスニードル」「アースランス」「イグニッション」
だんだん上位魔法になってきた。
「ナパーム」穴の中に爆発がおこる。ストーンゴーレムの足元は灼熱になる。
「体力少しずつだけど減ってきているよ」とミソラ。
「フリーザー」ルナは水の上位魔法を投げる。
熱せられ、急に冷却された為にストーンゴーレムの足は崩れた。
「気を付けて再生するよ」とミソラ。
「私たちも頭狙ってやろう」とミソラ。
ミソラとリソナで穴から出ている頭を狙う。
「ゴギゴギ」と音がして頭が取れる。
「どーーん」と音がしてストーンゴーレムは穴の中で倒れる。
「やったのか」とリソナ。
ストーンゴーレムは動かない。
「ドナ通路作って、落としたまま魔石取り出すね」とミソラ。
ドナは斜路を作りミソラは降りていく。
ミソラは何度も胸のあたりを付き刺し破壊する。
「魔石見えたけど、まだ」
さらに付き刺す。
ようやく魔石を取り出す。
「よしこれで再生できないはず」
「やったー」ミルルが喜ぶ。
その時「ゴゴゴゴ」と音がして、4本の石柱の方から音がする。
急いで階段を登り、石畳みの場所に向かう。
なぜか石畳みの真ん中に階段があり、下に降りられるようになっていた。
「あれこんな所に階段なんかなかったぞ」とリソナ。
「ストーンゴーレム倒すと現れたよ」とルナ。
「行って見る?」とミソラ。
「幅は一人分だけど、どうする」
「何かあるかも知れないし、報告も必要だから行くか」とミソラ。
「仕方ない。僕とルーマはここで待っているよ。魔除けの薬撒いておくから」
「うん。たのみます」とミソラ。
一行はドネルグとルーマを残し、ミソラから一列になって降りていく。
1階分を下ると大きな扉があった。
その扉の前に集まる。
「なんだこれ」
「岩だね」
「高さは2m位かな。ストーンゴーレムには小さいよね」
「考えても仕方ない。入るか」
扉がある広場に照明は無く、ミルルの「トーチ」で明りを付けた。
「押せば開くかな」とミソラ。
「押すしかないよね」とリソナ。
ドナとルナとミルルは警戒して、リソナと私で開けるから。
「了解」
ゆっくり扉に力をいれ、押す。
扉は油が刺しているかのようにゆっくり音もなく開く。
「なかは真っ暗だね」とミソラ。
「うん罠があるかもしれないから迂闊に入らない様にね」とリソナ。
「ミルル、ファイヤーボール1発撃って」とミソラ。
「あいよ」
ミルルはファイヤーボールを撃つ
扉の奥も広場になっている。
奥まで光が届き見たが、広いだけだった。
「罠があるかもだから慎重にね」とドナ。
ミソラは慎重に一歩中に入る。
すると壁に取り付けてあった皿の様な物から炎が出て広場が明るくなった。
「入ると明かりが点くなんて・・・」
「ミソラ、多分だけどこれ、古代遺跡では」とリソナ。
「うーん話に聞いているけど古代遺跡に似ているな」とドナまで。
「何もないね」とミルル。
100人は入れる程の広場であった。
「調査しよう、でもみんな固まって集団で調べるよ」
みんなは扉の中に入って調べ始めた。
広い空間が広がっているが、向こうにまた扉が見えた。
「ここには魔物はいないね。向こう行って見よう」とリソナ。
今度は広さ5m程度高さ3m程度の扉がある。木に鉄を打ち付けてまるで王都の城門のようだ。
「神話なら、ここからいろいろな魔物が外に出るのだけど」とリソナ。
「ミソラ見て、向こうにも扉が」とルナ。
その扉は横幅が3mで2枚扉である高さも1枚は3m近くある。
「これ無理そう」とミソラ。
「この大きな扉開けるの大変だから、そっちの2枚扉を先に見てみよう」とリソナ。
2枚扉には鉄のわっかが付いて、引けば開きそうだった。
みんなは左右に避け、リソナとミソラでわっかを持って引く。
「ぎぎぎぎ」と音を立てるが、扉の先は壁だった。
「そんなばかな」
扉を開け放つと「ゴーーーー」と違う音がして壁がゆっくり倒れて行った。
そこには5m×3mの通路が現れる。
壁は床の窪みにはまって、通路は平らだった。
「行って見る?」とミソラ。
「行こう」とリソナ。一行は隊列を組みなおしゆっくりと通路を歩いて行く。
10m位で行き止まりとなる。
「あれー」
ミルルがトーチをかざす。
「ミソラ、あそこの壁になにかある」とミルル。
確かにレバーの様なものが飛び出している。
「これ、下げろと言う事かな」
「やって見よう」
また「ゴーーーーー」と音がして前の壁が前方に倒れる。
そこには外の明かりが入って来た。
「ミソラどうした」とドネルグがいた。
「ドネルグこそどうしたの」とミソラ。
「いや音がして、何かが倒れた」
「ふーむ。これ外に出る扉かな」
「でも一体何のために」とドナ。
「通路大きいよね。巨大な何か?」とルナ。
「戻ってみる?」
「そうしてみよう」
「あっミソラ。4本石柱に入り口沈んで無くなったよ」とトネルグ。
「えっ出られない?」
「解らないけど戻せば出るのでは」
「なら、ドネルグもルーマも入って」
ミソラは全員が通路に入ると、壁のレバーを上げた。
再び「ゴーーーー」と言う音がして、壁が持ち上がり、行き止まりとなった。
「ふむ不思議だ。何かを出すための通路だと思うけど、なにも無い」とドナ。
「不思議だけど罠も今のところなしだし、広場でお茶しない」とミソラ。
一行は通路を戻り広場に入り、2枚扉を閉める。
またまた「ゴーーーーー」と音がして、扉の中の壁が持ち上がる。
「これで元の状態だね」とミルル。
「向こうが入って来た階段だよ」とミソラは指さす。
ドネルグは松明に火をつけて、ミソラの指さす方に歩いて行ったが階段は無い。そこは壁だった。
「えーい、わかんない。ドネルグお茶と軽食にしよう」
「了解」ドネルグは石をいくつか出して竈を作ると、火をつけてお湯を沸かした。
ポットに茶葉とお湯を入れ、収納からサンドイッチを出して配る。
お茶とサンドイッチで軽食を始める。
「それにしてもゴーレムの次は不思議な空間」
「この空間埃ぽくないけど」
「うん。地面も石畳みだしゴミもないし、まして石やほこりも」
「ほんと不思議だよね。それにここ寝られるね」とミルル。
「ミソラ、周りの明かりは点けたの?」
「いや、ドネルグ自然に点いた」
「ふむ。ならやはり古代遺跡だよ。そんな話があるけど」
「そうか」
ドネルグの話によると古代遺跡はいろいろな所にあって、古の武器や機械があると言う事。
有名なのは東の山脈を抜けた向こうにあるルミー湖のほとりある古代遺跡が観光地にもなっているらしい。
それは1000年以上前に作られた遺跡で、たまに機械が見つかるらしいとの事。
「なら今日はここを拠点にして探索しない?ゴーレムも倒したし」
「そうだね、ここならテント建てて寝られるね」とドネルグ。
「賛成だよ。罠があったなら魔物が襲ってきても良い筈。なにもないとはね」
「うん決めた。ここ拠点にするからドナなんとかできる?」
「あとでやって見るけど、石畳みは錬成できない。」
「試してみて」
「では食事終わったら、ドネルグとドナとルーマ残して、みんなはあの大きな扉に挑戦ね」
ミソラ達は地下1階の広場で調査を始めるのだった。
遺跡の探検は続きます。
なにが有るのでしょうか。
ブックマーク増えたので、多少冒険を加味してみました。




