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ミソラ学園チームで狩りをする つづき

学園での狩が続きます。

 お昼は何時もの「満腹亭」でランチをみんなで食べ、査定が終わった頃を見計らいギルドに行ってみる。

「ミソラ様、査定終わりましたよ」受付のアリンが呼び止めた。

「アリンさんありがとう。それで」

「はい、討伐が金貨2枚、査定が金貨2枚となります」

「ありがとう金貨4枚ね」

「みんな金貨4枚だって。午後も狩るでしょ」

「うん、ミソラちゃん。まだ上位魔法沢山勉強したから使いたい」

 ミルル・・・

「そうだな、体力は余っているぞ」とリソナ。

「僕も魔力使いたい」とルーマ。ヒールは怪我人がいないと・・・無理だと思うけど。


「よし決まり。依頼みてみよう」とミソラ。

「ミソラこれは?」とドネルグ。

「ふむ。ドラフマ2匹ね」

「大型だとこれだけだな。それにBランク討伐だし」

「みんなの実力試す良い機会だね。やってみる?」とリソナに聞く。

「少し不安だけど、やろう」

 ドラフマは大型の熊の様な魔物である。人里近くには現れないが、夏が過酷であったり餌が少ないと畑など荒らす害獣となる。

 だが、大型(体長8m位)である為と力が強く新人冒険者には討伐は無理である。


「よしドラフマやろう」とミソラ。

「「「「「おー」」」」」あれドネルグ・・・

「うーん大丈夫かな」とドネルグは考えている。


「場所は北のトリテカの森か」

「ミソラ、これってワームがいた所だよね」

「うん。トリテカの森は農場にも近いから、エサを求める魔物が現れる事で有名だよ」

「そっか。でも行こう」

 一行はギルド前から北門を抜けてトリテカの森入り口まで馬で走って来た。


「お馬さんありがとうね」ミネネは挨拶する。

「よい? 収納するよ」とドネルグ。

「ほーい」とミルル。


 たちまち馬7頭はドネルグによって収納されてしまった。


「えーと、トリテカの森を左に進んだ所で門にも近いと」ミソラは討伐依頼を読み上げる。

「では整列して、前にミソラに教えてもらった隊列を組むよ」とリソナ。


「そうそうワーム怖かったものね」とルナ。

「みんな聞いて、ドラフマは大型の力がとにかく強い熊だよ。だから出来る限り1匹ずつに引き離して戦う事が必要だよ」とドネルグ。

「ドネルグ、良く解った」とリソナ。

「そうだね。前衛は2人で戦うから、後衛は1匹を引き付けて」とミソラ。

「了解よ」とルナ。


 一行は門をくぐり、トリテカの森に入っていく。


「あれは」とルナ。進行方向右の茂みになにか見える。

「うーん」見えているのは黒い毛だが、大きさはドラフマで間違いない。

「いく?」

「やろう」リソナとミソラは剣を構える。

 2人はゆっくりドラフマらしき物に近付いていく。

 5人もその後を追ってゆっくり歩く。


 茂みの手前に来たミソラは少し顔を出して良く見る。

 そこには、ドラフマには違いないのだが、母熊は獲物を食べていて、そのお腹には3匹の子熊が乳を飲んでいる様だ。

「あれは可哀想で無理」

「だな。お母さん奪うと子熊たち生きていけないな」とリソナ。


 後衛のみんなに下がれとジャスチャーで伝えると、ゆっくり後ずさりしていく。

 10m位下がっただろうか、ようやく普通に話せる場所まできた。

「子熊と母熊は無理」とミソラ。

「討伐対象ではないだろう」とドネルグ。


「もう少し先に行こう」とリソナ。


 一行は隊列を組んでゆっくり進むと、少し開けた広場があった。

「うっゴブリンだな」とミソラ。

「そうだね、ゴブリン村かな」

 ゴブリンは1匹が1000匹に増えるので、討伐依頼と言うより常時討伐が設定されている。


「あれ全部でどの位かな」とリソナ。

「うーん、奥に洞窟でもあれば沢山いると思うけど」とミソラ。

「そっか、数わからないと終わりが見えない」

「でも、見える範囲で20匹程度はいると思うけど」


「ドナ、村の周りに障害物作れる? できれば囲って出られない様にしたいけど」とミソラ。

「うん。やって見る」


 ドナはしゃがんで土に手を付けると魔力を流し始める。

 ドドド 土壁が盛り上がってくる。ドドドドド。


 高さ2mの土壁がゴブリン村を囲ってしまう。

 中でゴブリンが大騒ぎである。


「ミルル、あれやってみる」

「やっていいの」

「頼むよ」

「はい。では・・・」ミルルは魔力を練って、「ファイアーストーム」と上位魔法を発動する。

 ゴブリン村は土壁で覆われて、逃げ道がないうえに炎の竜巻が襲ってきた。

 ミルルは真剣に囲いの中だけに竜巻が襲い掛かる様にして制御している。

 ルナは火の粉が近くの木々にふりかかるのを、「ウォーターボール」で消火する。


 しばらくして、村からの声が聞こえなくなってきた。


「もういいかな。ミルル消して。リソナ行くよ。ドナ一部土壁開けて」とミソラ。

 人2人分の穴を土壁に開けると、ミソラとリソナは剣を抜き入っていく。

 中は熱風が巻いてまだ熱い。


 ゴブリンの黒焦げが沢山転がっている。


 ゴブリンが作った小屋らしきものは燃え上がっている。


「ルナ、消火お願いね」


 ミソラとリソナは討伐印の耳を切り取っていく。

 ドネルグとルーマは各家に何か残っていないかを探す。


「よし終わった。全部で22匹」

「リソナ、積み上げようか」「あいよ」

 ミソラとリソナは広場の中央にゴブリンの死体を積み上げる。


 ドネルグとルーマも戻って来た。

「何もなかった」

「これドネルグお願い。」ドネルグは耳を収納する。


「ミルル、火葬だよ。燃やして」

「ルナは飛び火しないように消火をお願い」


 ミルルは制御の難しい「ファイアーストーム」を諦め、簡単な中級魔法「イグニション」を5発、死体の山に投げつける。

「イグニション」は地面に着くとその場が燃えあがり、火葬には便利である。


「これで良しと」とミルル。

「ドナ、土壁壊して」村を囲った土壁が全て崩れ落ちる。

 森の中に炎が上がる。

「ミソラ、これだけ燃やすと魔物逃げるけど」とドネルグ。

「仕方ないよ。ゴブリンは見つけ次第駆除だから」


「でも討伐対象のドラフマは逃げたと思うよ」


「だよね」

「ドネルグ、位置を記録して置いて、報告必要だから」

「了解」


「一旦森を出て休憩しようか」

「「「「「賛成」」」」」


 トリテカの森入り口をくぐって街道に出ると、反対側に椅子とテーブルを並べる。

 通り過ぎる商人達が見ている。


 ドネルグはお湯を沸かして紅茶を淹れる。

 他には王都で買ったクッキーを出して皿に並べる。

「いいにおい」ミルルが一番に席に着く。

「これが収納なのだな」とドナは感心する。


 街道脇の何もない場所に突然、野外茶会会場が出現する。

「ドネルグありがとう」とルナはお礼を言う。

「うへへ」


 みんなお茶を飲みながら、

「ミソラ、メイジとかキングとか居なかったね」とリソナ。

「うん。もっと大きな集落でないといないと思うよ」

「前に遭遇した時の話してよ」

「はいな。前は、ツインドラゴンの協力していた時に、草原西にゴブリン村が見つかって。討伐に行くことになった。そしたら大きな村で、奥に洞窟があって。村は簡単だったけど、洞窟は入り口を塞いで火を入れた。

 そしたら大きなキングゴブリンが出てきて、剣で対応したけど、キングの後ろからメイジが魔法撃ってきた。

 先にメイジをやってから、キングと対決したよ。勝ったけど。

 その時の魔素玉大きかったな。それにキングの剣とメイジの杖、これが高く売れたよ」


「凄いな」

「今回の村はどの程度」

「うーん普通だな。30匹以下だったし」

「そのキングたちの時は如何だった」

「うーん。ゴブリン50匹以上でキング1メイジ1だった」

「ねっドネルグ」

「一応捕捉だけど、ゴブリンが50匹以上になるとキングがいる可能性が高い。それ以下だと村長程度で強くないよ」

「そうなのか」


「もう日が傾いているから今日は御終いだね」とドネルグ。

「うん。みんなありがとうね」

「俺あまり活躍できなかった」

「次頑張りましょう。はは」ミソラが笑う。


 みんなは帰り支度して、ギルドに戻る。


「アリンさん、トリテカの森でゴブリン村見つけたから焼き払ったよ」

「これ討伐印」ドネルグは22個の耳を出す。

「これ中級ですね」

「中級?」

「はい災害中級です。単騎の討伐と違って村毎は助かります」

「清算お願いします」

「はい、耳が22個で金貨1枚と銀貨2枚、村壊滅で金貨1枚です」

「では午前と合わせて金貨6枚と銀貨2枚ですね」

「みんな今日は一人金貨1枚だよ」

「わっほい」「一日で金貨1枚か」

「そうだね。店で働いても1ヶ月で金貨1枚あれば良い方だね」


「ミソラちゃん来週もまたやろう」とルナ。


「うん、私は明日ドラフマ探すけどね」


「えっ明日もやるの」

「うん冒険者は毎日だよ」

「そっか、集まれる者だけで良い?」

「良いよ」


ありがとうございました。

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