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ミソラ野外遠征に参加する その7

なんだか昇格ラッシュ見たいです。

「朝~~!」ミソラは今日も元気に起きる。

「朝から元気だな、ミソラ。」

「あっおはようリソナ。」

「おはよう。」

「おっルーマおはよう。ねぇルーマ毎日この時間の見張り??」

「おはようミソラ。そうだよ。」

「いくら慣れているからと言え・・」

「あは、大丈夫だよ。」

「うん。それなら良いのだけど。」

 楽しい会話でみんなも起きて来た。

「おはようミソラ。」

「おはよう」

「おは」

「おはよう、ルナ、ミルル、ついでにドナ。」

「俺ついでなのか。」

「だって『おは』とか言うから。」

「いいじゃない。最後の日だし。」

「そういう事にしておく。」


「みんなシチューだよ、見張り暇だから作っといた。」

「うわールーマありがとう。良いお嫁さんになれるよ。」とミソラ。

「勘弁してくれ、俺は男だ、そして嫁より研究がしたい。」

「「「「ははは」」」」


「ミソラ今日はどうする??」

「うーん。どうしよう。どうしたいリソナ。」

「質問に質問で返すとは・・そうだな野営終わりだし、片付けと支度してから本部に戻る?」

「うんそうだね。」

「えっミソラちゃん今日は狩りしないの。」

「うん、しても良いけど野営荷物片づけと移動の支度にこの陣地元に戻さないと、それだけで時間かかると思うけど。どう思うミルル。」

 またも質問返し・・・


「うーん、うーーーん。」

「はい決まり。ははは。」とミソラ、時間切れらしい。


「ならさ、本部に荷物置いて近場を見てみようよ。」とリソナ。

「それなら大丈夫ね。」

「ではそれで。」

「ねっミソラちゃん、ここから王都までどの位?」ミルルが聞く。

「うーん、正確には解らないけど、2日くらいかな。」

「そっか。大変だったけどミソラちゃんのおかげで楽しかった。」

「ねっミルル。いつの間にか『ミソラちゃん』って呼んでいるけど。」

「ルナ。だって中途半端な男より、よっぽど頼りになると思わない。」

「それはそうだけど。」


「うへ。男してもミソラには敵わないと言う事か。」とリソナ。


「私、将来結婚して家庭持つのが夢だから、女同士とかないから。」

 ミソラは懸命に否定する。

「ははは。冗談だよ。」とリソナ。

「ははは。」ミソラのチームは朝から楽しそうだ。


「ルーマごちそう様。美味しかった。」とミソラ。

「えへへ」

「良く煮込まれてお肉がホロホロで美味しかった。」とルナ。

「ルーマお嫁さんにしてあげるね。」とミルル。

「いーやーだーー!!!!!!」

「そんなに否定しなくても、私が養ってあげるから。だから主夫して。」

「だから僕は料理よりも研究したいの。」

「研究ならさせてあげるから、お願い。」


「すごいな。どさくさに紛れてプロポーズかよ。」とリソナ。

「あはは、ミルルは仄々していたと思ったけど凄いね。」とミソラ。

「ルーマ、おめでとう。」とドナ。

 反応はいろいろであった。


「正式にお断りします。」とルーマ。

「あははは」ルナも笑いだした。

「ちぇ毎日美味しいごはん食べられると思ったのに。」とミルル。


「さっ冗談はさておいて、撤収するよ。」とリソナ。

「「「「「はーい」」」」」


 みんなはテントを畳んでかまどを戻し、ドナは囲んでいる岩となった周囲の壁を元に戻して落とし穴を埋める。

「みんな準備は良い?」

「うん、大丈夫。」とミルル。

「本部に行こう」とリソナ。


 ミソラ一行は歩いて1時間程の本部に戻って来た。

「おっEチームは狩り終わりか。」

「はい。ウルメス先生。」

「あっミソラさん。聞きましたよ、過去最高点を出したそうですね。」とジョリアンナ先生。

「戻られたのですね、ジョリアンナ先生。」

「うん。さっき戻りました。負傷者を王都に連れて帰って馬を飛ばして戻ってきました。」


「大丈夫だったのですか??」とミソラ。

「なんとかね。バフフに体当りされてあばらが折れたみたい。」

「うわー痛そう。」とミルル。


「あなた方も危険だと思ったら避けないとダメよ、特に後衛は。」

「・・ひぇー、わかりました。」とルナ、少し震えている。


「でも命があって良かった。」とミソラ、意外と冷静である。


「でっミソラ達は狩り終わりなの?」とジョリアンナ先生。

「ええ、無理する必要ないから、本部の近くで時間まで狩り続けようかと。」リソナが説明する。

「そうなの。昨日ワイバーンも狩ったと聞きましたよ。この周辺は「魔物除けの薬品」撒いているから魔物は近寄りませんよ。少し王都方面に行けば良いかなと思います。」

「なら、荷物だけ馬車に入れて狩しようと思います。」とミソラ。

「そうね、王都に向かう途中なら、あなた達を途中で拾う事もできますね。」

「おっよろしくお願いします。」とミソラ。


「解りました。集合時間には戻ってほしいですが、戦っていたらいなくても拾いに行きますね。」

「「「「「「はい」」」」」」


 そんな訳でミソラ達は荷物を馬車に預け、最低限必要な物だけ持ち狩に向かった。

「王都に向かう進路から外れないよね。」遠くでジョリアンナ先生が叫んでいる。

 ミソラ達は手を振り「了解」意思を示す。


「さて、野外遠征最後の狩だね。」とリソナ。

「うん、獲物がいれば良いけど。」とドナ。

「ミソラちゃんがいるから大丈夫でしょ。」とミルル。

 ミルル、説得力がないぞ。


「あれー、一角兎(アタックラビット)だよ。」とミソラ。

「ほーら。」とミルル。

 なにがだ、ミルル。

「みんな全力で狩ろう。」とミソラ。

 向こうに一角兎の群れがいる。その数15匹。

「私とリソナで半分引き付けるから、後衛で半分お願い。」

「「「「了解」」」」


「リソナ行くよ。」

「おぅ」

 ミソラとリソナは走り出す。

 一角兎は人間を見て走り出す。

 一角兎はその頭に生えた立派な角を使って相手に刺さる様に飛び出す。

 Eランクの魔物と言う分類なのだが、数がいるとDランク相当にもなる。


 ミソラ炎の剣を振り回し、飛び上がりミソラを狙う一角兎を切り捨てる。

 リソナも対峙する事無く、両手剣を片手で振り回し一角兎を叩き落す。


 ドナは素早く陣地を構築すると前面に深さ3m程の穴を複数作り防御態勢をとる。

「ミルル、行くわよ。」とルナ。

 ルナとミルルは向かってきた7匹の一角兎に向けて魔法を放つ。

 ルナもミルルも野営の間、ミソラ式特訓のおかげで魔素が切れることなく撃ち続ける。

「2匹」ルナ。「1匹」ミルル。

「まだまだ行けるよ。」とルナ。


「3匹目」ルナ。「2匹」ミルル。

 2匹は攻撃魔法を抜けて陣地まで迫る。

 ルーマはナイフを抜き構える。

 陣地まで3mとなった所で、ドナは防御壁をもう一段高くした。

「ドンドン」一角兎が壁に当たり、穴に落ちていく。

「ルナ、ミルルとどめを」ドナが叫ぶ。

 二人は陣地を飛び出し穴の底に向かって攻撃魔法を放つ。

 2匹の一角兎は息絶える。

「ルーマいつの間にナイフなんか。」とルナ。

「うん。ミソラの話で後衛も自衛手段持たないとと思ってさ。」

「そっか。料理の得意なルーマならナイフでも戦えるね。」

「はは。ありがとう。ところで二人とも無詠唱で攻撃魔法出してたの気づいていた??」

「「えっ」」「「あれ」」

「あらま、気づいていなかったのか。」

「あーーそんな高等魔法・・いつの間に。」とルナ。

 ミルルは不思議そうな顔をしている。

「やって見なよ。」とドナ。

「ミソラが相手している一角兎が残っているよ。」とルーマ。

 そうなのだ、ミソラが3匹、リソナが2匹切ったが、まだ3匹がミソラに向かっている。

 ルナは手を一角兎に向けて撃ち出す。

「あっ出た。」

 ウインドカッターが一角兎目掛けて飛んでいき、切り裂く。

「ミルルもやりなよ。」とルナ。

 ルナに習って、ミルルも手をかざすとファイヤーボールが飛んでいく。一角兎は火だるまになる。

「ねっ」とルナ。

「あはは、上級魔導士にいつの間にかなってた。」とミルル。

「ねっ夢中だっただけなのにね。」とルナ。

「うんうん」とミルル。

「あはは、良くても悪くてもミソラくんの影響が大きいね。」とドナ。

「あー。僕だけ一回しかヒール使っていない。」とルーマ。

「ルーマ大丈夫だよ。ヒール使える学園生はいないから貴重だよ。」とルナ。

「あはは、母親が教会聖女なので、見よう見まねでヒール使えるようになってたけど。」

「あっ教会聖女でも結婚するんだ。」とミルル。悪気はないようだ。

「あはは。教会所属なだけで、教会で生活はしてないからね。」とルーマ。


「君たち、終わったみたいだよ。」とドナ。

 ミソラとリソナの周辺には一角兎が転がっている。

「15匹全部討伐?」とミルル。

「そうみたい。」とルナ。

「野外演習前だと2匹の一角兎にも苦戦したのに、凄いね。」とルナ。

「うん、そう思う。」とミルル。

「俺もそう思う。」とリソナ、一角兎を4匹持ってきた。

「ほい、ルナとミルルの分だよ。」と2匹を渡す。

 明らかに燃えた1匹と切り裂かれ血だらけの1匹。

 ルナは引いている、自分でやったのに。


「いやー運動した。」とミソラ。4匹の一角兎に縄で括って持ってきた。

 ついでに後衛が切り刻んで燃やした一角兎も5匹持ってくる。

「あっちょっとまってね。」ドナが穴に通路を作り2匹を取り出してきた。

 それは燃えて切り裂かれた一角兎であった。

「ひぃ」ルナが引く。

「自分でやったのに。」と笑いながらドナが言う。

「ははは。」とルーマ。

「笑わないで、血がダメだって言ったでしょ。」とルナ。

「「「「「はははは」」」」」みんなが笑う。

「・・・みんなひどい・・・」とルナは拗ねた。

「そうだ、ミソラ、リソナ、ルナとミルル無詠唱だったよ。」とルーマ。

「おっ」「それは凄いね」とリソナとミソラ。


「ははー魔導士様」とドナが揶揄う。

「ふーんだ。」とルナ。

「魔導士様はご機嫌斜めの御様子。」とドナ。

「くるしゅうない」とミルル。

「「「「「ははははは」」」」」みんな爆笑だ。


 15匹の一角兎を並べ、ドナは陣地を戻した。

「昼食にするよ。」とミソラ。

「うん腹減った!!」とミルル。

「こら、女の子なんだから、ダメでしょ。」とルナ。

「お腹がお空きになりましたのよ。」とミルル。

「「「「「あははは」」」」」


 どこまでも愉快な仲間である。


 しばらくして、学園の馬車が迎えに来た。

「お前達、一角兎15匹も狩ったのかよ。凄いな。」とウルメス先生。

「先生!!聞いてください。ルナとミルルは無詠唱で魔法撃ってましたよ。」とルーマ。

「ほぅ」とジョリアンナ先生。

 急にジョリアンナ先生は馬車を飛び降りて1台の馬車に向かう。

「ユリナー先生、ルナとミルルが無詠唱で魔法放ったそうです。」

「えっっそれは大変ですね。」とユリナー先生は馬車を降りて芝生に座っているルナとミルルの元に向かう。

「あっユリナー先生。」とミルル。

 ユリナー先生は魔法科AAクラスの担任である。

「あなた達、無詠唱で魔法使ったのですか。」とユリナー先生。

「えー、はい。夢中でしたので。」とルナ。

「えーと、向こうに向けて撃てる??」

「「やってみます。」」とルナとミルル。

 反対側の何もない方向に向かって、二人とも手を出すと魔法が撃出される。

「ふーむ。」ユリナー先生は何かを考えている。


 意を決したユリナー先生。

「あなた達、無詠唱が1つでも出来ると3年AAクラスの9月試験は通過するの知っていた??」

「いえ」「知りません」

 二人は魔法科Aクラスである、9月試験は魔法2種以上で通過である。


「校長のクリス・ローリンド先生に許可を貰わないとダメですが・・・あなた達はAAクラスの9月試験合格してしまいました。」

「「えーーーー」」同時にルナとミルルが叫ぶ。


「続きは学園でしましょう。でもAクラスからAAクラスへの昇格あるかも知れません。」とユリナー先生は言う。


「ううう。」ルナは続けて「まったりしたかったのに!!!!!」

「あら残念。」とミルル。

「あっ辞退も出来るけど、辞退してAクラスになっても卒業後はいろいろ選択肢が狭くなるから考えてね。」

「「あっはい」」


「ふふふ。二人ともAAクラス行きなよ。」とミソラ。

「だって、一時的なものだったらどうするの。」とルナ。

「二人なら大丈夫だよ。あれだけ経験したんだから。」とミソラ。

「そうだな。俺もそう思うよ。」とリソナ。

「だな」とドナ。

「頑張れ、チャンスだぞ。」とルーマ。


「そっか、チャンスか。」とドナ。

「私、AAクラス行きたい。そしてもっと強い魔法覚えたい。」とミルル。

「そうね。そうだね。」とルナ。


「ユリナー先生、実はルーマ、ヒール使えるのですよ。」とルナ。お返しなのかな。


「えーーーーー、ルーマ!!なぜ隠していたんです。」とユリナー先生。

「えーと、錬金の研究が。」とルーマ。

「それより教会関係者でもない者がヒール使えると特待生となるのですよ。」とユリナー先生。

「ですから、研究・・・」

「魔法科に所属しても錬金研究はできます。と言うか2つ科を跨いで修業する事も可能なのですよ。

 それに特待生は学費免除なのです。なぜ早く言わないのですか。」

 ユリナー先生は興奮しながら早口で言う。


「えっでも」

「デモも明後日もありません。」無理やりだぞユリナー先生。

 つづけて

「こまったわね。クリス・ローリンド先生に相談事が増えました。私からカルス先生に報告しておきます。」

 カルス先生は錬金Bクラスの担任であり、今回は引率していない。

 AA.A.Bクラスで3科目と9クラスの担任だけで9名、それより上位クラスの先生だけで引率できるので、Bクラスの担任は今回参加していない。


「・・はい」とルーマ。向こうに勝ち誇ったルナの顔が見える。


「それとルーマ、怪我人が乗っている馬車があるのだけど、やってもらえる。」とジョリアンナ先生。

「なに大丈夫さ、軽傷ばかりだからな。」とウルメス先生。

 ルーマは怪我人の馬車に走って行く。


「おぃお前達、馬車に乗れ、獲物は荷物持ちのサーナさんにお願いする。この馬車にチームで乗れ。」

 とウルメス先生が乗って来た馬車を指さす。

「お前達・・・15点追加だ。ミソラ一人のお陰でもあるまい。凄いなお前達。

 それにユリナー先生程ではないが、俺も校長にリソナの事で相談せねばならない。」とウルメス先生は嬉しそうだ。

 Bクラス剣士のリソナもAクラスへの昇格なのか。


 サーナは一角兎を収納するとウルメス先生にokサインを出す。

「少し待っていてくれ。」とウルメス先生は怪我人の馬車に向かう。

 中ではルーマがヒールをかけ続けている。

「よし最後。」・・・「終わった」

「ルーマありがとう」「助かった」「ホント感謝だよ」みんなに礼を言われる。


「よし終わったならみんなの元に戻れ。」とウルメス先生。

 多分だが、ヒール使えるのか確認もしたかったのだろう。

 ルーマは魔力を使い果たす直前であった。よろよろと馬車に戻る。

「酷い・・・」ボソリと呟く。



「よし出発だ。」とウルメス先生。


 馬車は王都に向かって走り始める。

 馬車の中では、ルナとミルルがぐったりして、ミソラ、リソナ、ドナ、ルーマが話し込んでいた。

「ミソラどう思う。」とルーマ。

「いろいろ勉強できる事は良い事だと思うよ。若いんだから。」とミソラ。

「そうだけど・・・」

「それに学費免除でしょ。お父さんお母さん喜ぶと思うな。」とドナ。

「うーん、研究が・・・」

「2つの学科習得は大変だと思うけど、勉強は裏切らないと思うけどな。」とリソナ。

「・・・うん、決めた。ルナもミルルもAAクラスなら、一緒に居られるね。そしてミソラ、学園にいる間一緒に冒険者しよう。」とルーマ。

「おっおれも参加させくれ。」とリソナ。「僕も」ドナもなのか。

「狩してみてさ、自分の実力と言うか、いろいろ使おうと思わなかった錬金が使えて楽しかった。」とドナはしみじみ言う。

「うん。みんなありがとう。頑張ろうね。」とミソラ。

「多分だけど、ルナもミルルもミソラのお陰だと思うよ。あんなちっちゃくて凄いの見たら誰だって頑張るよ。」とリソナ。

「うん、僕もそう思う。」とルーマ。

「うん。確実だな。」とドナ。


「学園生活始まったらみんなで集まらない?、冒険者チームの話とか狩の話とかいろいろあるから。」とリソナ。

「「賛成」」ドナとルーマも賛成する。

「別にいいけど。」とミソラ。


 後日談ではあるが、

 学園で一番の冒険者チーム「シャイニング(ミソラ)スター」がこうして生まれた。

 後に徐爵された「黄金のドラゴン」(ミソラの父親チーム)の前身である学園内チームの「ドラゴンバスター」冒険者チームがDランク冒険者として学園最高ランクであったが、新たなる冒険者チームはミソラのCランクを筆頭に集まる歴代一位のチームとなる。


 こうして、ミソラ達は十分に狩を楽しんだと共に心強い仲間が集まって満足して王都に戻って行った。

ありがとうございます。

本編と違い、ほのぼの小説を目指している本作ですが、少しだけブックマークが増えています。

ホントに感謝です。なお、評価は気にしていません( ´∀` )

主人公小説も面白いなと感じているこの頃です。

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