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ミソラ野外遠征に参加する その3

いよいよ実戦です。

流れでミソラがEチームのリーダーをするみたいです。

 一行は学園指定の宿屋で一泊して、翌日の午前中は自由時間で午後は課題の為に草原に向かう予定である。

 ミソラは朝食を済ませると、先生に断って南ロータスの街に出て、午後からの討伐と野営に必要な物資を仕入れに、最初ギルドに顔を出してギルド推薦の店を聞くつもりであった。


「こんにちは。ギルドマスターのフルハルトさんいます?」

「あっミソラ様。お待ちください。」どうやら前回南ロータスに来た時の受付嬢だったようだ。


 しばらくすると、2階からフルハルトが降りて来た。


「ミソラさん。合えると思っていましたよ。学園の野外演習でしょ。ウルメス先生から聞いていますよ。

 それに学園生も沢山ギルドに訪問していますからね。」


「そうですよね。それで野営の準備をしたくて、ギルド推薦の店を聞こうかと。」

「はい。ではこれを、南ロータスのギルド提携店です。」

 南ロータスの街地図と店名が書かれている。


「お気をつけて。ところで船で模擬戦闘しました?」

「あー、前に話していましたね。今回は討議だけで模擬戦闘していません。」

「ありゃ。学園どうした!!私は模擬戦闘したのだけど。」

「ええ聞いていましたから、楽しみにしていましたが結局しませんでした。」

「そっか。内容変更があったのですね。でも野営はするのでしょ。」

「ええ今日の午後から。」

「えっ。私の時は翌日で、間は1日が自由時間でしたが・・・・」

「あら。午後から討伐だそうです。」

「ふむ。実際に魔物と戦って経験値を積もうと言う事か・・・」

「そうかも知れません。」

「それは、ともかく楽しんでください。ただCランク冒険者にはぬるい授業だと思いますけどね。

 時間あれば戻る時でも、別の討伐依頼のついでも良いので遊びに来てくださいね。

 警備船団に乗せますよ。経験になるでしょ。」

「あっ是非お願いします。今回船に乗りましたが、会議と言うか討議だけでちっとも海に感じられませんでしたから。」

「あはは。まったく学園は何やっているんだか。ははは。」

 フルハルトは学園卒業生で、24歳なのに仕方なく南ロータスのギルト長をしている人物である。


「えーと、こっちか」ミソラは貰った地図を頼りに店を探していた。

「あっあった。なに「ミルトの店」・・・いまいち買える物がわかんない。まっいいか。」


 ミソラは「ミルトの店」に入る。

「ごめん下さい。」

「はいよ。何か必要ですか。」

「こちらギルドからの紹介で来ました。」

「おっ小さいのに冒険者か、メダルある??」

「はい、ここに。」

「おっ銀メダル・・Dランクか。」

「あは。Cランクです。」

「おおお。凄い、Cランク冒険者は南ロータスで最高冒険者だぞ。失礼した、何んでも言ってくれ。」

「はい。今日から野営なので、乾燥肉を10食分と水が4リットル。それと薬草5本と毒消し3本。お願いします。」

「はいよ。背嚢いるかい?」

「あっお願いします。」


「背嚢に入れておくよ。乾燥肉10食、水4リットル、薬草5本、毒消し3本だな。

 特別に磨ぎ石おまけしとく。」

「あっありがとうございます。」

「よっしゃ全部で銀貨80枚にしとく。」

「では金貨1枚で。」

「あいよ。おつり銀貨20枚。」

「有難うございます。」

「学園のバッジだな。遠征かい?」

「はい、今日から4日の演習です。」

「だけどCランクなら問題ないだろう。」

「ですが仲間がいますから。」

「そうだな。一人の方がやり易いだろう。」

「チーム戦を初めて経験します。」

「そっかお嬢ちゃん冒険者は一人なのかい?」

「基本剣士の私と荷物持ち、二人のチームです。」

「それは凄い構成だな。荷物持ちなんてお金持ちしか雇えないぞ。」

「雇ってませんよ。チームなので。」

「そうか、懸賞金折半なのだな。それなら納得だ。荷物持ちの賃金安いからな。」

「ははは。」

「頑張れよ。ちっこい冒険者。応援しているぞ。困ったら言ってくれ、何でも揃えるからな。」

「有難うございます。」ミルトは外まで出てきて手を振る。

「なんか恥ずかしい。」ミソラは足早に宿屋に戻る。


「先生戻りました。」

「現地調達とはさすがCランク冒険者。」ウルメス先生が言う。

「はは。重いので。」

「いや冒険者としては正しいぞ。」

「はい。」


 宿屋で昼食を取り、外で待っている馬車に全員が乗りこむ。


 馬車は南ロータスにある北の森を避けて、街道を王都に向けて走ると、途中から大草原に入って止まる。

「全員降りろ、ここが本部となる。整列。」ウルメス先生が号令をかける。


 全員降りて、科毎、クラス毎に並ぶ。


 ジョリアンナ先生が前で説明する。

「はい、これから野外演習です。各チーム毎に集合して、行く方向を決めて、ついでにリーダーを決めてくれると助かるけど。それから西に見える森には強い魔物がいるので入らない様に。無理して大けがしても減点だからね。」


「先生。」

「ミソラ君言いたい事は解るけど、チームメンバーの事も考えて討伐してくださいね。」

「うっ」ミソラは森に入って討伐したかったが、チームメンバーを考えると無謀かもしれないと思った。

「・・・はい」


「では解散。チームで打ち合わせしてね。」とジョリアンナ先生。


「ミソラ君。Eチームで集まろう。」と剣士B科のリソナが言う。因みに全員年上だったりする。

「リソナ君、呼び込みして。」

「ok、Eチームはここに集合。」リソナは手を上げてメンバーを集める。


 Eチームは、剣士Bのリソナ、魔法Aのルナとミルル、錬成科AAのドナと錬成Bのルーマが集まってくる。

 リソナが仕切る。

「これで6名だな。ミソラ、リソナ、ルナ、ミルル、ドナ、ルーマの6名。」

「了解。打ち合わせに入りましょう。」

 Eチームは円形になって草原に座る。

「リーダー決める?」

「ならミソラさんに。」「異議なし。」

 魔法科の強い推薦で決まってしまった。

「俺もそれで良いと思う。」剣士のリソナも賛成した。

「錬成科は如何かな。」

「異議なし。」

「あは。改めてミソラです。各自の使える魔法と錬成を教えてくれる??」

「では私から、魔法科Aクラスのルナです。魔法は水と風が出来ます。」

「ふむ。風で強い魔法は?」

「ウインドカッター」

「何回撃てる。」

「ウインドカッターだけなら5回かな。」

「了解。水魔法は」

「ウオーターアタックだけだよ。弱いよ。風だけで行こうと思う。」

「理解しました。お願いします。」

「では次は私。ミルルです。よろしくね。得意魔法は火と土。火はファイヤーボールとフレア。土はアースランス。どっちかと言えば火が得意かな。」

「うんうん。攻撃とフレアで守りも出来るのいいね。」

「次は俺だな、錬成AAのドナだよ。普段は研究ばかりで討伐した事無い。

 得意錬成は、そうだな魔物討伐ならアースホール。これは落とし穴の錬成、次は・・・ロックフェンスかな、これは土を盛り上げて壁にして、岩の様に固くできるよ。役に立つ???」

「うん凄いよ。これで後衛の守りは固いよね。

 例えばロックフェンスで壁作って、その周りをアースホールで落とし穴作れば、後衛の守りは完璧だと思うけど。」

「そうだね。完璧だね。」

「最後は僕だな。錬成科Bのルーマです。錬成で役立つスキルは無いですが、魔法も・・と言うか簡単に言うと回復のヒールが使えます。それに補助魔法のランとメイル。

 これは知っていると思うけど動きを加速するのと防御力を上げる魔法。」


「ヒールに加速に防御アップ・・・・なぜ錬成科に?」


「あは。実は魔法科ならAでも入れたけど、僕は錬成の研究がしたくてね。それで錬成科。」


「いや、やりたい事があるなら応援するよ。それにしても凄いね。」

「あはは。」

「いや謙遜するな、剣士としてはどれも助かる魔法だよ。」

 リソナが褒める。

「錬成科侮れない。」魔法科ルナが唸る。


「で、ミソラ君どうする??」とリソナ。

「うーん。冒険者登録はした??リソナは?」

「俺Eランク。」

「ルナは」「Eランク」「ミルルは」「Fランク」

「ドナは」「Fランク」「ルーマは」「Fランク」

「了解、冒険者ランクはEとFだね。と言う事はリソナは狩りしたけど、他のメンバーは登録だけ??」

「「「「うん」」」」

「よし解った。なら最初は小さい物から狩ろう。それで良い??リソナ。」

「OKそれでやろう。」

「なら最初は一角兎(アタックラビット)だね。それなら草原が狩場だね。」

「ミソラちゃん大丈夫??」ルナが聞く。

「何が??」

「だってミソラちゃんCランク冒険者でしょ、本当は森に入りたいのかなと思って。」

「一人なら行くけど、チームなら全員の安全を考えて一緒に行動するよ。」

「私たちは心強いけど。」

「気にしないで。それに来るときバフフ3匹倒したから。」


「あれ凄かったよね。錬成科の馬車近くであっと言う間に3匹やっつけて。」

「あは。見てた??」

「「うん見てた。」」ドナとルーマが同時に言った。


「でもこの南ロータスに近い草原はバフフが最高だと思うけど、ワイバーン来たら全員でお願いね。」

「「「「了解」」」」


「では行こう。」ミソラ一行は前列にミソラとリソナ。中間に壁を作れるミルルとドナ、しんがりはルーマとルナで決まった。

 6人2列で歩き始めた。


 しばらく行くと丘が見えた。

「あの様な丘の下に一角兎がいたりするけど。」とミソラ。

ありがとうございます。

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