ミソラ王都に向かう途中で父の冒険話を聞く
王都に向かう道中。ミソラは父アルトハイムからロレンシア流の話を聞きます。
ますますワクワクしてきたミソラ。
「ミソラ火傷の具合はどうだ。」と父アルトハイムが聞く。
「はい、お父様。すっかり治りました。お母様のおかげです。」
「そうか、今日は王宮に呼び出された。お前も行くか?」
「えっ王都ブリシアシティーに行けるのですか。行きます行かせてください。」
「王都で、なにか欲しい物でもあるのか。」
「はい、私用の剣が欲しいです。お父様。」
「ははは、剣か良かろう。最初は買いに行くか。そしてお前がロレンシア流をマスターしたら職人に作らせよう。」
「お父様約束です。」
「うむ。りっぱなロレンシア流剣士になるのだよ。」
「はい。お父様の期待する剣士にミソラはなります。」
「ははは。では1時間後に出発するぞ。用意をせい。」
「はい♪」
「リアナはいるか。」
「はいあなたどうしました。」
「スメタナ王からの呼び出しだ。ミソラと行ってまいる。」
「まぁミソラもですか。」
「ああそうだ。10歳にもなるのに王都を見せていないからな。」
「あ・な・た、ずいぶん楽しそうですね。私も王都ブリシアシティーはしばらく行っていません。」
「うっまて、今日は王の呼び出しだ。そなたとは時間を作って王都に参ろうぞ。」
「はい、お約束ですよ。」
「わかった。その時は家族と家臣で行くとしよう。楽しみにしておれ。」
「トルマ。いるか。」
「はい、旦那様。」
「王都に向かう。女中を一人頼む。」
「えっ女中ですか。」
「うむ。ミソラも連れていく。」
「そういう事ですね。解りました、まだ若いですがロリアを同行させます。」
「よろしく頼む。」
そして1時間後
「リルル用意は良いな。」「はっ、配下剣士4名と警備兵12名が同行させて頂きます。」
「よし。今回はミソラも連れていく。リルル領地は頼むぞ。」
「はっ御館様の馬車にお付きと護衛の馬車2台に馬を4頭用意してあります。
領地管理のドルステと治安維持のユーマスと共に御館様がお戻りになるまでロリシア街をお守りいたします。」
「ご苦労。道順は何時もの通りだ。」
「草原の街道から中央ロータス経由で王都ですね。畏まりました。その様に指示いたします。」
「王宮に向かい、その後はミソラを武器やに連れて行き、剣を一本買ってやりたい目利きの者はいるか。」
「お嬢ちゃんに剣ですか、身長と共に買い直しが必要かと思います。」
「そうなのだが、剣術修行が楽しいらしい。その褒美に自分の剣だそうだ。」
「そういう事なのですね。解りました。同行するアルマに言っておきます。」
アルマもロレンシア流剣士である。今回御館様と同行するが、アルマは剣にもうるさく、ミソラの剣を選ぶのに最適の人材である。
やがてロレンシア一行は出発した。
王都は遠く、馬を休ませながらの中央ロータス街までの650Kmは平原の街道でもあり、冒険者の魔物退治も多く、至る所で討伐劇が繰り広げられている。
ミソラは目を輝かせてそれらを見ている。
「ミソラは本当に冒険者になりたいのだな。」
「はいお父様。あの様に魔物を退治している姿。見とれてしまいます。」
「冒険者のなり方は知っておるか。」
「何となくですが・・」
「そうか、我が街ロリシアにも冒険者ギルドがあるが、王都で冒険者登録する方がステータスが高いぞ。
それに、王都付近も山側には強い魔物が、平原には弱い魔物が現れる。
外で戦っているのは我が街ロリシアか中央ロータスのEからCランク冒険者だと思うが、ランクの低い魔物が大量に湧くから経験値上げるには最適であろう。しかも北にはCからAランクの魔物が出る、魔の森が広がっており、噂では魔物が湧く洞窟があると言う事だ。王都東の山脈の洞窟に魔物が湧くらしいぞ。」
「お父様、そういう事は王都で登録して屋敷の近くで魔物退治を続ければランクが上がると言う事ですね。」
「その通りだ。Fランクから始まりAランクまで冒険者ギルドは行けるが、AAランクは王族の所有する冒険者ギルドだけが持つ権利だぞ。AAにはAランクから推薦を受けて王族ギルドに入るとAかAAランクしかないからな。」
「解りましたミソラはAランクを目指します。」
「そうだな。最初はBランクを目指せ。そしてアトラム王国に利となる行動を取るとAに推薦されるぞ。」
「最初はBなのですね。Aの推薦はどんな事を。」
「ひい爺さんは冒険者グループ「銀の鉄槌」で王都に来たドラゴンを退治してAになり、魔の森でリッチとスケルトン300体の軍団を壊滅させて浄化が認められてAAランクになったぞ。」
「お父様。ひい爺様がロレンシア流を生み出した開祖ですね。」
「その通りだミソラ。「銀の鉄槌」リーダーでロレンシア流剣術の基を作った偉人だ。子供用の絵本にもなっている。」
「お父様。私はそれを見て冒険者にあこがれています。」
「そうか、読んだか。はははは。」
「だが、本にはなっていないが「じい様」も凄い人なのだぞ。」
「あのお優しい「おじい様」がですか。」
「そうだ、すでに騎士爵となっていた「ひい爺様」から受け継いだ「じい様」はロレンシア流剣術一の達人だ。
それで「じい様」は王都東の山脈に現れた魔族軍団に冒険者「黄金の羽」で挑み、国王の部隊も苦戦する中、オーク、オーガ、トロルの軍団約250体を駆逐して、魔族将軍ケルベロスを倒したのだぞ。
凄いだろう。それで騎士爵から一気に侯爵になって街と領地を受領したのだよ。」
「それをお父様がロリシア領主になって魔の森で魔物の軍団とバシリスクを倒して侯爵から公爵に・・
私の家系は魔族と戦う家系。その為にはミソラもロレンシア流を極めないと。」
「そうだな、ミソラも今回の遠征の様に王族に相談されたりする立場にならないとな。それでリーブスを引き立ててやってくれ。」
「はい、お父様。ミソラはロレンシア家を盛り立てて繁栄を領民には幸せを常に祈ります。」
「頼むぞミソラ。お前が活躍するとロレンシア家も安泰だ。リアナは結婚と言うが儂はミソラがやりたい様にさせてやりたい。女で炎の剣を持つ剣士はロレンシア家初めての事だ。
ロレンシア流初の女剣士として名声を残してほしいぞ。」
「お父様ミソラは頑張ります。」「そうかそうか。」
父親のアルトハイムはミソラの結婚にはあまり乗り気ではない様だ。
それより女でロレンシア流が使えるミソラに期待をし始めている。
ただし、リアナの手前それらしく結婚に言及するが、本心はミソラが冒険者として自由にさせたいと思っている。と言うよりロレンシア家は冒険者の家系なのだ。
ありがとうございます。
まもなく中央ロータスに到着します。




