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ミソラ3年生になるが集団戦闘に巻き込まれる その1

ははは。学園生活1日目なのに・・・

「ミソラ様、お時間です。」

 タミルが扉の外で言う。

「ふぁー眠い。もう時間なの。」

「はい、学園の登校時間に間に合いません。起きてください。」

「うーーーん。よし。起きた。タミル入っていいよ。」


 ドアが開きタミルが入ってくる。

「お嬢様。今日から学園ですよ。もう冒険者では無いのですから、もう少し早く寝てください。」


「うーん。タミル。体が冒険者に馴染んでいたの、だから時間も・・・」

「お嬢様。今日から学園の生徒です。初日に遅れて行ったら、ロレンシア公爵家の名が泣きます。」


「わかりました。タミルは大げさなんだから。」


「お嬢様。決して大げさではありません。お嬢様の力もあるとは思いますが、公爵令嬢でもあるのです。」


「はいはい。遅れるからその辺で。」

 すぐにミソラは着替えると、食堂に降り、パンだけを持って出て行ってしまった。


「お嬢様。はしたないです。」

 後ろでタミルの声が聞こえる。

 ミソラは学園まで5分の距離をダッシュして走り込む。


 学園の門では、1年生の時の担任ウルメス先生が待っていた。

「きたなミソラ。今日から3年生だぞ。教室間違えるなよ。」


「はーい。ウルメス先生。教室どこでしたっけ。」

「ははは。ミソラらしいな。隣の校舎の2階だぞ。」

「はーい。ありがとうございます。」

 ミソラはパンを持ったまま隣の3年生専用校舎2階まで階段を飛び上がっていく。

 2階には教室が3つあり、AAクラス、Aクラス、Bクラスに分かれている。

 1階は3年生専用の鍛錬場。

 ミソラはAAクラスに滑り込む。


「おっ公爵令嬢の登場だぞ。」

 3年生のAAクラスは3人もいた。

「今年3年になった2年生は優秀だからな。ミソラも遅れるなよ。」

「どっちの意味。」

「鍛錬に決まっている。」

「そっか。それなら自信がある。」

「おー。見せてもらおうか。」


「ふーん。ところで誰?」

「おまえ。1年の特別進級試験の時いただろう。」

「うーん。覚えてない。」

「トルラだ。思い出したか。」

「まったく。」

「ミソラ。おま。」

 先生が入ってくる。

「みんな揃っているわね。3年生AAクラス担当のジョリアンナです。元騎士団副長。

 では一人づつ呼ぶから返事してね。」


「ミソラ。」

「はい。」

「トールド。」

「はい。」

「ミルネド。」

「はい。」

「最後にトルラ。」

「はい。」


「今年のAAクラスは以上の4名です。学園最後の年ですから、卒業した後の進路を決めてください。

 騎士団入団、冒険者、商人、職人、農夫。いろいろあります。」


「先生。」

「はい。ミルネドくん。」

「やはり騎士団に入るのが多いですか。」

「そうね。騎士団が1番で2番は冒険者ですね。商人職人農夫はあまりいないのですね。」

「そういう事なら騎士団に入りたいと思います。」とミルネド。

「ミルネドくん。そう早く決める事ないと思いますよ。それに・・AAから騎士団に入るには冒険者Dランクの資格が必要です。因みにミソラくんはBランクに近いCランクなので騎士団に無試験で入れますが、他の人はEとFですから、冒険者として実戦経験積んでから考えてください。冒険者としてDランクが取れないと厳しい入団試験があります。

 私は試験で入ったのですがね。ははは。」


「先生。騎士団と冒険者、どちらが給料良いですか。」


「変な質問ですね。トルラ君。うーん。冒険者は仕事次第で裕福にも貧乏にもなります。

 一方、騎士団は定額の給料と名誉が与えられますが、宿舎生活なのでお金に困る事は無いと思いますよ。」


「そうですか。家、貴族ではないので、お金が稼げる方が良いです。」


「ははは。そういう考え方もありますね。ですが可能性としてはロータス家をご存じですか、冒険者としてBランクになったロータス家は王都を救った褒章として爵位と領地が与えられ、平民から貴族になったのです。

 冒険者にはそう言う恩恵もありますよ。」


「貴族にもなれるのですか。」

「そうですよ。活躍すればですがね。ねっミソラくん。」

「えっはい。」


「聞いていますよ。中央ロータスでオーク討伐。西ロータスでワイバーン討伐。

 しかもロレンシア公爵とロータス家の伯爵、子爵は同じ冒険者チームでしたね。

 王都に飛来したドラゴンを討伐して冒険者は徐爵しロータス家を名乗っています。ミソラのお父様はそのまま公爵になられたとか。

 騎士団に入ると最初にアトラム王国の歴史を勉強します。それは学園で教える歴史より詳細なのです。」


「へー。ミソラのお父様も冒険者。そうだったのか。」

 とトルラは感心する。


「おい。トルラ。ミソラの討伐話は良いのか。流して良い物では無いと思うけどな。」

 とトルード。

「ミソラ。西の魔女とも顔見知りなのか。」とトルード。


「西の魔女?・・・ソル子爵?晩餐には呼ばれたけど。」

「「「えっ」」」

 生徒全員が驚く。

「あらま。ミソラくん。ソル子爵領地でワイバーン狩ったから子爵にご招待されたのですね。」

「ええ、そんな経緯です。」

「それは元冒険者チームのお父様だけの力ではないですね。」

「ははは。」

 ミソラは笑うしかなかった。

「おめーちっこいのに凄いな。」

「ちっこい言うな。決闘だぞ。」

「わわわ。わかった言わない。」

 トルラは慌てる。


「はは。この学園は貴族も平民もないですからね。なにしろ私を含めて、AAクラスにはミソラ君以外貴族はいないですからね。」

「先生は女性なのに騎士団に入れたのですか。」

 とトルードが空気を読まずに質問する。

「ふふふ。入団試験で全員倒しましたからね。学園でもAAクラスで卒業していますよ。平民ですけど。」

「凄い」「怖い」「恐ろしい」

 生徒はいろいろ言っている。


「さて。自己紹介はおしまい。それではミソラくん以外の生徒をDクラス冒険者にする為の授業を始めますよ。ミソラ君には退屈かも知れませんがね。では早速。全員1階の鍛錬場に集合。」


「「「えー。」」」ミソラ以外は不満を言うが、ミソラはウキウキしている。

「やったー」


 全員が鍛錬場に集まる。

「全員、鉄剣を持って素振り1000回、終わった者から休憩。」

 それでもAAクラスだ、全員鉄剣を持って整列する。

「それでは始め。」


 ミソラ達は素振りを始めた。


 ・・・

「999、1000、終わった。」とミソラが一番早い。

「終わった者は5分休憩。休憩後は私との模擬戦。一番はミソラ。」

「はーい。」


 ミソラは剣を持ってジョリアンナ先生の正面に立つ。

「休憩は良いの?」

「先生試合しましょう。」とミソラ。息も切れていない。


「ふふ。さすがCランク冒険者。やりましょう。」

 ミソラは。剣を構え。礼をすると切りかかる。


 ジョリアンナ先生は鉄剣をかわすと、持っている摸擬剣のスピアで横から薙ぎ払う。

 ミソラは一回転してスピアをかわすと、下から潜り込み横に薙ぎ払う。


 ジョリアンナ先生はスピアを立てて、剣を止めると同時に柄の部分を繰り出す。

 素早くミソラは避けると、剣をスピアにワザと当てて受け流す。

 ミソラは、そのまま懐迄入って、剣の柄を先生の腹に当てようとする。

 ジョリアンナ先生は後ろに飛び、スピアの先をミソラに向ける。

「油断できないですね。」

「うーん入るスキがない。」

 他の生徒たちは、呆気にとられ見ている。


「なに、これはどうです。」

 ジョリアンナ先生はスピアを回転させると、飛び上がり、ミソラの頭を狙う。

 ミソラは低くなりスピアを避けると。剣をスピアに当ててはじく。

 一瞬、ジョリアンナ先生が姿勢を崩す。

 すかさず再び懐に入ると、今度は剣先で腕を狙う。

「おっと」

 ジョリアンナ先生は一回転して後ろに下がるとスピアの剣先を高速で繰り出す。

 ミソラはサイドステップで避けながら隙を狙う。


「そこまで」突然ウルメス先生の声が鍛錬場に響く。

「ジョリアンナ先生、やりすぎ。他の3年にも鍛錬場使わせてくれ。」

「あっ失礼しました。つい。」

「ミソラ相手だと、わかるがな。熱くなり過ぎだぞ。」

「あら失礼しました。ミソラ君は休憩。次は鍛錬場の1番だけ使いましょう。

 鍛錬場は10m×10mのマスが3つ縦に書かれている。

 鍛錬場自体は縦が50m横幅が20mである。

 ミソラは全てを使いジョリアンナ先生と対戦したのだが、次は10mのマスで戦う事になった。


「ウルメス先生2年生の担任では?」とミソラ。

「ははは。お前が特別進級したおかげで、3年Aクラスの担任になったのだよ。はははは。」

「あら。」


「俺たちも授業で使うからな。Aクラスは3番を使うぞ、集合しろ。」

 剣士科3年Aクラスは5名であった。


「ジョリアンナ先生。私朝食べていないので、昼食に行きます。ここに戻れば良いですか。」

「あら。仕方ないわね。時間潰しておくから、ここに戻りなさい。」


「はーい。行ってきます。」


 ミソラは食堂に行き、一人もいない中、昼食を食べる。

「ふぅ。まだやっているかしら。」

 鍛錬場に戻ったミソラは異様な空気になっている事にびっくりした。


「ふふ。戻ったな。ミソラ。」なぜかジョリアンナ先生ではなくウルメス先生が言う。

「えっ」


「ミソラにはジョリアンナ先生や俺も相手不足だろう。だから先生2名とAAクラスとAクラスの8名でかかるぞ。」

「えーそんな。」

「いいから木剣を持て、俺たちは鉄剣だ。ふふふ。」

「ごめんね。ミソラ君。そんな話になってしまったの。」とジョリアンナ先生。


「ミソラ始めるぞ。ヒーラーも呼んでいるから大丈夫だ。」

 端にヒーラーのトリマシ先生がいた。


「では10人対ミソラだ。勝てるかな木剣では炎も出せないだろう。」


「なんとかします。」とミソラ。


 続きは次話で。

戦いの続きは次話となります。

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[一言] マジですかいな?! イジメですやん
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