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ミソラ王宮からソフィアちゃん(王女)を街に連れ出す。その2

投稿します。

腰が痛くて・・・本編が書けないジレンマ・・・

痛い、けど書きたい・・とループしています。

「ソフィアちゃんごめんね、せっかくの買い物なのに、それにしても、お母様に叱られる。」とミソラ。

「その時は私がとりなしてあげるからね。ミソラちゃん感謝しなさいよ。」

 とソフィア王女。


「その時は、お願いねソフィアちゃん。」とミソラ。

「任せなさい。」とない胸を張るソフィア王女。


「お嬢様方、当店の洗濯は特別でして魔物の血でも落とせるので大丈夫ですよ。」

 とアクセサリー店「ゴールド」の店主トミリーが説明する。


「でもドレスやアクセサリーも見たいな。」とソフィアちゃん。

「いろいろありますし、直しも加工も新調も承ります。」

 商売上手なようだ。


 ミソラ一行は歩き出し、すぐに元居た店についた。

 2階に上がりアクセサリーを見て回った。


「さて、ソフィアちゃん。今日はミソラ姉さんがアクセサリー買ってあげます。

 高くなければ大丈夫。

 あっタミルもこの前、旅に同行してくれたから、好きなの選んでね。」


「そ、そんなお嬢様。私なんかに勿体ないです。」


「うーん、それなら水泳大会の賞品と言う事で、それなら良いでしょ。」

「お嬢様が冒険者やりながら稼いだお金です。お嬢様の為にお使いください。」


「私の為に、タミルにプレゼントするのよ。いつも無理ばかり言っているからね。」


「お嬢様・・・」


「とにかくタミルも好きなの選んでね。高いと無理だけど、ははは。」


「ミソラ、これ似合うかな?」とソフィアちゃん。

 淑女らしくカメオが付いた首ベルトと言うかネックレスを選ぶ。


「ソフィアちゃんかわいい!それにしなよ。ご店主おいくら。」

「これはこれは、お目が高い。金貨1枚になります。」

 ミソラは心の中でガッツポーズする。


「いいよ。ソフィアちゃんそれが良いよ。」


「うーん、こっちも良いのだけど・・・」

 ソフィアちゃんはピンク貝の螺鈿があしらわれたネックレスと決めかねている様だ。


「ソフィアちゃんそれも素敵だね。」

 少し焦るミソラ。見るからに高そうである。


「そうそう、ドレスを見せてくれる、店主さん。」


「はい、どうぞ、王都ブリシアシティーの英雄様にお買頂けるのは光栄です。」


 ミソラはアクセサリー売り場から奥に入る。

 見事で華麗なドレスがならんでいる。

「うわー」


 ミソラは声を上げる。

「ミソラ様、好きなドレスを試着してくださいね。フーラ。ミソラ様の試着を手伝ってくださいね。

 英雄様ですですから、お値段はお任せください。」


 ミソラは明るい青色か緑が好きであるのだが、お母様のリアナ・バレンシアが、ミソラには薄いピンクを好んで着せていた。

 ミソラは並んだドレスから自分の好きな薄い明るい青のドレスを選んで

「これ試着したいです。」

「お嬢様、お手伝いします。」とフーラが手慣れた感じで手伝ってくれる。


 ミソラは鏡を見ながら、「素敵」と言ってしまった。

「お嬢様、素敵でございます。」とフーラ。



「みんなに見せてきます。」と言いながらソフィアちゃんの方に行く。


「これどお?ソフィアちゃん」


「ミソラちゃん、素敵。色は男ぽいけどミソラちゃんが着るとエレガントだよ。」

 一言多いソフィアちゃん。


「そっか、青好きなんだけどな。」

 ミソラはドレス売り場に戻ると、改めて眺める。

 こんどは全体が薄い緑で、フリルが沢山ついたドレスを選ぶ。


「これも良いですか?」


「どうぞお嬢様。ご試着ください。」


 ミソラは鏡を見る。

 顔が明るくなったように思えた。

「これ、気に入りました。」


「ありがとうございます。では元の白いドレスは洗濯で宜しいですか。」


「うん。お願いします。」


「お会計はアクセサリーと合計でお願いします。」


「はい、心得ています。」


 ソフィアちゃん達の元に戻る。

「ミソラちゃん、そのドレスいいね。ミソラちゃんの顔が明るく見えるよ。」


「ふふ。ありがとうソフィアちゃん。良いドレスに出会って嬉しい。」


「私これに決めました。」とソフィアちゃんはピンクの螺鈿がついたネックレスを見せた。

「うっうん。綺麗だね。」

「そうでしょ。」

「タミルは決めたの?」

「お嬢様、私はこれを・・・」

 それは小さい白のイヤリングである。


「えっ遠慮しなくて良いよ、それが良いの?」


「はい、イヤリング持っておりませんので、初めてのイヤリングはお嬢様に頂くので光栄です。」


「解った。タミルが良いならいいよ。」


「店主さん。これまとめておいくらですか。」


「はい、ミソラ様。合計で金貨4枚となります。洗濯代はサービスさせて頂きます。

 なにしろ王都ブリシアシティーの英雄ですから。」


「そんなにお安くて宜しいのですか。」


「はい。王女様に英雄様がお買い上げ頂けるだけで店の格は上がります。

 それは当店としても嬉しい限りです。」


「そうなのですか、また来ますね。」

「はい何なりとお申し付けください。希望があれば世界を探して見つけてきます。」


「なんと壮大な。」


「なんでも探してくれるの?」ソフィアちゃんが喰いついた。


「はい、限界はありますが、流通していればお持ちできます。」


「これとは別に、成人式が3年後にあるのですが、そのパーティーにつけたい「ピンクのダイヤ」とか言う宝石があると聞きます。それのネックレスが欲しいのです。」


「ずいぶんと貴重な宝石をご存じで、判りました。3年後ですね。懸命に探します。元々ピンクダイヤはマーベリック魔法王国の産出品でして、現在、帝国に負け流通も止まっています。亡命者が持ち込んだ物から良い品を探してお持ちします。」


「ソフィアちゃん凄い物知ってるのね。」


「えへへ。」

 

 ミソラは予算内に収まってほっとしていた。


「ソフィアちゃんドレスも見るのでしょ。」

「うん。見たい。」


 ミソラ、ソフィア、タミルはドレス売り場に行く。


「うわー綺麗。」ソフィアちゃんが声を上げる。


「自分でドレス選べるなんて、なんて贅沢なのでしょ。」

 ソフィアはまだ買うつもりであった・・・・


「あは。良いのあるとよいけど。」ミソラは合わせる。


「普段はお母様が、白か王家の色の青のドレスを用意してくださるから、それ以外の色が良いな。」

 ミソラは青が王家の色だと言う事を始めて知った・・・青にしなくて良かったと思う。


「ならソフィアちゃん、ピンクはどう?輝いて見えるよ。」


「うーん。ミソラちゃんが言うなら・・」

 ソフィアはピンクのドレスを試着する。


「いいね~。可愛く見える。」とミソラ。


「うーん。これください。」


「いいのですか王女様。他にもありますよ。」と店のフーラが尋ねる。

「うん。これに決めた。」

 ソフィアはミソラの勧めるピンクのドレスに決めていた。


「えーとお代は」とミソラ。


「王女様が気に入られたなら、プレゼントとして差し上げます。」


「「えーいいの」」二人同時に言ってしまった。


「ええ、当店のドレスを気に入って下さり光栄です。」


「はい。お母様に言いますね。」


「なにとぞ、よろしくお願いします。」


「ソフィアちゃん、次回は今日買ったドレスでお買い物行かない?」


「うん。いくいく。」


 ミソラは会計をして、ソフィアちゃんと手を繋ぎ、タミルは後ろから遅れてついてくる。


「今日は楽しいね。そうだ、ケーキ食べるでしょ。」

「うん。食べたい。」もう時間は3時を過ぎていた。

「夕食大丈夫?」


「うん。大丈夫。」

「ところで王家の晩餐ってどんな感じ?」

「うーん。パーティーが無ければ質素だよ。

 普通の固パンと料理1皿にスープかな。」

「あっ殆ど一緒だ。」

「そうだよ。豪華な食事でも、美味しいとは限らないし、意外とソフィアは固パン好きなの。」

「王女様が固パンが好きとか、でも私も好きだな。食べて噛みしめていると、ほのかに小麦の匂いと味がして。」

「うんうん。それそれ。」


「そっか。では行きつけのお茶屋さんに行ってケーキと紅茶で締めましょう。」

「うん。ミソラについて行く。」

「あはは。タミルも一緒ね。」

「お嬢様、そろそろ屋敷に戻って支度をと考えていました。」

「タミル。今日だけは一緒に付き合ってね。」

「・・・はい、お嬢様。」


 3人はケーキが有名なお茶屋に入っていく。

「フミちゃん。季節のケーキ3つと紅茶ね。」ミソラは注文する。

「はーい。いらっしゃいませミソラ様。」


「お願いね。」

「今すぐに。」・・・・・「どうぞ」

「早。」


「外を歩くミソラ様が見えたので、先に注文しておきました。

 毎回同じ組み合わせを頼まれるので。」


「ああ、さすがです。次回から「いつもの」で頼んでも良い?」


「はい。お受けいたします。」


「あはは。ならほかの店には行けないね。」


「ミソラ様は裏切らないと思っていますから。」


「みんな食べましょう。紅茶も冷めると美味しくないからね。」


「ミソラちゃん。このケーキ、王城の職人より美味しい。」


「ねー。多分王都で一番だと思うよ。」


「私も外出の度に、ここにまた来たいな。」


「うん。次の買い物もここに来ましょうね。」


「やった!!楽しみ。」


「良かった。ソフィアちゃん満足してくれて。タミルも美味しい?」


「お嬢様。とても美味しいです。」


「そっか。屋敷戻らなくて正解だね。」


「なんと申しますか・・・・」


「みんなには内緒ね。」

「ハイ。」


「では食べ終わったら、私はソフィアちゃんと城に送っていくから、タミルは先に、屋敷戻っていて。」


「はい、お嬢様。今日はいろいろありがとうございます。」



「ねぇねぇミソラ様。王城って聞こえたのですが・・」


「フミちゃん、こちらソフィアちゃん。」

「ソフィアちゃん・・・・王女様!!」

「そう」

「これは!!マスター呼んできますね。マスター大変です。」


「フミ、どうした。」


「ミソラ様が王女ソフィア様をお連れしています。」

 マスターは即座に土下座の姿勢でミソラとソフィアの間にいた。


「マスター、そんな気を使わなくていいよ。ソフィアちゃんもお忍びだからね。

 でもマスターのケーキ美味しいって。」


「うん。美味しい。次も来るからよろしく頼みます。」


「王女様。もったいない。」


「またミソラちゃんと来ますので、その時は別のケーキもお願いね。」


「はい。かしこまりました。」


「うん。満足。王城に戻ろう、ミソラちゃん。」


「うん。あっマスターケーキ4つ包んでもらえる?」


「はい。できますが。」


「王様とお妃様と王子様に、ソフィアちゃんの分。食後にでも食べて。」


「うわーありがとうミソラちゃん。」


「直ちに用意します。」


「ではふみちゃんお会計ね。」


「はい、ありがとうございます。」


「お土産代はマスターからのプレゼントだそうです。ですので3人分で銀貨6枚になります。」


「はい、これ。」


「ミソラちゃん、ごちそう様です。」とソフィア。


「いいの、しばらくソフィアちゃんとも会えなかったから私のおごりですよ。」


「お嬢様。ありがとうございます。」とタミル。


「では、タミルはお屋敷に、私は王城に、出発!!」


「ありがとうございます。」お茶屋のふみちゃんが外まで出てお辞儀している。


「また来るよ。ふみちゃん。」


「ええ。お待ちしております。」手を振っている。


・・・


「こんばんは。王女様をお連れしました。」

「はっ整列。王女様とミソラ様に敬礼。」

 正門を守る兵達は門から城に向けて両サイドに並び、敬礼をしている。

 その間をミソラはソフィアと手を繋ぎ歩いて行く。


 王城の門でも同じことが繰り返され、中庭に二人は入っていく。

「ハイラム。こんばんは。」

「キャーキャー」ハイラムは嬉しそうだ。


「王女の部屋に戻って来たけど、王様にこれ渡してくる。」


「ソフィアも行く。」


 二人は謁見の間に入っていく。

「お父様。今日はありがとうございます。これミソラちゃんに買って頂きました。」

「おお。ソフィア。なかなか良い物を貰ったな。」


「ええ。」


「王様。今日は御許可頂きありがとうございます。

 これ。王都ブリシアシティーで一番美味しいと評判のケーキ屋さんの特製ケーキです。王様家族にお土産です。」


「そうか。気が利くな。料理人を呼べ。」


「ははー。」


「これミソラがくれたケーキだ、夕食後に頼む。」

「はい、冷やして置きます。」


「ソフィア楽しかったかい。ミソラご苦労であった。」


「ねえ、お父様、近い内にまたミソラちゃんと遊びに行きたい。」


「いいぞ。ミソラがいるなら心強い。だが魔物退治にソフィアを置いて行くのはダメだぞ。」

 もうスメタナ王の耳に魔物討伐の件が入っていたようだ。


「あっはい。すいません。」


「お父様。今日はミソラのメイドのタミルさんもいたし、アクセサリー店の店主もついてくれていましたよ。」


「そうか。ちゃんと護衛できていたと言う事か。」


「ソフィアはそう思います。」


「そうか。なら良い。次も楽しむが良い。でも1週間以上空けなさいね。」


「はいお父様。」


 次の街歩きが楽しみなソフィアちゃんである。

ありがとうございました。

次回は王都の冒険者として活動を始めます。

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