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ミソラ王都に帰る

王都に戻ってきました。

ソフィア王女が寂しがっている様です。

 ここは南ロータスの貴族御用達高級宿屋である。

「良く寝た。おはようタミル。」

「お嬢様、おはようございます。私は少し体が・・」


「泳いだからかしらね。」

「少し、少しだけですよ。」

「誰も年だとか言ってません。」


「いえ、お嬢様の目がそう、おっしゃっていました。」

「えー。そんな。」


「お嬢様、早く支度してください。朝食後は王都に向けて出発だと聞いています。」

「そうね。急がなくてはね。」


 ミソラはいよいよ王都に向けて出発の日を迎えていた。

 1階食堂に降りて来たミソラ。

「お嬢おはよう。みんな朝食終わって、いつでも出発できるぞ。」

 護衛剣士の隊長ハミルが言う。

「はい。解っています。少し待ってください。」とミソラは遅れてきたことが恥ずかしいのか、丁寧な口調になっている。


「ミソラ、ここから王都は3日の行程だから、その分食料仕入れて来たよ。」

 ドネルグも説明する。

「ありがとう。いつも助かる。」


 ミソラはみんなが待っている中、タミルと軽い朝食を済ませる。

「タミル。お金をお願い。」

「はい。お嬢様こちらに。」

「ではみんな宿の清算してくるから、少し待ってね。」

「おぅ了解だ。お嬢。」


 宿代は公爵の顔が効いて、かなり安くなる。

「いいの?こんなに安くて。」

「はい。公爵家お嬢様のミソラ様。いつも公爵家でご利用頂きありがとうございます。

 はいこの金額で結構です。その代わり南ロータスにおいでの際は当宿をご利用お願いします。」


 南ロータス街の高級宿屋は、公爵家御用達の看板で他の貴族や金持ち商人でにぎわっている。

 看板代と思えば、公爵家の宿泊は願っても無い事である。


「うん。お父様にも言っておきます。大変良くしてくださったと。」

「是非、お願いします。それからこれホテルから皆様分の昼食をご用意させて頂きました。

 南ロータスの名物を作って下さったお礼でございますので、お代は結構でございます。」


「こんなに、ですか。凄い。王都までの食事分位あるけど・・・ドネルグ。お願い。」

「うぉこんなに。王都までの分あるな。」

 サンドイッチと飲み物。それに大量のカニが置いてあった。

「ドネルグどうする?」

「いや折角用意してくれたので、遠慮なく。」

「全部入る?」

「大丈夫。毎日練習しているから。」

「ではお願い。」


「皆さまお気をつけて行ってらっしゃいませ。ギルドからの情報ではバフフやアタックシープ程度で、魔物は多くないそうです。」

「あっありがとう。途中でギルドに寄って聞くつもりでしたのよ。」

「はい。お役に立てれば幸いです。」


「では出発。」

 宿屋は支配人一同整列して見送ってくれている。


「なんか恥ずかしい。」

「公爵家なんだから、宿使ってくれてありがたいと思うよ。」

「ドネルグもそうなの?」

「僕は友達兼冒険者仲間で荷物持ち。」

「はははは。そうだね。」


 ・・

「ドネルグありがとうね。付き合ってくれて。」

「いや始め聞いた時は、いつ戻るのかなと思ったけど、なんか途中で楽しくなってきて、戻るのが寂しい感じがする。」

「そうね。戻るのか・・・と思う。」

「うんうん。ロリシア街も中央ロータスも西も南もいい所だったな。また来たいな。」

「あら。叔父さんの後継いで、南と王都の往復荷物持ちになるのでは?」


「うん。今回の事でいろいろ考えた。

 旅行好きみたい。いろいろ経験も出来るし、いろいろ珍しい食べ物もあるし、

 ミソラはずーと冒険者してくのでしょ。

 なら僕もミソラと一緒にいろいろみて歩きたいな。」


「冒険者か。早く学校卒業して本格的に冒険者目指したいな。そして謎の国と言われる東の大陸に行って見たい。」(この時点でスルホン帝国は東側大陸と呼ばれている。)


「ああ、帝国だったね。何か危険だと聞いたよ。アトラム王国人だとバレると切り殺されてしまうとか。」


「今は戦争しているからね。いつか平和になって、自由に行き来できないかな。」


「ミソラは冒険者としていろいろ経験したいんだね。そんなミソラについて行くよ。」


「うん。学園卒業したらパーティー組んでBランクを目指したい。」


「いいね。Bランクパーティーの荷物持ち。大いに自慢できる。」


「そうね。ランク上がってもドネルグは必要だから。もっと持てるように訓練してね。」


「はいはい。任せてください。」


「うーん。楽しみだな。冒険者生活。その内に王の依頼で海渡ったりしてね。」


「ははは。なら船にも慣れておかないとね。」


「そうだね。船か・・・」


 ミソラは夢が膨らむのであった。


 

 ミソラ一行は途中、突進羊 (アタックシープ)10匹の襲撃は有ったが、予定通り王都に戻って行った。

 戻る途中でギルドに寄って「在街届」を出していく。


「おっミソラ。戻ったんだな。ロリシアでママに甘えたか。」と冒険者ギルド「金の輝き(ゴールドシャイニング)」ギルド長のハンクが1階で声をかける。


「ギルド長、決闘ですか?」


「いや冗談だ。ながせ。それより学園始まる迄冒険者。やるだろ。」


「はい。」


「いい返事だ。リリアンメダル確認してくれ。」


「はい。お預かりします。ミソラ様。」

 今では公爵家のお嬢様である事は、みんなに知られている。


「おっ、いろいろ討伐しているな。個人のBランク資格は達しているな。早く卒業してパーティーで討伐すればすぐにBランクだな。」


「もうそんなにですか。卒業が楽しみになってきました。パーティーは何人以上ですか。」

「そうだな。普通は5人以上だが、お前さんなら4人でも大丈夫だな。

 だが剣士や魔導士にそれをサポートする職業でないとダメだ。荷物持ちはパーティーに数えられない。」


「では、私と3人+ドネルグの5人パーティーですね。卒業までに何とかします。」


「そうだな。パーティーに荷物持ちとかは贅沢だが、もう2人で相当討伐しているのだろ。

 なら、その構成で考えると良いぞ。

 それに・・・ミソラならメンバー募集すると、たちどころに集まってくると思うぞ。

 実績が凄いからな。ゴブリン村の壊滅にワイバーンまで退治しているし。」


「あれは西ロータスで、「鉄の乙女」が魔法で全て落としてくれたからです。」


「ソル子爵様だな。アトラム王国で一番の魔導士だ。」


「そうでしたの。確かに強力な魔法でした。今まで見た事も無いような。」


「そりゃそうだろ。功績で平民が子爵にまで登ったのだから。

 ここの冒険者もそれぞれ、同じことを目指しているからさ。ロマンだな。」


「そうですね。平民でも実績で貴族に受爵されるなら、みんな頑張りますよ。」


「ミソラも目指しているのだろ。爵位。」


「ええ。できれば、弟が公爵家継ぐので、一代限りでも爵位は欲しいですね。」


「なら、どんどん依頼を受けて、全部成功させる事だ。

 年に一回。スメタナ王に優れた冒険者はギルド推薦で報告されるからな。ギルド代表みたいなものだ。

 その時に実績があれば爵位も夢ではないぞ。」


「ふふふふ。燃えてきた。頑張ります。」


 ミソラはギルドを後にして王都屋敷に戻って来た。


「ふう。やっと着いた。楽しかったな。」

「ミソラ。荷物は玄関で良い?」

「うん。トネルグお願い。タミルも手伝って。」

「はい。お嬢様。」


「ミソラ様無事お戻りなられて嬉しいです。」

 王都屋敷警備隊長のトトルが飛び出してきた。


「王様からの伝言です。ソフィア王女が寂しがっていると伝えて欲しいとの事です。」

「うっ2か月王宮行ってないから寂しがっているなとは思ってたけど。」


「忘れてはなりません。」とトトル。

「うん。ありがとう。明日行ってくる。」


「はい。では荷物は警備剣士で運んでおきます。」

「はい。テントは干して、寝具も、洗濯は洗濯場に集めてくださいね。」

 いつの間にか王都屋敷執事頭のトールスが仕切っている。


「お嬢様。旅は如何でした。」とトールス。

「楽しかった。やっぱり冒険者楽しすぎる。」とミソラ。

「それはよございました。」

「明日は王宮に行き、ソフィア王女と遊んできますから、よろしくね。」

「はい。受け賜りました。」


 ミソラは旅の途中を思い出し、寝てしまった。

 心地よい夢の中でも、魔物討伐している。


ありがとうございます。

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