ミソラゴブリンと戦う
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ゴブリンと初めての討伐戦。
チーム「ロリシアの星」副リーダーのアミンが号令をだす。
「みんな、忘れ物はないね。確認して。」
「「「大丈夫」」」
「よし、心強い協力者もいるし、南のトルガ村まで出発!!!」「おぅ」
こうしてロリシア街冒険者の2チームが、Bランク依頼であるゴブリン討伐に出発した。
トルガ村までは荷物や人が行き来をしているため、街道が作られている。
普通に行けば片道4時間の工程。ミソラは荷車の荷台で寝ているが、一行は少し早い速度で進む。
「村に着くまで休憩だけだよ、食事は村で取るからね。」とアミンはリーダーの代わりに指示する。
「了解」
馬の為に2回休憩を入れ、村に着いたのは13時の30分前であった。
「よし何時もの食堂で食事だな。ドネルグとミソラはどうする。」とロランド。
「私たちも食堂で。」もう起きているミソラが答える。
「よし先行ってて、村長を呼びに行くから。」とアミン。
「村長?」とミソラ。
「被害の報告と巣の方向を聞くのでしょ。」とドネルグ。冷静だ。
「そっか」
一行は村の食堂に入っていく。
「いらっしゃい。」
盾使いロランドが「適当に座って。俺たち何時ものやつ。」
「はいよ。肉シチューにパンだね。そちらさんはどうする。」
「同じ奴で。」
「あいよ。肉シチューとパンが7人分ね。」
「おかみさん。アミンが村長連れて来るから、8人分と村長は別に。」
「あいよ。お前さん肉シチュー8人分ね~」「あいよ」
おかみさんは食器とパンの準備にカウンター裏に入っていく。
「おかみさん。水貰うよ。」とロランド。
9人分の水を持って配り歩く。
「すいません」とドネルグ。
「今日限りだが、仲間と言う事で。」
「ありがとう。」ミソラもお礼を言う。
・・
「あいよ。肉シチューとパン。」
「こっちは6人ね、向こうは2人分。」ロランドが指示する。
「直ぐにだすから待ってね。」とおかみさん。
「はい6人分。こっちは2人分ね。」
「みんなお待たせ。」アミンが帰ってきた。
「アミンの分もたのんでおいたぜ。」
「ロランドありがとう。肉シュー大好物。」
「紹介するね。こちらトルガ村の村長さん。」
「みんなよく来てくれた。おかみさん儂はパンとホットミルク。歯が悪くてのぅ」
「ではトレルバ村長、状況を説明してください。」
「みんな食べながらで良いから聞いてほしい。
1週間前の事だ、木こりのスルとウルが西の森に出かけて、森に入った途端に突然ゴブリンが出てきて、
木こりたちは5匹やったんだが、まだ雄叫びが聞こえたので戻ってきたと言う訳だ。
木こりたちの話では、まだ20匹以上いたと聞いている。
そこで冒険者ギルドにコブリン討伐と巣があれば焼き尽くしてほしいと依頼しんたんじゃ。」
「話は解りました。西の森は近いですか。」とアミン。
「近い、歩きで30分位じゃ。」
「はい解りました。みんな食事終わったら出発よ。」とアミン。
「わかった。」
「ドネルグ、馬を用意して。馬で行く。」
「お嬢。食事終わってからにして欲しいけど。」
「私終わったけど。」
「うぐ」ドネルグは急いでかき込んだ。
「ミソラチーム戦なんだから、みんなを待ちなさい。」とアミン。
「あっはい。」
一通り食事が終わり、馬に跨り西の森にみんなで行く。
「ユルスナー。役割は何時もの通りで良い?ミソラちゃんはユルスナーと前衛。自由に切り込んで。」
「まかせる。」
「よし。中堅は盾使いロランド、魔法使いのアミンとロンダ、槍兼弓矢のトルマ、それにリトスが先頭ね。
荷物持ちのドネルグ君は一番後ろで馬車と馬をお願い。」
「森の外で待ちますよ。合図くれれば馬車と馬で行きますけど。」
「うん。ならそうして。」
西の森に着いた。馬で10分程度である。
「よし全員下馬。ドネルグ君に預けて、ドネルグ君は馬車をお願い。終わったら合図するからね。」
「はい」
「では、リトス頼むよ。続いてミソラとユルスナ。その後をロランド、私とロンダがしんがりね。」
一行は3つに別れ歩いて行く。
突然リトスが止まり後ろに合図している。
「ミソラ、前方に15匹だ。全員そろってから切り込む事にする。」
「ユルスナー。背中の怪我大丈夫なの。」
「まだ痛むが大丈夫だろう。」
「なら私が先に入って戦う。」
「任せる。」
その内ロランド達も合流する。
「前方に15匹だ、二人で切り込むから後衛を頼むぞ。」
「ミソラちゃん気を付けてね。」とアミン。
「はーい。」
ミソラは茂みを飛び越えゴブリン達に切り込む。
ロランドは魔法使いを護衛する為に大楯を構える。
ロンダはゴブリンが逃げられない様に周囲を土壁で回し闘技場の様になる。
アミンは逃げようとするゴブリンに火球を投げつける。
トルマは近くの木に登り、木の上から弓を射る。
リトスは広場の後ろに罠を仕掛け応援が来た場合には爆発する仕掛けを作る。
その後は火炎弾をゴブリンに投げつける。
「みんな凄いな。コブリンあっという間にいなくなった。」
「ミソラ油断するなよ。必ず応援が来るはず。リーダーがいればそいつも。」
「解った。」
「みんな用意はいい?一部を崩すよ。」とロンダ。
丸く囲った土壁の一部を、リトスがわなを仕掛けた部分を崩して入り口を作る。
第2弾のゴブリンが来た。すこしガタイの大きいリーダーらしきものも、2匹を連れて入ってくる。
突然リトスが仕掛けた爆弾が爆発する。
しかも、ゴブリン達の後ろ、つまり通り過ぎた所を爆発させると、勢いで闘技場に全てのゴブリンが入ってしまった。
ロンダは逃げられない様に土壁を再生する。
「ミソラ第二ラウンドだ。」
「まかせろ。」
ミソラは飛び上がると、リーダーの後ろに着地する。
護衛の2匹が剣を振り回す。
「あたらないよ~」と、また飛び上がると一匹ずつ切っていく。
ユルスナーはリーダーを正面からとらえている。
他のコブリンは魔法使いと弓使いにやられ、殆ど残っていない。
「お前だけになったぞ。どうする。」とユルスナー。
「どちらにしろ、討伐するけどね。」とミソラ。
「いいね。」ロンダはコブリンリーダーを中心に小さな土の壁を作る。
突然ミソラは剣に炎を纏わせると、大きくジャンプして切りかかる。
コブリンリーダーは腕で防ぐと、ミソラは腕ごと切り落とした。
「次は俺の番だ。」とユルスナーは剣先をリーダーに向けてダッシュする。
コブリンリーダーは炎を出して横に避ける。
「このコブリンリーダーはメイジだぞ。」
「問題ない。」ミソラは土の壁を蹴って三角飛びして切りかかる。
かすかにコブリンリーダーは避けた。
ミソラは更に横に飛び、コブリンリーダーの胴を切る。
「1発目は避けられると思ってたよ。」
コブリンリーダーいやコブリンメイジは腹を切られ手をつく。
そこに飛び上がったミソラが縦に炎の剣で切り裂く。
コブリンリーダーは悲鳴を上げる。
「ミソラ止めを刺せ。」
「はい。」また飛び上がると、背中から腹に向かって炎の剣を付き刺した。
もうコブリンリーダーは息をしていない。
「終わったね。全員で獲物回収ね。」とアミン。
「コブリンの獲物って・・」とミソラ。
「耳、片方切り取って、右でも左でもいいよ。1匹1つだけね。それが終わればロランドが死体集めるから。」
ロランドはコブリンの死体を積み上げていく。懐からオイルを出して振りかけていく。
「燃やすよ。」
「ミソラ風下に移動して。凄い匂いだから。」とアミン。
「アミン。ゴブリンメイジは魔素玉回収。」とロンダ。
「あっ忘れてた。ミソラちゃん一緒にやろう。」
「はーい」
ゴブリンメイジの死体を横にして、「ここに魔素玉あるから、ここに剣を入れて縦に下まで切って。」
アミンは内臓に手を入れ玉を探っている。「あった。大きいよ。」
「特殊なゴブリンや魔物には魔素玉が入っているから取り出すとお金になるよ。」
「へー。学校で聞いてはいたけど。」
「ミソラちゃん学校行っているのね。」
「うん。4月から3年生。」
「えっ10歳だよね。」
「うん。」
「飛び級なんてすごいね。」
「へへ。」
「道理でユルスナーが勝てない筈。教師相手に一本とるなんて。」
「良く知っていますね。」
「私も王都の魔導士学校出たからね。」
「そうだったんですね。もっと若いと思っていた。」
「そお。若い?うれしい。ミソラちゃん良い子。」
「アミン。先に巣があったから、燃やしておいた。」
「ありがとう。リトス。」
「ロンダ土地壁戻して。ドネルグさん呼んできて。」「はーい」
ドネルグが馬車の後ろに馬を繋いで広場に入ってきた。
「もう終わったんですか、まだ15分程度しか経ってませんよ。」
「うん終わったよ。ドネルグ。」
「了解です。馬車だけが操縦します。」
「ロランドおねがい。」「了解荷物荷台に乗せてくれ。」
リトスが巣から人間の持ち物と思われる剣や槍、装飾品の入った箱を持ち出してきた。
「巣穴に人間らしい死体が3体いたけど、持ち帰る?」
「そうね。埋葬してあげましょう。」
「よし、荷台に乗せてと・・結構いっぱいになったね。」
「よーしみんな依頼は終わった。帰ろう。」ユルスナーがやっとリーダーらしく号令をだす。
「うん。帰ろう。途中荷台でゴブリンの数数えるね。」とアミン。
「ドネルグ帰ろう。」「お嬢。了解。」
一行は村に寄って村長に報告し、死体3体を引き渡した。埋葬してくれるらしい、村の人間ではない様だ。
「さて、このままロリシア街に戻るぞ。」とユルスナー。
「出発。」とアミン。
3時間後にはロリシア街冒険者ギルドに戻っていた。
「アリン。清算して。」「もうお帰りになったのですか。アミンさん。」
「うん。ミソラちゃんが凄くてね。すぐに終わった。」
「それは良かった。馬は裏で預かります。トミン清算してね。」
「はい。一人金貨1枚で、馬の貸出料を差し引いて銀貨22枚。馬は1日銀貨3枚ですからね。それでゴブリンは32匹。大きいのもいますね。」
「はい、これ魔素玉。」
「はい預かります。えーと大きさ計算すると金貨2枚ですね。それにゴブリンの耳が金貨1枚と銀貨7枚です。」
「皆さん揃ったらお渡しします。」
「ドネルグ結構楽しかったね。」
「ミソラが早く起きなければもっと楽しかった。」
「それはごめん。私も眠くなって・・ごめん。」
アミンとアリンが戻ってきた。
「トミン清算終わった?」
「はいアリンさん終わっています。皆さん揃ってからと。」
「それでいいよ。」
「では発表します。依頼料は馬代を差し引きして一人銀貨22枚です。
次にゴブリン耳素材は金貨1枚と銀貨7枚。魔素玉は金貨2枚です。
どの様に別けますか。」
「依頼料とゴブリン耳は各自に割ってください。魔素玉はミソラちゃんに。」
「はい、では各自に金貨1枚と銀貨2枚となります。ミソラ様には追加で金貨2枚。」
「私だけいいの?」
「うん。大活躍だから問題ないよ。」とアミン。
「それから巣にあった獲物は1か月ギルドで保管して持ち主が現れない場合は清算されますから。」
・
「うふ。ならこの金貨2枚で夕食奢るよ。」
「えっいいの?嬉しいけど。」
「うん。チーム戦初めてだから楽しかった。だから奢る。」
「さすがだね。ロリシア街のお嬢様。」とアミン。
「アリンさん。一画貸し切りね。」
「はい毎度ありがとうございます。」
即席チームのミソラ・「ロリシアの星」は冒険者ギルド1階の酒場兼食堂で宴会を始めた。
宴会楽しそうです。




