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ミソラ学園の試験を受ける

あっミソラが学園の試験を受けます。

なんと、公爵と剣士達も卒業生とか・・ミソラ複雑です。

「お嬢、ここが王立学園だ、剣士科と魔法科に錬成術科があるが、お嬢は剣士で良いのだろ。」

「アルマそうね、魔法使えたら嬉しいけど魔法系や連成系の祝福は受けていないから無理なのね。」

「いや、お嬢は剣士としての素質はあるから、浮気しないで剣士一直線で良いと思うぞ。」

「そうする。」

「それが妥当だ、なにしろ王の騎士なのだから。」

「はは」ミソラは乾いた笑いが出て来た。


「さっお嬢手続きするぞ。」

「はい」

 二人は学校の門をくぐり、受付に進む。

「手続きしたいのだが。」

「あなたが、ですか?」

「こちらのロレンシア家の令嬢。ソア・ミソラ・ロレンシア様だ。」

「まぁ公爵家の・・。失礼ですが御歳はいくつですか。」

「10歳だ。」「えーと本人にお聞きしているのですが。」

「すまない。お嬢。」

「はい、10歳です。特進受験をお願いします。」

「祝福受けたばかりですね。お父様の性となりましたか。当学園の試験は難しいですよ。」

「ええ、がんばります。」


「では、そちらの方、願書に記入と試験費用の銀貨5枚をお願いします。」

「お嬢、書くぞ良いな。」

「ええアルマ。頼みます。」

「・・・と、剣士科で良いな。・・・と。書いたぞお嬢。確認してくれ。」

「はい。・・・・・・・・問題ないと思うけど。」

「はいありがとうございます。では受験ですね。手配しますので中でお待ちを。」

「はーい」

 ミソラとアルマは学園の玄関から入って待合の様な所で座って待つ。

「学園って入学シーズンとかないの?」

「学園はいつでも入学できるよ。途中からでも進んだところまで先生が個別に指導してくれるぞ。」

「あら、ありがたい。」


 なんかごつい中年が歩いてきた。

「そなた達が本日の受験者か、剣士試験官のトールスだ。では受験する者はこちらに。」

 小さい個室にミソラは案内されて机と椅子があるだけの試験室の様だった。

「では、ここに座って。どれどれ剣士科だな。10歳!! 大丈夫か難しいぞ。」

「有難うございます。でも10歳で入学して2年での卒業を目指しています。」


「ほぅ久しぶりに根性のある娘だ。んんん??剣を見せてくれ。これは・・その歳でか。なるほど。

 ミソラとやらお前は合格だ。王の剣を持っている者は無条件で合格なのだ。」

「ええ、本日スメタナ王様から下賜されました。」

「そうか、10歳で下賜か凄いな。王の騎士は無試験で入学だぞ。」


「トールス試験官様、私試験を受けてみたいです。」

「はは、珍しいな。自分の実力を知りたいのか。」

「おっしゃる通りです。10歳の今まで領地から出た事がありません。ですので実力を知りたく思います。」

「よし、では試験をするが・・・王の騎士はそれだけで入学条件を満たしているから、もし落第点でも合格だ。よいな。その場合学園の授業について行くのは難しいかもしれん。2回進級が出来ぬ場合は退学となる。

 こころしておいてくれ。」

「はい、こころえました。」


「では筆記試験だ、この1枚目の問題について2枚目の紙に回答を書いてくれ。時間は15分。用意は良いか。

 はじめ。」

 ミソラは問題用紙を見ながら回答を羊皮紙に書いていく。

 問題は・・騎士の剣技流派を書け・・オーマス流、バーク流、そしてロレンシア流。

 次は、4人パーティー、剣士2名と魔導士が2名となった、その利点と弱点を書け

 そして計算問題。

 1泊銀貨1枚の宿屋に5泊すると費用は幾らか。

 銀貨1枚で、リンカ5個(銅貨5枚)、オレンゾ5個(銅貨7枚)買うと、おつりはいくらになる。

 ミソラはすらすらと書き、見直す。「試験官様出来ました。」


「もうか、5分しか経過してないぞ、本当に良いのか。」

「はい、見直しもしました。」


「よし受け取ろう。・・・・・・・・・・・・・むっ全問正解だ。良く勉強しているな。

 次は実技だ。こちらについてこい。

 ミソラは試験室から出て、待合で座っているアルマにVサインを送る。(^^)v

 アルマは小さく「ヨッシャ」ポーズをしている。(^^)/


 次に奥の部屋に案内する。

「さてミソラ、あの人型の的に切りつけてくれ。」

「あのー試験官。ロレンシア流で宜しいですか。」

「なに、その歳で女でロレンシア流が使えるのか、やってみなさい。」

 ミソラは息を整えると試験場の鉄剣を抜く、炎を纏わせ的に向かっていく。

「なに。」

 ミソラは的の近くで飛び上がると人型的に対して斜めに袈裟懸け切りを行い、的は燃えて斜めに切断されてしまった。

「ミソラ、切断しなくても良いのだぞ、次用意するのが大変だ。」

「試験官すみません。力んでしまって。」

「ははは、良い。次の実技もあるのだが、人型的の予備が無いのでこれで試験は終わりだ。

 ミソラの結果を伝えるが、待合で待ってくれ。すぐに呼び出すから。」

「はい。お待ちします。」


 ミソラは試験道場の扉を開けてアルマの隣に座る。

「お嬢どうだった。」

「ふふ。アルマ筆記試験は全問合格見たい。簡単すぎたな。実技試験は人型の的を切断してしまいました。

 そこで予備かないので試験は終わり。」

「あははは。お嬢らしいな。俺の時は「切り」と「刺し」の2項目あったぞ。」

「あらら、アルマ学園の卒業生なの?」

「んっ言ってなかったか。」

「初めて聞いた。先輩だったのね。」

「はは、学園は単なる修行と同じで、殆ど実技ばかりだ。学科は魔物の名前や特性と生息分布など、

 お嬢に難しい事はないぞ。」

「そうか、そうなんだ。2年での卒業に光が見えて来てた。」

「あはは。頼もしい後輩だ。」

 ・・


「ロレンシアさーん。試験結果出ましたよ。」

「はい」とミソラは立ち上がり、受付に進む。

「ソア・ミソラ・ロレンシアさんですね。合格です。最初から騎士ですので合格なのですが・・・・

 ミソラさん特待生となりましたので、学費は無料。食堂も無料。それに学用品と教科書も無料になります。寮には入りますか?」


「それはロレンシア家の屋敷が王都にあるので通います。」

「そうですか。寮費も無料でしたのに。

 それと・・・・試験結果はAAランクとなりましたので、教室は1年のAAランク教室となります。

 こちらが、教科書と学用品。制服はありませんので自由ですが、剣士科は実技中心となりますので、動きやすい格好にしてください。また突然、野外訓練や野営も行いますからその用意もお忘れなく。

 学園内は帯剣許可を取ってください。ただし喧嘩等で剣を抜いた場合は退学も覚悟してください。

 決闘は学園内の闘技場で木剣を使用しますが、決闘申請が必要です。それ以外は私闘となり退学対象となります。ここまで宜しいですか。」


「はい。」


「では続きです。AAランク教室の成績優秀者は1年生から3年生になる事が出来ます。試験と実技がありますが、その資格が最初から約束されています。

 ですが、成績不良となるとAやBの教室に行くことになり、それは特進から外されますので注意してくださいね。素行が悪かったり、学園内で問題を起こしたりした時も同様です。

 AAランク教室では3か月に1度試験があります。これを成績優秀で乗り越えないと下のランクに落ちます。

 結構AAランクから下に落ちる方は多いので、ミソラさんも気を付けて勉強してください。

 ミソラさんの入学は1週間後になります。

 1週間後の朝9時にこちらの場所に来てください。学園の案内と教室に行きます。」


「はいよろしくお願いします。それと帯剣許可をお願いします。」


「はい、ではこちらにお名前をお願いします。1週間後に許可証を渡します。

 それと・・・これ。寄付を受け付けいますのでお父様とご相談の上、是非お願いします。」

「あっはい。どのくらいの寄付なのでしょ。判らなくて。」


「はい、基準はありません。お心次第なのですが、伯爵様クラスで金貨50枚程度です。

 公爵様ですと・・・200枚位ですかね。あっ基準はありませんし寄付されなくても問題はありません。

 成績には関係ないですから、ただ、出して頂けると平民で苦しい方々の救いとなります。」

「良く解りました。お父様と相談させてください。」

「よろしくお願いしますね。ロレンシア様。」最後だけ「様」かい。


 ・・

「終わりました。1週間後が入学だそうです。」

「お嬢。寄付がどうのこうのと言われてたが、大丈夫か。」

「ええ、平民の方の救いになるそうです。」

「そうか、俺たち平民が学園に入れたのは貴族の寄付があるからなのか。」

「そうかアルマも平民でしたのね。何か近くに居過ぎて忘れていました。」

「お嬢。それは無いな。冷たいぞ。」

「あはは。それだけ身内と言う事でしょ。」

「違いないな。ははは。さて剣を買いに行くか。」

「ええ、行きましょう。」

 ・・

「あっトルネ。どうしたの?」

「御館様の仕事ですよ。お嬢ちゃんの入学に対する寄付金を持ってきました。」

「あっご相談するつもりだったのに。」

「あはは。御館様はお嬢ちゃんが大切なのだよ。それだけ愛されていると思いな。」

「そうね。ところでいくらなの。」


「聞いて驚け。ロレンシア流最初の女剣士だから、金貨1000枚だぞ。」

「うわー。5倍・・・・お父様張り切りすぎです。」


「あはは。お嬢。それだけの価値がお嬢にはあるから仕方ないぞ。」


「アルマまで・・目を付けられたら嫌だな。」

「お嬢。その心配はない。学園は実力主義だから、寄付しても落第する奴は落第だ。」

「そんな方いらしたの。」

「勿論だ。それだけ試験は・・特に実技試験は難しいぞ。」

「うーん。先輩。アルマ先輩その所少し教えてね。」


「お嬢ちゃん。俺も先輩だぞ。」

「まぁトルネもなの。」

「ああ、嫌な事教えてやる。御館様やアルマもそうだが、俺とアルフ、ソリマも卒業生だぞ。ふふふ。」

「がっくり・・・・なんかみんなに監視されている様で嫌になって来た。」

「だがお嬢安心しろ。2年で卒業した奴はいないぞ。特待は御館様がそうだが、お嬢が2年で卒業したら御館様の記録抜くな。」

「それはそれで複雑。」

「あはは。覚悟しろ、お嬢。トルネ、学園の受付に行ってくれ。俺はお嬢の剣を買いに行くぞ。」

「おぅ任せろ。ではなお嬢ちゃん。」

 ミソラはなんか釈然としない気持ちで王都南の商店街に歩いて行く。

釈然としないミソラは自分用の剣を買いにいきます。

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