07 (ロリコンだからこそ信用出来る事もある)
作物地帯の2層が広がる…。
収穫時期は、後 半月程だろう…。
そうなればスラム街の住民は 食料を対価に働かされる事になる…。
必要になるのは大体 3ヵ月周期。
当然ながら、必死に働いた所で 次の3ヵ月まで 食料は持たないので、闇市で交換や依頼をこなす事で食料を稼ぐ事になる…。
そして、それが出来ないレナ達は 身体を売り、人から物を奪ったりする事で 次の収穫時期まで命を繋いで行く…。
そして、1層…ここには、流浪民は たどり着けない。
天井が 透明になっていて…更にその上の天井は高すぎて見えない…。
アレが空ね…初めて見る…。
しばらく車で走り、外に繋がるゲートの前にあるアントニーの拠点の宿にたどり着く。
アントニーの部屋に入ると、そこにあるのは綺麗な絨毯に大きなベッドが2台…。
真っ白で清潔なシーツに 手で押し込むと手を包み込むように沈む、ベッド…。
トイレが 備え付けで付いていて、その奥にはシャワー室…いや…水を溜めておく浴槽がある…これは水を温めて浸かる湯船!?初めて見た。
私達は 濡れた布で身体を洗う水洗いが 基本だ。
こんな大量な水を使い、尚且つ それを温める電気は相当な量だろう…。
「これが、貴族の力って事ね…。」
部屋に入り、アントニーが最初に私に言った命令は『服を脱げ』だ…。
はぁ…別にこれが初めてと言う訳では無いけど…優しい事を言っても結局コレか…。
結局、私が この身体で、この男を手懐けるしか無いのか…。
私は言われた通りに服を脱ぐ…。
正直勝算は低いが、これも 皆を守る為だ。
レナが躊躇無く、膝上位の丈のワンピースを脱ぐ…。
予想通り、上下 共に下着はつけていない…。
上は まだ膨らみ始めなので、必要が無いと言えば必要無いのだろうが、下はコストの問題か客を取る為だろうか?
体型は、とても良い…。
膨らみかけの胸に、少しくびれた始めたウエスト…。
この成長が始まり掛けた僅かな期間が好みな俺に凄くマッチしている…。
なのだが…息子がおっ勃たない…まぁ当たり前だよな…。
俺は 服を脱いでパンツ一枚になり、レナの手を引っ張り、風呂場に連れてった…。
ベッドじゃなくて、バスルーム?
確かに、ここじゃあ クオリアもいるし、後始末の事を考えるなら水場の方が良いか…。
アントニーは 服を脱ぎ、下着一枚の状態で 私は手を引っ張られて、風呂場に向かい 扉が閉まった。
アントニーは私を椅子に座らせて…後ろから……白濁液をぶっかけられる…。
「あばばばばぁぁ」
「ハイハイ、口閉じる…目閉じる…。」
アントニーが、シャワーでレナの全身を軽く濡らし、無造作に伸ばされた長い髪に白濁液を掛ける…。
ぶっかけて、髪に付着したシャンプーが『白いアレ』に見えるのは、俺の煩悩から来る錯覚だろう…。
シャンプーを掛けた頭を擦ってみるが、かなり汚れいる為、全然泡が立たなく、更に追加投入…。
髪に白濁液を大量にぶっかけるって…どんなプレイなのよ…今まで 見た事も聞いた事も無い…。
レナは、不快になりつつも、どうにか耐える…。
髪に大量に付いた泡の無いシャンプーをシャワーで一旦洗い流し、再度シャンプーを掛けて洗っていく…うん、今度はちゃんと泡が出ている…3回目は無しで良いだろう…。
髪を泡だらけにして、髪に浸透させるのでしばらく放置…次は身体…。
身体を触られている…。
最初は背中、次に腕、その次は胸と来て、下半身…太ももから 足に掛けて触って来る…。
オマケにまた白濁液を掛けてくる…どんだけ絶倫なのだろう。
そんなヤツが相手で本番になった時に私は耐えられるだろうか?
レナは不安になって来る…。
レナの身体をアントニーが、洗っていく…スポンジがあるのに、わざわざ 手にボディソープを付けて直接洗っているのは…まぁ男と仕様が無い…。
顔の頬辺りに ナイフの切り傷…。
腹部には 9mm弾で撃たれた箇所が 2つあり、素人が弾を摘出して、縫合したような感じの傷…。
胸の下は、ナイフが肋骨の間に滑り込ませるように切られ、これも素人が縫合した傷…。
傷が浅かったから助かったのだろうが…肺や心臓に傷が入っていたら治療が出来なくそのまま死んでいただろう…。
腕と脚に火傷の跡…これは、出血を止める為に自分で焼いたのか?
その他、全身に数え切れない小さな傷…。
触る度に指が感じ取る細かな傷が、煩悩まみれの俺を現実に引き戻す…。
まぁ抱けない事はないのだろうが…今は 立場が上の状態を利用して、無理やりするような感じがして 気が進まない…。
小さい種族の娼婦しか抱いていない俺が言うのものアレだが『凌辱もの』は嫌いだ。
やっぱり、女の子は大切に扱わないとな…。
「ほい…終わったぞ…。
もう、目開けていいぞ…。」
シャワーで、白濁液を洗い落とされたレナが目をゆっくり開ける…鏡に映る私は、いつもと どこか違って見える…。
「さて、次はと…。」
アントニーが 扉を開けて出て行き、私がどこが違うのか確認している間にアントニーが入って来た…。
手には マルチツールナイフが握られている…。
私を殺す気?いや…殴ったり、刺したりして相手が苦しむ反応を楽しむ性癖か?
「じっとしてろよ…。」
アントニーにそう言われ、私は 逃げる選択肢を失った…。
せめて泣き叫んでやるかと、唇を噛み締め痛みに耐える態勢を取るが…。
サク…痛みは無い…サク…痛くない…神経ごとやられた?
傷だらけの全裸のレナの長い髪をアントニーがマルチツールナイフのハサミで、丁寧に切って行く…。
髪は 背中辺りまで来ていているが、流石にコレを切るのは女の子側にとっては問題なので、毛先を整える程度に切って行く…。
レナは 自分の身体に刃物を向けられるのが苦手なのか、身体を強張らせ目を瞑って耐えている…。
まぁ…境遇上仕様が無いか…出来るだけ早く終わらせるか…。
「目をしっかり閉じていろよ…。」
次は前髪…慎重に丁寧に髪を切り落として行く…。
よし…いい出来…やっぱり女の子の髪を整えるのも良いね…。
そして、最後にシャワーで身体に付着していた細かい髪を洗い流し、排水溝から髪を流していく…。
まぁ細かく切って行ったし、排水溝が詰まる事もないだろう…。
「はいオーバーホール完了…目を開けてみ」
アントニーに言われ目を開ける…。
「誰?」
普段鏡を見る機会が無い私は、鏡のレナを見て咄嗟につぶやいた。
目まで掛かって鬱陶しかった前髪は丁寧に切られて、綺麗に整っている…。
ああ…ハサミで髪を切っていたのか…どおりで痛くない訳だ。
身体も良く見て見ると 汚れが落ちていて、前と比べて 全体的に白っぽくなっている…。
髪も気持ち 軽くなった気がしていて、多分綺麗になったのだろう…。
あの白濁液は、見た事が無かったが、多分 高級品の液体石鹸だったのだろう…。
私達が使うのは、固形石鹸なので気づかなかった。
アントニーと私はバスルームを出て、アントニーが タオルで 私の身体を丁寧に拭いて行き、備え付けの大人用のバスローブを着せ、長い丈は折り畳んで膝辺りまで上げて 腰の紐で結んで行く…。
普通に私でも出来るのだろうが、タオルで拭くのが やけに長いし、バスローブを着せる時もペタペタと肌に触っている…まぁ任せても問題は無いだろう…。
次に私をベッドに座らせ、コードが繋がっている銃型のいや…あれは、銃じゃない…多分ドライヤー。
アントニーが、私の首に銃口を向けられ、一瞬緊張するが、引き金が引かれ、熱い温風が発射される…。
熱いが これは髪の水分を飛ばす為の物…火傷を狙う熱風武器では無い。
髪を乾燥させている最中に部屋を見るが、クオリアがいない…どこ?
トントントン…扉がノックされ、クオリアが部屋に入って来る。
「終わったようだな…。」
「ああ…それで、服は?」
「買って来た…オーダーメイドでは無いが サイズは合っているはずだ…。」
クオリアが服の入った袋を見せる…。
「そう言えばレナのサイズは測ってないよな…どうして 分かったんだ?」
「そんなの目測で出せるだろう…。」
「いや…多分それ、人には難しい…。」
「そうなのか?」
クオリアが、そう言い袋から服を出して行く…。
服は黒色の長袖のワンピース…それに靴下に靴…。
それだけじゃない…上下の下着もある。
「履いてないは、履いてないで、良いんだけど…日常生活では 問題だろう…。」
アントニーが笑いながら言う…。
ああ…この人は本当にロリコンなんだな…。
確かにペタペタ肌を触って来るけど…女の子の嫌がる事は決してしない。
多分 私がOKを出さなければ、無理やり抱かれる事も無いだろう…。
まぁ服は完璧にアントニーの趣味なのだろうが…警戒するにしても、一定の信用は置いても良いかもしれない。
私はそう思い、バスローブを脱いで服を身に着け始めた…。




