若さの最期
若い頃を思い出して書いてます
鏡に映る顔に
老いを見たの くっきりと
あの日々から遠ざかり
私は老いていく
狭いワンルームのベッドで
あなたは大きく笑って
俺の家に住むかと五万で
私も笑ってた
ひび割れていく私の皮膚が語る
あの瞬間に死んでしまうべきだったと
あなたは軽く考えて
忘れろと頬を撫でた
忘れないとダメだよと
まだ次があるんだから
試し試し角度を変えて接する
煮え切らないお互いにずるい戯れ
私の手首は 涙で赤く
あなたの腕が さしのべられて
溺れそうに叫びだしそうにしっかり掴んだ
爪を立てて赤い雫を垂らして
老いた私をどうしたでしょう?
続いていたらあなたはきっと
浮気を罪の意識もなく
幕引きをこの赤い手で
切り裂かれながら若さの終わりを抱かれた
隠している私の過去を呪いながら
血に染まった手首は 血の雫を流す目は 絶望をとらえ
甘い誘惑に なれた言葉に 若さのままに
若さの最期に
読んで下さりありがとうございました