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どうしようもない豚生
最初に言っておこう僕は豚だ。
喋ってるじゃないか!って?
【ぶひぶうううひ】
実際はこんな感じだ、納得したか?
ならいい
早速だが僕の持ってる能力について話していこう
ずばり「転生」能力だ
凄いじゃないかって?とんでもない
''豚に転生しなおすだけ'' のクソ能力だ
僕の豚生は、生まれて、飼われて、食べられる
その繰り返しさ
食べられるまで見届けた後転生するんだ
だから僕がどんなふうに料理されるかまで見れるんだぜ?
こんな豚生に慣れるのに時間がかかったものだ
殺されるのって意外と辛いんだぜ?
この物語は僕のそんな''豚でもない人生''の話なのさ
おっと、どうやらこの豚生も終わりのようだ
いつか料理として出会える日も近いかもな
アディオス