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実行

未だに読んで頂けるのかは分かりませんが、お久しぶりです。

私が使っている登場人物は少し特殊な読み方をする人が多く、もう忘れているかもしれないので補足です。彩楓と書いてあいかと読みます。

「ということでまどか、少しお姉ちゃんからお願いがあるんだけど大丈夫?」


「............................ん」


 ほとんど無言だし、返答までは時間かかったけどいけた。まずは第一関門突破。この後も難所しかないから辛いな.........。でもまどかのためなんだから頑張らなくちゃ!!!


「今からね、お姉ちゃんの友達と会ってほしいの」


「....................................。」


 やっぱり迷うよね。でもここで一歩踏み出さないと一生このままな気がする。


 甘やかすだけが私の仕事じゃない。こうやってまどかが普通に生きられるようにサポートするのが私の仕事。.................それがただの踏み台で、いつかまどかが私の手が必要ないくらいにまで直すのが私の仕事。


 ...................................こんなに狂っちゃった私。どうしよう。今さら普通には戻れない。けど、今戻ったら............それはそれでダメ........だから。


「お姉ちゃんの友達だからちゃんと制服着てるし、まどかに必要以上に近づかないし声もかけないから。だから今日は顔を見るくらいで良いから...............ダメ?」


「...................................。」


 ダメな気がする.......。でもやらないと。


「お姉ちゃんと初めて会った時と同じ感じだから、大丈夫。それにお姉ちゃんの友達すっごく優しいから」


 決定的なものが足りてない。


「お姉ちゃんの友達と会う時はずっとお姉ちゃんが手を繋いでてあげる。本当に嫌ならお姉ちゃんの後ろに隠れてても良いよ。でもお姉ちゃんの友達の顔くらいは見てほしいな」


「........................................(こくり)」


 ..............これで良いのかな?条件緩くしすぎた.............?


 でも最終的にはまどかの意思に関係なく連れてくる予定だったからまだ大丈夫かな?


 それにまどかが私の後ろに隠れるなら、それはそれでよい気がしてきた。もしまどかがパニックになった時一番最初に傷つけられるのは私だから。


 まどかの近くに投げれそうなものは置いてない。手は繋いでおくからそもそも物を掴めないし私も放す気はない。だから唯一自由になるのは口と足。


 蹴られたり噛まれたりするかもだけど、それが彩楓にはいかないからね。


「それじゃ今から呼ぶからね」


 彩楓にメッセージを飛ばす。


 彩楓は病室の前で待機してくれてるからすぐに来る。


 まどかは小さな手で私の手を強く握りしめる。


 .................そして私はこれから起こることを一生背負っていこうと覚悟した。この体験でまどかの心にまた傷を負わせることになるかもしれないから。


 彩楓にも迷惑をかけるかもしれないから。


 コンコンコン。


 ノックが響く。


 あらかじめノックしたらすぐに入ってきて良いよとは伝えてるからすぐに彩楓が入ってくる。


 まどかは強く私の手を握り締めて、顔を背中に押し付けて隠す。


「こんにちは」


 彩楓の第一声。


 まどかは..................ダメそう。手がすごく震えてる。


「初めまして。彩楓って言います。あなたのお姉ちゃんの友達です」


「やっほー彩楓。今日はありがとね」


「ううん全然大丈夫!!」


 ................これくらいが限度かな???


「ほら、まどか。少しくらいはお姉ちゃんの友達の顔を見てくれない?一番仲が良い子だから」


 背中に張り付いてるまどかにそう言う。もちろんあやすように背中を揺らしながら。


 ついでに彩楓には首を振ることで一旦黙ってほしいっていう合図を送る。これ以上彩楓がしゃべると本格的にヤバい気がする。


 まどかが彩楓に興味を持てば良いんだけど.............。これじゃあ無理そう。


 ほんとにごめん彩楓。


 後でお詫びするから1回病室から出てって欲しい........。今は彩楓よりもまどか優先だから.........。


 でも言葉もなしに出ていってって頼めないからどうしようかなって迷ってたら、空気を読んでくれたのか彩楓の方から出ていこうか?ってドアを指さしてくれた。


 それに軽く頷く。


 そして少しだけ背中の左に傾けて、まどかから彩楓が見えるように視線を通す。


 すると自分が顔を押し付けてた背中が動いてびっくりしたのか少しだけ前を見てくれる。


 そこにはこれから出ようとする彩楓の顔がはっきりと見えた。


 すぐに私の背中に顔を押し付けてて、両手を私のお腹で組んで抱きついてくる。


 でも、1歩だけ進めた。


 私でも病院関係者でもない人の顔を見ることができた。


 それに暴れることもなかった。たんに怖くて動けなかっただけかもしれない.........。


 でもこれは成功と言っても良いんじゃないかな???


「お疲れ様まどか。..........よく頑張ったね。偉いよ。..................そしてありがとね」



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