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side彩楓
最初は打算しかなかった。
明らかに誰もがすれ違ったら二度見をしそうなレベルで可愛い人。誰にでも気さくで話しやすくて、ちょっと困ったことがあればすぐにでも力になってくれる人。
そのくせ上級生とか同級生男子から告白されても絶対に首を縦に振らない人。明確に他人と自分との境界を決めて絶対に自分側の境界にいれてくれない人。
それが平塩玲華という女の子だった。
こんな人の近くに近くにいれるだけで私のクラスカーストは多分上の方にいられるだろうし、何よりもこの子の友達、という特別な立ち位置につけると容姿が普通の私でも憧れの的になれると思った。
だから私は無謀ともいえるあの弟君探しに協力した。頼まれる度にうんと首を縦に振り続けた。
でも途中からそんなことは気にしなくった。
いつからか玲華から相談をされ始めた。弱みを見せてくるようになった。
この子も私と同じ人間なんだなって思えた。
いつもいつも誰にでも自分の弱いところを見せない。そのくせ人が困ってたら積極的に首を突っ込んで、余計に色々なことを背負い込んでた。
いつしかそんな背中を見て支えてあげなきゃって思った。
それからは玲華とは本当の友達になれたと思う。
そんな友達である玲華は昔からの念願だった行方不明になってた弟君が見つかったらしい。
そのことを報告しにきた玲華は正直女である私でもコロッと落ちそうなくらいの笑顔とハイテンションだった。私が男だったら確実に惚れてたわね。
でもなんかまだ問題があるらしく私に手伝ってもらうことがあるかもしれないらしい。
私の力で良いなら手伝ってあげたい。
でも今はその時じゃなさそう。だから今は早く弟君のところに行くよう伝えると嬉しそうに走って行った。
そしたら一昨日突然授業中に呼ばれて早退して行って、昨日は学校を休んだ。
そして今日。玲華は学校に来た。
でもその姿はとても痛々しいものだった。
元々白い肌だったのに、そこに真っ白な包帯が巻かれてた。
首筋、脚には結構頑丈に巻かれてる。おでこにかかるように頭にも巻かれている。
「ちょ、ちょっと玲華!それどうしたの!?!?!?」
「あはは、ちょっと色々あって........」
「色々ってどういうことよ!!!」
「ちょっとアレ関係でね......」
「な、なるほど.......?」
弟君関係.......?で、でもなんでこんな大怪我してるの???
.....................さすがにもうこれ以上にはならないよね?
って思ってた私なんだけどドンドン悪化していくなんてさすがに思わないでしょ!!!
次の日には包帯が左腕に増えて、その次の日には左目を覆うように包帯が巻かれた。
「なんで悪化してるのよ!!!!」
「あはは.........面目ない」
「面目ない......じゃないでしょ!!!」
「ちょっとお転婆なもので」
「お転婆っていうレベルじゃないでしょ!!!」
さすがにこれは笑いごとじゃない!!
それにこの状況におかしいと思った学校がなんか校長先生が玲華に話かけたらしい。多分虐待か何かを疑ってるんだろうけどそれは絶対にない。
そしてその日から玲華は学校を休んだ。
まぁ多分姿が痛々しいからだと思う。その理由なら仕方ない。
ゆっくり傷を癒しなさい。って言っても玲華ならどうせ弟君のところに行くだろうしね。
無理だけはしないように!!
....................ちなみにこの機に玲華に近づこうとする不埒ものは私の手で排除してたから!!!私の親友たる玲華に「今がチャンス!」とばかりに来る奴にはろくな奴いないから!!!




