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接触

 あれから一度私達は病室の外に出た。


 その理由は簡単。○○が発狂したから。


 少しだけ思い出してくれたのか私に対しては少しだけマシな対応をしてくれた。


 だって私を見て、確認したら少しだけ安心したような顔したから。でもお父さんとお母さん、特にお母さんを見た瞬間発狂した。


 泣いたし、叫んだし、震えたりした。


 原因は分からなかったけど、でも何かに怖がってる様子だけは分かる。


 絶対犯人のせい。アイツが○○に何かをしたせいでこうなったんだ。


 絶対許さない。何があっても許さない。私の目の前に現れたら絶対殴る。殴って殴って殴りまくる。


 ちなみに今お母さんとお父さんはお医者さんになんか説明受けてる。私は難しいことは分からないから病院の待合室で待機中。


 ......................暇だ。暇すぎて心の中で犯人のことを呪殺できそうなくらい呪ってる。


 私の○○。私の可愛い弟。絶対お姉ちゃんが守ってあげるから


 ――――――


 あれからお母さんに難しい話を簡単にしたものを聞いた。


 ・性自認が女性であること

 ・自分の名前をまどかと主張している

 ・誘拐される前の記憶があやふや

 ・大人を見るとパニックになってしまう

 ・リンちゃんと呼ばれる幼女と離されるとパニックになる

 ・腕を上げると怖がる

 ・尖ったものをみると怖がる

 ・火を見ると怖がる

 ・長い物を見ると怖がる

 ・「くすり」という単語に異常に反応する

 ・「すき」という単語に異常に反応する

 ・会話をしてくれない

 ・目を合わすことができない


 まだまだあったけどとりあえず私が覚えれたのはこれだけ。


 ......................................まじで犯人許さん。


 どうすれば治せるの?ってレベルで○○はきずつけられてる...........。お医者さんが言うにはいまの○○を私たちが受け入れた方がおそらく○○のためになるって。


 でもそれは大丈夫。だって私は○○のお姉ちゃん。○○がどんな姿になったって、私のことを忘れたって私は○○を愛せる自身がある。だから大丈夫。...............大丈夫。


 それに悪いことだけじゃない。


 今の○○.............ううん、まどかに対しては私という存在が鍵となるらしい。


 私は中学生。大人の見た目をしてない。だから私ならまどかに接触できる。近づくことができる。


 まどかのトラウマをなくすことができるかもしれない唯一の存在。


 でもその分危険が付きまとうらしい。


 怪我するかもしれない。私の方がトラウマを持つかもしれないらしい。


 でもそんなの関係ない。だって私はまどかのお姉ちゃんなんだもん。


 それに、まどかはこの3年間ずっと傷つけられ続けたんだから、傷つけられた分以上に幸せになる権利がある。義務があるんだから、私は頑張れる。


 私は平塩玲華。世界でたった一人のまどかのお姉ちゃん。


 だから私は頑張れる。たとえどんなことがあっても。

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