再会
side玲華
待ちに待った再開の日。
怪我をしてるって聞いた。でもそれでも良い。生きていればまたやり直すことだってできるんだから。
もう一度仲良くなることだってできるんだから。姉として○○を守ってあげることができるんだから。
「お母さん。どうだった?」
「................................。」
「えっと、お母さん?」
お母さんの様子が変。なんかすごく落ち込んでる。さっきまでは○○に会えるって喜んでたのにその雰囲気がもうない。
「お父さん?」
落ち込んでいるお母さんの隣にいるお父さんにも聞いてみる。でもお父さんも同じ........。
あんなにまた会えることを楽しみにしてたのに、大切な仕事もほっぽりだしてきたのにどうしたの?
「.....................玲華、ごめんね」
「え?どうしたの???」
看護師さんに○○のことを聞きに行っただけだよね?それがなんで謝るの?
「ごめんね.............お母さんが不甲斐ないから...............こんなことに.............]
「え?どういうこと?そんなこと言われても分かんないよ???」
ほんとにどういうこと?意味分かんない。○○が生きてたんでしょ?見つかったんでしょ?ならそれでいいじゃん。それ以外に何かいけないことってあるの?
「ごめんな玲華。お母さんもお父さんも突然のことでびっくりしてるんだ。きっと玲華はお父さん達から言われただけじゃ信じないから実際に○○を見てほしいな。それで考えてみて。お父さん達はたとえどんなことがあっても○○を愛してるけど、もしかしたら玲華にとっては厳しいかもしれないからね」
「......................ふざけないでよ。私には厳しい?○○を愛せないかもしれない?................そんなことない!!だって!だって!!!○○は.......○○は私の弟なんだから!!!嫌いになる訳ないじゃん!!!!!」
「...............それを聞いてお父さんは安心したよ。それじゃあ○○に会いに行こうか」
そう言ってお父さんはお母さんを引っ張りながら私を先頭に押し出しながら歩き始めた。
「そこの715号室だよ。....................覚悟はしてね玲華」
「ありがとう。覚悟なんてとっくの昔からしてるから大丈夫!!」
きっと大丈夫。私は○○の姉なんだから大丈夫。どんなことになっても私はお姉ちゃんなんだから大丈夫。絶対あの子を受け入れられるはず。..................だから、うん、もういける。
目を閉じて、一度深呼吸した後ドアを開ける。
一歩踏み出す。
二歩目を踏み出す。
そして三歩進んだところで目を開ける。
..................................................そこにいたのは身体中に包帯を巻いた見知らぬ子どもだった。
顔以外の素肌が見えないくらい包帯で巻かれた子どもがスヤスヤと寝ていた。
私が覚えている○○とは全然違う。こんなに傷だらけじゃなかった。
それにこんなに女の子っぽくなかった。○○の黒髪はこんなに長くなかった。○○の肌はこんなに白くなかった。
....................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................でもそっか、これが今の○○か.......。
うん、大丈夫。私は○○のお姉ちゃんなんだからこれぐらい大丈夫。○○の外見が変わったくらいで私の愛は変わらない。
もしかしたら性格的なところも変わってるかもしれない。でも私はお姉ちゃんなんだから大丈夫。どんなに○○が変わっても私の愛は変わらない。ずっと○○を愛し続けられる自信がある。
「..........玲華大丈夫?」
「玲華、ごめんなさい。○○ごめんなさい。お母さんのせいよ。...................お母さんのせいでこんなことに..................」
「お母さんのせいじゃないから気にしないで...........って言っても意味ないよね。でもね、これは絶対お母さんのせいじゃないよ。それにお父さん、私は大丈夫。なんたって私は○○のお姉ちゃんなんだから!!」
心配されなくても私は大丈夫。
それにお母さん、お母さんが自分を責めるならそれは私も同罪。だって○○のお姉ちゃんなのに○○を守れなかったんだからね。
私はそのまま○○が眠るベッドに近づく。
傷だらけの身体なのに、○○の可愛い顔だけは傷一つなかった。そこだけは傷つけないようにしていた、と言われても納得してしまうほど綺麗だった。
こんなに辛いおもいをしてきたんだからせめて夢の中だけは幸せでいてほしい。
そう願って私は○○の頭を撫でる。
サラサラと気持ちい撫で心地の黒髪を撫でる。
「......................!?だれ!?!?りんちゃんはうしろにかくれて!!!!!」
するとさっきまで寝ていた○○が突然起きた。
.......................私のことを覚えてないみたい。それに睨まれてもいる。
でもそれがどうした。今さらそんなことで驚くわけないじゃん。
「大丈夫、ここは病院だよ。久しぶり、覚えてる?玲華だよ。私はあなたのお姉ちゃんの玲華」
だって私は世界でたった1人の、○○のお姉ちゃんなんだから。
このお話を書くときに意識したこととか色々話したいんですけどめちゃくちゃ長文になるのでやめときます。ただ一つ言うとしたら玲華が狂ったのはこの瞬間です。




