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激怒

会話文多めですがご容赦ください

 許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さないまーちゃんを侮辱した。私の大切なまーちゃんを傷つけた。


 これだけは我慢できない。私のことを悪く言われるのは平気。でもまーちゃんが悪く言われるのは我慢できない。


 私はまーちゃんのおかげで今ここにいられる。まーちゃんのことを1ミリも知らない奴にそんなこと言われる筋合いはない。


 コイツだけは絶対に許さない!!


 まーちゃんの前に立ってまーちゃんを侮辱した奴と正面を向く。


「あなたごときが私のまーちゃんのことを侮辱しないでくれる」


「は?もうちょっと大きい声で言ってくれない?」


「あなたごときが私のまーちゃんを侮辱しないでくれるって言ってんの!!何?あなた私よりまーちゃんのこと知ってるの?知らないよね?私よりもまーちゃんのこと知らないでよくそんなことが言えたね!!まーちゃんのこと何も分かっていないあなたごときがまーちゃんのこと悪く言わないでくれる!!」


「ハァ?何言ってんの意味わかんない」


「意味わかんないのはコッチよ!!私のまーちゃんのことを侮辱してよくそんなことが言えるね!!」


「そもそも自分で変人ですってコイツが言ったじゃんか」


「まーちゃんはそんなこと言ってない!!あんたがそう決めつけたんでしょ!!」


「いいや私はみんなの意見を言っただけだよ!ここにいるほかのみんなだってそう思っただろ!!」


「あなたの意見に賛成した人っているの?自分1人だけの意見を勝手にみんなの意見にしないでくれる?あなただけでしょ?まーちゃんを変人って思うのは!」


「そんなことない!ねぇみんな平塩のこと変人だって思うよな?男なのにこんな女っぽい顔に髪型してたらそう思うよな!」


 シーンとクラスが静かになる。私の言ってることの方が正しいに決まってる。誰だって好きな人を悪く言われたら怒るに決まってる。私にとってまーちゃんは好きという言葉では表せないほど大好き!!


 あの暗闇から救ってくれたまーちゃんは優しかった。強かった。そして脆かった。今も多分そう。まーちゃんはあの頃のまーちゃんと何も変わっていない。変わったのは外見だけで中身は何1つ変わってない。


 昔まーちゃんは自分に対する身体的な痛みも精神的な痛みどっちも感じなかった。あったのは他人に対する恐怖と私を失う恐怖、そして私が傷つくことだけに反応してた。だから私は相手されなかった。あの人はまーちゃんだけを徹底的に虐めた。まーちゃんが動かなくなったら私を虐め始めて、まーちゃんが起きるとすぐみーちゃんを虐め始めた。


 まーちゃんは優しかった。強かった。でもそれは自分に対してだけ。自分が大事なものを守ろうとする気持ち。それに答えるだけの身体と精神。全部がまーちゃんにあった。だからみまーちゃんは壊れてしまった。私を守ろうとしたから、ううん私を守ってくれたから。


 だから今も昔のまーちゃんと同じくらい脆い。自分を大切にする意識がないからどうなるか分からない。


 だから私が守らなきゃ。まーちゃんの背中の後ろに居続けてきた私が今度はまーちゃんを守る。


 守られ続けてきた私だけどまーちゃんを守らなきゃ。ううん絶対に守らなきゃいけない。まーちゃんが私にしてくれたことを今度は私がするべき。


「いや俺はそう思わないぜ。だってこんだけ似合ってたら別にいいしな」


「たしかにな。それに少なくとも俺は平塩のことを知らない。三ヶ瀬さんのことだって知らない。でもな好きな人を悪く言われて黙ってられるか?俺ならできない。知らないのに決めつけてるお前の方がおかしいんじゃないか?」


「私も..........だって平塩くんがそんな髪型してるのは理由がありそうだし、その理由だって話せないことかもしれないよ?私だって教えたくないことがあるのに、それを無理やり聞くのはダメじゃない?ただ答えないだけで平塩くんが変人なんて決めつけちゃ悪い気がするな」


「ハァ!?何!?あんたら私を裏切るつもり?」


「裏切るも何も元々俺らお前の味方じゃねーし。どっちかっていうと三ヶ瀬さんの味方だし」


「そうね」


「そうだな」


 やっぱりあの人の勝手な意見だった。まーちゃん今度はこんなに味方がいるよ?信用できるか分からないけどね。それにまーちゃんの味方は私だけでいいし。まーちゃんの隣にいていいのは私だけ!!


「おーい席につけー...........ってなんかあったか?」


 タイミングのいいことに5限が始まり、先生も教室に入ってきた。これで私の勝ちは確実。


 まーちゃん見てた?今度は私まーちゃんを守れたよ?



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