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お久しぶりです。

 あれから一旦まどかに今も残ってる自分の部屋まで荷物を置いてきてもらってリビングでまったりしてた。


 まどかの手をお母さんがにぎにぎしたり、後ろから抱きしめたり、良く手入れされてる髪をさわったりしてた。羨ましぃ!!私もやりたい!!


 それにまどかは恥ずかしそうにしてたけど何も言わずに私達の好きなようにさせてくれた。さすが私の妹!!後で私もするから!!


 それからは今までの事とかをお互いに話してあのクソ野郎のことも聞いたりして本格的に殴り込みに行こうかと考えたけどまどかが大丈夫って言うからとりあえずそうしとく。でももしもう一度でもまどかに触れようものなら確実に息の根を止めてやる。


「あら?もうこんな時間。お母さんはご飯の準備してくるわ」


 そういえば時間なんて見ずにずっと話してた.........。今からご飯の準備をしたらたしかにちょうど良い時間になるね。


「なら私も手伝う。まどかはゆっくりテレビでも見てて」


「え?それはそれで、なんていうか、落ち着かないから私も手伝っても大丈夫?」


「いいけど...........まどか炭にしない?」


「なっ!?し、失礼な!!ちゃんと作れますよーだっ!!


「ふふふっ、ならまどかにもお願いしようかしらね」


「うん!!」


 ――――――


 この日のために何を作るかさんざん迷ってたお母さんだけど結局カレーにしたみたい。なんでも「母の味だから!!」らしい。............ちょっと私には分からないけどお母さんがそういうならそれでいいんじゃない?


 でもまぁ幼い頃の私達が好きだったから思い出の味ではあるよね。


「そういえばお父さんって今日帰ってこないの?」


 じゃがいもを包丁でスルスル皮をむきながら言うまどか..........なんでそんなにきれいに皮むけるんだろう。私には絶対にできない。


「この前まで出張に行ってて今日帰って来て、その後同僚と飲みに行くって言ってたけどそんなもん全部拒否してすぐ帰る!って言ってたわ。それでも多分夜ご飯を食べる途中くらいに帰ってくるんじゃないかしら?」


「そうなんだ........無理しなくても良いのに........」


「あの人もそれだけまどかに会いたいのよ。こうやってご飯を一緒に食べるのも久しぶりなんだからあの人も嬉しいのよ。だからこうやって無理ができるの。もちろんお母さんもね」


「................。」


「まどかがこうして帰って来てくれてお母さん達は嬉しいんだから心配しないの。お母さん達が好きでやってることなんだから」


「...................うん。ありがと!」


「それちゃんとお父さんにも言うんだよ?」


「もちろん」


 ちなみにお父さんは今駅に着いたって連絡がさっききたからもうそろそろ帰ってくると思う。全速力で帰るからまどかとお母さんには秘密にね、って言葉もきたから私は黙っとく。


 ――――――


 あれからまどかのありえないくらいの料理スキルという名の女子力を見せつけられて失意のドン底にいた私。


 サラダを作るにしても綺麗な色合いになるように盛り付けして、ドレッシングも手作りというもうお世辞抜きにヤバかった。


 だから私は無残にもボロボロになった心を癒すためにまどかを捕まえて腕の中におさめる。ジタバタされても誤差の範囲内だから気にしない。


 そうやってソファでまどかと遊んでたら玄関が開く音がした。


「ただいま!!間に合った!?間に合ったよね!?ちゃんとお父さん間に合ったよね!?」


 すぐにリビングに飛び込んできたお父さん。手には白い箱がある。


「あら?予定よりも早かったわね?大丈夫、ご飯はまだよ。今さっき作り終えたところよ」


「良かった.........これお土産。後でみんなで食べよう?」


「そうね。じゃあ冷蔵庫で冷やしておくわ。それよりも!!私よりも、ね?」


「そうだ!まどかはどこに!?」


 そんなに叫ばなくてもちゃんといるよー。私の膝の上だけど。


「おとーさん!ここにいるよ!!緊張して固まって動かなくなった可愛い妹なら私の膝の上に!!」


「..............玲華。まずはまどかを下ろしなさい」


 なにもそんな冷めた目で見ることなくない!?また私の心が荒むぞ!!


「嫌だね!!それにこの子今固まってるから動かせないよ?」


「はぁ.........仕方ない。おかえりまどか。元気にしてたかい?」


「...........................。」


「...............やっぱりまだお父さんはダメか」


「そんなことないよお父さん。さっきまでお母さんとはスラスラ話してたから多分今は突然お父さんが帰ってきてびっくりして固まってるだけだと思うよ」


「それならいいけど..............」


 じゃないと私の膝の上にいるとはいえ怖がって震えることになるから。そんな様子は全くないから大丈夫!!


「.................................お、おとう、さん?」


「そうだよ?お父さんだよ?」


「....................お、おかえ、り」


「うん。ただいま、まどか。まどかもおかえり」


「........た、ただいま」


「風邪なんかひかずにちゃんと元気にしてたかい?」


「....うん」


「何か不自由なことはない?何かあったらいつでもお父さん達を頼って良いんだからね?だってお父さん達は家族でまどかはお父さんとお母さんの息子で娘なんだから」


 ちょっと!!そこに私を入れて!!頼りがいのある姉を入れて!!!


「うん。ありがと、お父さん」


 まどかが笑ったような気がした。顔が見えないから分からないけど多分まどかは笑ってる。


 やっぱりまどかには笑っていてほしいな。


 それが今のお姉ちゃんの一番の望み。私自身のことよりもまどかの方が大切。まどかが笑っていられるなら私はそれで良いんだ。


 .................これだから私も狂ってるって言われるんだろうね。


 正面をみるとお父さんも優しく微笑んでいてまどかの頭を撫でてた。


 その後ろでお母さんは嬉しそうにこっちを見てた。


 やっとあるべき姿に戻った..........というよりも粉々に壊されたものをやっと新しく作り直せた.........って感じかな。


 ...............愛おしいな。











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