無理
ヤバイ..........俺は間違ったのかもしれない。いや確実に間違えたのだろう。
なぜならあれから鈴葉の様子がおかしいからだ。
ことある事に期待を込めた視線を送ってくるし、スキンシップも激しくなった。
外でも前より酷くなったが、家の中になるともうヤバイ。
外ではあっても手を繋ぐくらいだったのに、今では普通に抱きついてくる。
家では俺がソファに座っていたら膝の上に来るし、ご飯を作っていたら抱きついて来たり、寝ようとしたら着いてきて一緒に寝ようとしてきたりともう無理。
俺には対処の仕方が全く分からないからもうされるがままにしている。
................?もしかしてこの行動って俺に同じことをしろ、という無言の圧力なのか?
いや待ってくれ。俺からはダメだろ。火に油を注ぐようなものだろ。
もし俺から行動に移したら絶対に鈴葉は暴走する。
ただこの状況をこのままにしておくのもマズイ気がしてきた。
だってあの鈴葉だぞ?
俺が言っては恥ずかしいし、自惚れてもいるがあいつは俺一筋だぞ!
今でこそ家の中ですんでいる?が、もしこれが外に出ても同じって考えたら不安で仕方ない。
なぜなら鈴葉は美人で綺麗で可愛いから俺に嫉妬して俺に危害を加えるのはいい。
でもそれが鈴葉に向けられたらって考えると嫌になる。絶対俺は手を出すだろう。
現状俺達に関わってくる奴らは2人を除けばいない。
俺達が自分から関わるのは事務的な連絡をするのみになってるからな。
だが裏では何を言われているか分からない。
見た目だけ言えば鈴葉は人気があってもおかしくないからな。
ん?俺はどうなんだって?こんなやつ鈴葉以外好きになってくれるやついないだろ。
女顔で髪型も男ではない。でも制服はズボンで鈴葉といつも一緒にいて離れることがない。
こんなやつ他人が好きになるとは思えないだろ?
まぁいても困るだけだがな。
もう自覚をしているが俺は鈴葉に依存している。
これは鈴葉だからこそであって、これが姉さんや両親であろうとも俺は無理だっただろう。そして俺は静かに壊れるだろう。
俺が生きるためには鈴葉が必要だ。
こんな身体になってしまって鈴葉には申し訳なく思っている。
けど鈴葉も俺がいなければ生きれない。
だから俺は自分に都合の良いように考えた。
こんな身体になってしまったおかげで俺は鈴葉を、鈴葉は俺を独占できるんだから。
つくづく思うよ。俺は壊れてるんだってな。




