追求
長いです。書きたいこと詰め込んだら大変なことになった...........。
唐突ですが私は最近思ったことがあります。それは、まどかさんは軽すぎるということです。
私は再開してからこれまでの間にまどかさんを一度背負い、一度お姫様抱っこー私もされたいです!!ーをしたことがあります。
私もそれなりに力があるとはいえ、それでも1人の男子高校生を1人の女子高校生が持てるとは思いません。
やはりそうなのですね。まどかさんが軽すぎるのですね。
私とあまり変わらない身長。もしかしたら私よりも細い手足。私よりも華奢かもしれない身体。それも抱きしめると折れてしまうのではないかと思ってしまうほどです。
ですがまどかさんは強いです。小さな身体に見合わない程強いです。
何かあればすぐに私を隠すように前に出て私を守ります。私が迷えば私に手を取って導いてくれます。私が泣けば抱きしめてくれ、私が笑えば一緒に笑ってくれます。
だから心配なのです。まどかさんは強いから1人で背負いこみます。
体調が悪くても、どんな状況にあってもです。
もし私がまどかさんと一緒に暮らすことで、まどかさんを苦しめているのなら私は離れたいです。
私はまどかさんと一緒にいたいです。でもまどかさんを苦しめたくはありません。
まどかさんの近くにいられたらそれでよいのです。
その時間が学校だけだろうが、登校時間だけだろうがかまいません。
まどかさんの幸せは私の幸せ。まどかさんの苦しみは私の苦しみ。
まどかさんの苦しみの原因が私であるなら私はまどかさんから離れます。それが私ですから。
ん?ちょうどよくまどかさんが部屋から出てきましたね。少し確認してみましょう。
「まどかさん少しいいですか?」
「うん。大丈夫だよ」
今から相当意地悪なことを言ってしまいますがそこは、自分自身に鞭を打って頑張ります!!
なぜならまどかさんに私の存在を意識させませんとずっとこのままですから。
意識的に私を拒絶して、無意識的に私を受け入れている歪な心理状況に陥っているからまどかさんが苦しんでいるのです。
ですのでこれからまどかさんの心の奥底にある本心を引き出して自覚させる必要があるのです。
こうすることで少なくとも私に起因する体調不良は改善されるでしょう。たぶん。
「私家に帰ろうかな、と思っています」
「え?..............何言ってるの?...............リンちゃんの家はここだよ?」
「いいえ。ここはまどかさんの家です。私はただここに住まわせてもらっているだけです」
「そんなことない!!ここは私とリンちゃんの家だよ!!」
「それは違います。先程言いましたがここはまどかさんの家です。そしてまどかさんは慣れない2人暮らしにストレスを感じているはずです」
「ストレスなんて感じてないよ!!」
「いいえ、感じているはずです。その証拠に最近よく体調を崩されているではないですか」
「それは.................」
「そうですよね。否定できませんよね。私はまどかさんには普通に暮らしてほしいのです。まどかさんの体調の異変の原因は私ですよね?」
「.................。」
もう一押しですかね。これで私がこの家から去ることになっても、まどかさんのためなので後悔は残らないでしょう。
「もうまどかさんは苦しまなくてもよいのです。まどかさんを苦しめる原因は私が排除します。たとえそれが私だとしてもです」
「.........................。」
「ですので私はここから去ります。さよならまどかさん。明日からは学校だけで会いましょうね」
あぁ、ダメでしたか...........。まどかさんは固まっていますね。仕方ありません。これから会える場所も時間も限られますがまどかさんのためです。
クルリと振り返って玄関に向かおうと歩き出そうとしたら、ギュッと左手を握られました。
「..........って............ないで」
もしかしてまどかさん、自分の本心に気づきましたか?
「お願い..............置いてかないで...........独りにしないで.........」
これは予想外の方向ですね。まどかさんの本心はそちらですか?
「独りは嫌なの.............リンちゃんに嫌われたら.........私生きていけないよ..........」
「ですがストレスを感じているのであればこれからの生活は苦しくなりますよ」
「................私ね怖かったんだ。リンちゃんと一緒に住むようになって..............幻滅されたらどうしようって..........ずっと思ってたの。私はリンちゃんと一緒に暮らせて...........本当に楽しかったの。でもね..........リンちゃんと別れてからに私って..........人から避けられるような..........そんな人だったの。だから...........リンちゃんにも避けられたらどうしようって.............不安で...........苦しくて...........怖くて...........ずっと怯えてたの。...........だからずっと気を張って.........リンちゃんに嫌われないようにしなきゃって思って.........そしたらどんどん体調悪くなって.........」
ポツリポツリとまどかさんがゆっくり慎重に話し始めます。目には涙をためて、時折目をグシグシと擦りながら話します。
正直その姿が可愛すぎて見惚れていましたが、話はきちんと聞いていますので大丈夫です!
「まーちゃん、私言ったよね。どんな時でも私はまーちゃんの側にいるって。だから私がまーちゃんを嫌いになんてならない」
「...........そんなこと分からないよ。明日にも嫌われちゃうかもしれない........」
「そんなことはないよ。その証拠に、ほらこの通り」
私は泣いて目が赤く腫れているまどかさんの顔を覗き込み目を合わせます。そしてまどかさんの唇を奪います。
まどかさんは驚いて身体をビクッと跳ねさせ離れようとしますが私が許しません。
長い間私がまどかさんのことが大好きだよまどかさんに伝わるように、長い間唇を重ねます。
「好きでもない人にはこんなことはしないよ。私はまーちゃんが大好きだからこんなことできるよ」
「..................。」
「まーちゃん私はね何があってもあなたの側を離れないよ。だからねまーちゃん我慢しなくていいの。泣きたかったら泣いてもいいの。声を上げて思いっきり泣いちゃえ。私が側にいる。私が抱きしめてあげる。私が一緒に泣いてあげる。だからもういいんだよ」
先程から目に涙をためているまどかさん。あの事件の前は私もよく泣いていました。泣いて泣いてそれでスッキリしていました。
今のまどかさんに必要なのは本心をさらけ出すこと。
嘘にまみれた姿を捨てて、本来のまどかさんとしての感情を解き放つことです。
とは言っても今更私達は嘘の姿を簡単に捨てることはできないので難しいですが、本心の一部分でも出せば良いのです。
人に話してスッキリすることもありますから。
「.........本当に?.........私を嫌わない?...........ずっと側にいてくれる?」
「もちろんです」
「............ありがとうリンちゃん」
ついに声を上げて泣き始めたまどかさん。
約束通り私はまどかさんを抱きしめます。私に抱かれているまどかさんは私の胸元のシャツを強く握りしめて大きな声で泣きます。
これほどまで溜め込むなんてまどかさんらしいですね。
頭を撫でながら、背中をポンポンあやすように叩きながら思います。
私はまどかさんの隣にいられて幸せです。
大好きな人に頼られることほど嬉しいことはありません。
まどかさんこれからは1人で抱え込まなくてもいいのです。
私だって強くなりました。だから少しは私に分けてください。
そのためにはまどかさんを甘やかせないとですね。
ふふふ、覚悟しておいて下さいね。まどかさんにはしたかったあれやこれやをする時です。
まずは手始めに一緒にお風呂にでも入りましょうか。
え?いやですって?...........そんなこと知りません♪早く行きますよ?
逃げたって無駄ですよ。だって私はずっとあなたの側にいますから。




