許容
リアルの時系列に合わせたので時系列がおかしいです。これは平行世界で入学前からまどかと鈴葉が一緒に暮らしている、と思っていただけた方が良いかと思います。
エイプリルフールということで書きたかったので書かせていただきました。混乱しそうですがご容赦ください。
さぁみなさん、今日は何日だと思いますか?
そうです。4月1日です。4月1日はエイプリルフールです。
嘘をついても良い日です。
ですが私とまどかさんには関係ありませんね。嘘で塗り固められた容姿、性格をしていますから。
唯一真実と言えるものは私とまどかさんが共依存に陥っている、ということでしょうか。
それだけが私達の本当。私が生きていられる理由がまどかさんが隣にいるということ。まどかさんだって同じでしょう。まどかさんの隣に私がいるということ。
離れ離れになってもいつか絶対に会えると信じていました。だから私は生きられました。大嫌いな両親がいる家で何年も暮らすことができました。
しかしそれも過去のこと。今となっては私の最愛のまどかさんの家で一緒に住むことができています。
なんて幸せなことなんでしょう。大好きな人と毎日ずっと一緒にいられる。大好きな人の声を毎日聞ける。こんな幸せなことがあっていいのでしょうか?
それぐらい不安になるほど今の生活は充実しています。
朝起きていつも思います。
これは夢ではないのか。まどかさんと過ごしているのはただの夢で本当は私は独りなんじゃないかって。
でも朝起きて部屋を出るとそこにはエプロン姿のまどかさんが笑顔で「おはよっ♪」って言ってくれます。
それだけで私は一瞬にして幸せな気持ちになります。
これは夢じゃないんだ。
まどかさんは私の側にいる。
そう思えるだけで涙が出そうです。
私はこんなにも幸せです。ですがまどかさんはそうではありません。
あの日々の後遺症と今も戦っています。
私は知っています。精神安定剤を飲まなければいけないほどまどかさんの心が弱っていることを。
睡眠薬を飲まなければ安定した睡眠を取れないことを。
そのせいでお昼頃はいつも眠たくしていることを。
時々ご飯が食べれないくらい体調が優れないことを。
ご飯が食べれなくても私に心配をかけないように無理をして食べていることを。
そしてその度に吐くことも。
自分を落ち着けるために稀に自傷行為に走っていることを。
私は知っていて何もできません。私がまどかさんの苦しみを取り除くことはできません。
私が寄り添えば寄り添うほどまどかさんは離れていってしまいます。
ですので今日という日が訪れるのを待っていました。
今日は嘘をついて良い日です。それはすなわち誰かの嘘を許しても良い日でもあるのです。
だからまどかさんが私に隠そうとしてきたこと全てを許そうと思います。
許したうえで全てを受け入れます。まどかさんが隠そうとしてきたこと全てを私の身体に入れます。
身体的な苦痛は代わることはできません。しかしまどかさんの依り代くらいにはなれるはずです。
これから私はもっとまどかさんに近づきます。どれだけ離れられても近づきます。
なぜなら、まどかさんが私であるように私もまどかさんだから。
お互いを通してでしか自分を認識できない私とまどかさんだからこそ力になれます。
だからまどかさん。もういいんですよ?我慢しなくていいんですよ。私が全てを受け止めます。
受け止めたうえで優しく抱きしめます。
まどかさんが安心できるように、怯えることがないように、元気で過ごせるようにしてみせます。
さてそろそろ起きる頃です。
手始めに今日はまどかさんを後ろから抱きしめることにします。
少しでもまどかさんが救われますように。
そう願って今日も私はベッドから出ます。
前回登場した七島圭吾と七島の彼女ですが、彼らは人数が欲しい時(班活動など)用の登場人物なので出番は少ないです。
やはり主な話はまどかと鈴葉がそれぞれの視点でおりなすお話です。




