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タイトルが数字の時は視点がまどかでも鈴葉でもない時です
side とある男子高校生
最近気になることがある。それは俺と同じクラスの平塩と三ヶ瀬さんのことだ。
クラスでの自己紹介の後からずっと2人は一緒だった。
その日は何があったかは知らない。でも2人が教室に帰ってきた時にはもう腕を組んでいた。
超絶的に美少女な三ヶ瀬さんは入学してすぐに有名になった。が、この日で失恋した人は多いと思う。
だって2人はそれほどに仲が良く見え、ずっと長い間付き合っている男女に見えたからだ。
諦めの悪い男子は当然いて、彼氏持ちでも告白しようとする人は多い。しかし、手紙を靴箱や机に入れても無視され、直接話そうとしても平塩がいて話せない。そんな中でも話かけに行く猛者はいたが全て拒否。
もう平塩以外眼中にないらしい。だから入学して1ヶ月する頃にはもう全員諦めていた。三ヶ瀬は平塩と別れるつもりはないと。
反対に平塩はというと、あいつは男とは思えないような顔をしていた。
初日はそれなりに長いが、それでも男だと分かるような髪型をしていた。顔と髪型が一致していなかったが。
しかし二日目にしてあいつは変わった。正確には髪型が変わったから、外見も全然見違えるようになった。
それは女子のショートカットと同じ髪型をしていたからだ。
制服が男子用のでなければ、あれは確実に女子と言える。
いや、女子にしか見えなかった。
だから男子からも女子からも人気が出た。しかし本人は気づいていない。そして平塩も三ヶ瀬とは別れる気はないから女子も告白しない。
なぜならあいつらはいつも一緒にいるから。
登下校も、休み時間も、昼休憩もずっっとだ。
まるで2人しかいない世界のようだ。
だからあいつらに話しかけられるやつはいない。いや、話しかける隙がないと言った方が正しいか?
あいつらと交流したければ話しかけられるのを待つしかない。
それぐらいあいつらは距離が近い。
だから謎も多い。
まず1つ目。誰だって高校に入学すれば独りにならないように友達を作る。しかしあいつらは誰とも話さない。友達を必要としていなんだ。必要なのはお互いだけ、というのが見て取れる。
2つ目。平塩がいわゆる女顔というには生まれつきだから何も言えない。だがあいつの行動には少しずつ違和感がある。言葉と行動が一致していない。クラスでは男として振舞っている。しかし髪型は女子。言葉も男言葉だが、ちょっとした仕草に少し女を感じる。それぐらい外見と行動が違う。
3つ目。自己紹介の時に2人が言っていたことだ。「本当の名前は捨てた」ということだ。普通は名前なんて捨てない。名前を変えるのにも役所に行って手続きを行わないといけないはず。でもわざわざそんなことをしている。だったら何かがあって名前を変えざるを得ない状況に陥ったのか?それが分からないから謎だ。
平塩と三ヶ瀬の2人には謎が多い。だが2人は誰から見ても夫婦にしか見えない。
それだけ2人が一緒に過ごした時間は長いということだろう。
俺はいつかあの2人、特に同性として平塩と仲良くしたいと思っている。だから三ヶ瀬さんに良い印象を与えておかないと俺は彼女から排除されるだろう。
だから今は様子見だ。
しかしこの一年の間中には気軽に話せるような関係になりたい。
なんでそんな関係になりたいかって?
そんなもん勘だよ。なんとなくこいつと仲良くしたいって思ったからだよ。




